憧れに逢いに〜1500kmの特攻〜 11.7/16

この日は、当社比2.5倍くらいのバカをやってきました。
前々から逢いたくて今年の重点目標に設定していたゴイシツバメに逢うために
イキナリの熊本日帰り旅です。これには説明が要りますね。
まず、今年の最重要目標と設定し、1週前に特攻するつもりで有休取得も含めた
綿密な計画も立てていたものが、家族行事にぶつかってあえなく断念。
それではと、本来この週末は3連休ですから腰をすえて挑戦する予定だったのですが
これまた連休中日に用事が入って、日帰り決定という流れでして…
片道750km、往復1500kmのとんぼ返りとなったのでした(笑
んで、そんだけムチャした結果はというと……
まぁ、十分な下見にはなったというオチでしたかね。あ〜、疲れた(^^;

<1>熊本県某所

  
というわけで半徹でひたはしってやって来たるは熊本県某所。
気合が入りすぎて早朝6時前から歩き回ると、道端にヒグラシ(左)がのんびりしてたり
フワフワとアゲハモドキ(右)が飛び始めたりします。
うろうろしていると、吸水ポイントらしき水たまりも発見。そっか、ここに来るのか。
それなら案外と近くの木にとまってたりしてね、んなわきゃねぇか、
と一人で笑いながら、道端のどうでもよさそうなカシ類を蹴っ飛ばしてみたところ
イキナリ梢から怪しい影が2匹も飛んだんです!
ま、まさかイキナリ飛ぶとは!と泡食いましたが、まったく予想していなかったので
あっけなくロスト。これがあとで重要な意味を持ってきます(ToT)

  
慌ててホンキモードで探索するも、それ以上の成果はないので、原生林内を
探索してみることにすると、あちこちに上から落ちてきたらしき枝があって
セッコク(左)やら、イワヒバ(右)やらがついてるものも見つかります。

  
ちょいと気になったのは、ここらの植物。いやぁ、詳細な名前はさっぱり系ですが
明らかに普段見かけない系ですよね。季節変えても面白そうだなぁ。

  
一番ビックラこいたのは、あちこちに今を盛りと咲き誇っていたミヤマトベラ。
今まで縁がなかったんですが、あるとこにゃあるものなんですねぇ。

  
肝心のシシンラン(左)は、かなりさがしても花芽もない状態でした。
あたりには面白そうなテンナンショウ類の葉(右)も発見。ここらのはナニモノ?

  
面白そうなカンアオイ類(左)もありましたが、このあたりだとサンヨウアオイか?
などと思っていると、渓流沿いに怪しい花(右)を発見。

  
これが…タムラソウ類だとは思うのですが、正体はイマイチわからず。
最初はシマジタムラソウとか、ナツノタムラソウとかだと思っていたんですが、分布的に
違うんですね。かといってアキノタムラソウとは葉が違いすぎるよなぁ…

  
あたりにはなんか面白そうなスミレ類の葉(左)も発見。これまた
えらく雰囲気の違うカンアオイ類(右)もあったりします。
そうこうするうちに、日が差し込み始めたので、イソイソと水辺に移動。

  
しかし、ブンブンと飛んでいるのは全てベニシジミ(左)、時々混じるのは
怪しげなムシヒキアブの類(右)、といった展開で初手から不安になってみたりとか(^^;

  
あまり見覚えのない雰囲気のクモ類(左)も鎮座されていました。
近くにはご立派な実をつけたテンナンショウ類(右)もありましたが、果たしてお名前は?

  
探索範囲を広げると、道端のどうでもよさげな看板の上に着生している
セッコク(左)を見つけて目を白黒。こんなところにもあるなんて〜。
あたりではまだ花の咲き残ったキカラスウリ(右)なんてのもありました。

  
小さなトイレには、灯火によってきたとおぼしきウスギヌカギバ(左)やら、
デンジャラスマークのキドクガ(右)がいた程度でこちらも大物はナシでした。

  
道端の葉には、久しぶりのアオバハゴロモ幼虫(左)やら、クズノチビタマムシ(右)
やらもいたのでドアップ撮影で遊んでみたり。いや、ヒマでしたしねぇ。

その後も成果はないもので、朝っぱらも挨拶した地元の人と四方山話を
していると、ゴイシツバメ狙いで来てると知ったその人が申し訳なさそうに一言。
 「蝶を見にきとったんか。そりゃ悪いことをした。朝っぱらここに車をとめとったんだが、
あんたと挨拶して車に戻ったら車の横に1匹いたよ。知ってたら呼び止めたんだがな〜」
んで、それがちょうど朝っぱら飛び出した個体を見失った地点なんですよ(ToT)
いやぁ、見れなかったコトも悔しいですが、それ以上に、こういう風に
初手からケチのついた日って、ロクな展開ないことを経験上知っているので、
幸先がメッチャクチャ不安になってみたりとか。ううう…

  
いやいやそれでも、と気合を入れなおして歩くと、羽化直後らしき
ヒグラシ(左)がいたり、オニヤンマ(右)が何度も堂々とご登場されたりします。

  
ボロッボロのサカハチチョウ(左)なんかが路面で吸水し始めたので
これは!と粘るも、あとはアオスジアゲハが出現した程度。むむむ…
それでは、と発生樹を眺めていると、高い位置に着生しているヒモラン(右)を発見。
これまた密かに憧れのシダだっただけに、かなり大喜びしてみたり♪

  
その後も粘りますが「酷暑」の予報もむなしく、かなり雲が厚い状況が続きます。
せっせと歩き回ってもホソバセセリ(左)がいたり、マドガ(右)がいたりといった程度。

  
しかし!諦めかけた頃に地元の蝶屋さんが、樹間のはるか高い場所で
ちょろちょろと卍飛翔するゴイシツバメシジミを発見!
止まってくれ!と念を発したところ、かな〜り高い場所でしたが、スギの樹幹に静止(左)したので
FZ100+テレコンでバシバシと撮影して、一安堵。
お次は降りて来いと念じたら、1mほど低い場所に下りてきて(右)くれましたが、
この後はしばらく微動だにしなくなったので、大急ぎで車からデジスコを持ってきたら
その間に飛んでどこかに消えていてガッカリ。
でも、超証拠写真とはいえ、見れたんです、撮れたんです。大願成就です♪

  
お次は水場で粘って降りてくる個体をなんとか…と気合を入れなおしてうろつくと
あちこちにオトギリソウ(左)を発見。ミヤマトベラ(右)も明るい場所に見つけれたりします。

  
久しぶりのエゴノネコアシフシ(左)を見ていると、先ほどの個体と違ってえらくピカピカな
サカハチチョウ(右)も発見。ゴイシツバメもここの花に吸蜜に来ると思ってたんですけどねぇ。


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