オレンジ・リベンジA〜課題クリア!〜 11.6/4

この日は、懲りもせず、オレンジ・リベンジ第2回目。そう、"ミッションK"こと、
憧れのクモマツマキチョウに再挑戦なのです。どんどんぱうぱう。
というわけで、メンバーは、スギ丸さん、「ノゾピー蝶観察・撮影の部屋」のノゾピーさん
「蝶に遊ぶ」のma23さん、、そして不肖ワタクシのいつもの『怪しいカルテット』。
前回、その前と非常に厳しい経験をしておりますので皆様鼻息も荒く突撃したような
次第ですが、合流時点から一騒動。今回はスギ丸さんの車での突撃だったのですが、
私は途中合流ということで上下のSAが移動できる大津SAで待ち合わせることにして、
いざ移動してみたら『集中工事につき大山崎〜瀬田東通行止め』(@_@)。
あわてて合流場所を変えようとしたら工事渋滞でさっぱり動かず、また上下移動できるSAを
探して新名神経由にしたら名古屋高速に迷い込んじゃったりして大騒ぎし、
現地でも予想外の展開が続きましたが、結果はめでたく「ミッションクリア」なのでした♪

<1>信州某所

  
というわけで、大混乱ののちなんとか合流してやってきたのは風光明媚なる谷。
さっそく歩き始めるとクマイチゴ(左)やら、ルイヨウボタン(右)やらが見つかります。

  
長い上り坂に少々バテはじめる頃、道端に予想もしない花を発見!
な、なんとこれはノビネチドリじゃないですかぁ!それも大満開!いやぁ、眼福じゃ。

  
んで、ようやくたどり着いたポイントにはすでに先客がいてちょいビックリ。
このポイントは沢向こうのほうが条件がいいのでさっそく渡ろうとしますが、雪融け水なのか
2年前に来た時に比べて水量がかなり多くて、とても渡れそうにない雰囲気。こりゃ想定外〜!
悔しいので、そこここに咲いているミヤマハタザオ(左)やら、ハシバミ?(右)やらを
撮影しつつ、前回よりもかなり広い範囲をうろついて渡渉ポイントを探すことに。

  
すると、なんと木影にはまだまだ花盛りな感じのユキグニミツバツツジを発見!
前回はまったく見なかったので、季節が遅れているということですから
もしかしてクモツキには早かったりするんじゃないかと少し不安がよぎります。

  
どこにも渡れそうな場所がないので、思い切って上流側へ挑戦してみると、
その上にはものすごい大規模な雪渓があって、しばし口あんぐり。
とりあえず、そのあたりで若干浅めのところを選んで、マズは裸足で渡ってみようということで
チャレンジしますが、これがトんでもない水温で、水に一歩踏み込んだ瞬間に
足がしびれて次が踏み出せず、慌てて足を抜くもズキズキ痛んでしばらくうずくまる始末。
オマケに流れも相当キツくて、こりゃぁ胴長履いてもムリそうだぞ、と涙濡れつつ
あたりを見渡すと、咲き始めのイワキンバイ(左)があったのはいいとしても、なんとまだ
花盛りな感じのカタクリ(右)がかなりの数咲いていたんです。
つまり、ごく最近まで残雪に覆われていたということですね。むむむ。

  
諦めて最初いた辺りに戻り、しつこく横断ルートを探していると、咲きたてという雰囲気の
エンレイソウ(左)も発見。怪しげなテンナンショウ類(右)もありましたが、こいつはなにもの?

  
うろついているうちに、かなりの大群落に逢ってビックリこいたのはコマガタケスグリ。
お初にお会いしましたが、なかなかかわいらしい花ですねぇ♪
しかし、その後もかなり頑張るも、渡れそうな場所は見つからず、ガックリ。


しかし、スギ丸さんと「これは難しそうですねぇ」などと渋い顔で話してる時のことです。
私の後ろを何気なく見ていたスギ丸さんの顔色がトツゼン変わりました。
「で、でたぁっ!!」
そう、ふわっと飛んでそこにとまったのは、クモマツマキチョウ♂じゃないですか!

  
もろ大興奮しまくりながら、震える手でなんとか裏面のアップ(左)を撮影成功。
その後、フワリと飛んで葉上に静止したので、翅表(右)も少し撮れてもう大歓喜、

  
しかし、その後は完全に翅をたたんで(左)静止してしまったんです。むむう。
う〜んもうちょっと、と思っているとバサッと飛んでそのまま対岸に。嗚呼。
向こう岸で止まっているのが見えるので地団太を踏みつつ、そのうち再びここらの
ミヤマハタザオ(右)に飛んでくるんだろうと睨みますが、その様子はサッパリなし。

それではなんとか対岸に渡ろうと四苦八苦していると、なんと対岸を山菜取りの人が
歩いてらっしゃいます。こりゃラッキー、なんか渡る方法があるに違いない、ということで
どこを渡ったのか大声で聞くと、おもむろに目の前の激流を指差されて唖然呆然。
見るほどに胴長を履いてスルスルと沢を渡ってこられたのですが、それではと私も胴長を
履いて渡ろうとしますが、これが流れがきつすぎてとてもとても渡れたモンじゃないんです。
なんとか皆さんのために横断ルートを確立したかったのですが、イヤとてもとても…

  
悔しいので何度か挑戦しましたが、明らかに無理やり渡ったら流される状態なので断念(ToT)
その後、ちょっと浅目の場所を発見。もしや…と途中まで渡ったら引き返せなくなりまして、
心臓バクバクさせながらなんとか沢の横断に成功。イヤ、ホンキで寿命が縮まりましたヨ。
ハァハァ言いながら先ほどの場所まで行くと、すでにクモツキ君の姿はなく二度ガックリ。
歩き回ると大満開のニリンソウ(左)に続いて、こちらも大満開のハウチワカエデ(右)を発見。

  
さらにうろつくと、雪渓が残る近くにはキブシ(左)もまだ咲いているのがあり、
さらにまだ花盛りのフキ(右)までものすごい数があって、目を白黒。

  
さらにうろつくと、エゾエンゴサク(左)やら、キクザキイチゲ(右)もあったり
花もかなり楽しいなぁと思いながらの散策でしたが、川辺に戻りながら、さてはて
ここからどうやって戻ろうかと途方にくれてみたり。同じ場所横断する勇気はないぞ。

  
そうこうするうちに、対岸の人たちが手を振って何かを指差しているのに気付きます。
これは!と思いながら走り寄ると、そこにはなんとクモマツマキチョウ♂!
慌てて駆け寄ると、しばらく葉上に静止(左)したあとで、短時間ではありましたが、
ミヤマハタザオでの吸蜜(右)も披露してくれたのでホンキで大興奮♪

  
その後は落ち着きなくしばらく飛び回っては休憩することを繰り返していたので
こんな感じの葉上休憩の姿を何回か撮ることができました。
ワタシ一人で堪能するのは申し訳ないので、対岸に追いやろうとしますが、どうも
こちら岸が好きなようで、結局沢は渡ってくれないままそのうちにロスト。
しばし悩んだ末、とりあえずは粘らずに戻るルートを確保する方向で動いてみることに。
まぁ、胴長はいたまま走り回ったので相当に汗だくでしたしね(^^;

  
うろうろとルートを探していると、ものすごい大規模なサンカヨウの群落を発見。
ちょうど花盛りで、ホンキで感涙しながらバシバシ撮影しました。

  
花をアップ(左)でみると、これまたえらくかわいらしいですよねぇ♪
んでその後、かなり上流側に先ほどよりはかなりマシな場所を発見してなんとか
もといた岸に戻ったのですが、そこでも心臓バクバク状態だったので、さすがに他の方々に
「胴長貸しますから渡りますか」とは言えんなぁ、という結論に(^^;
とりあえずうろつくと、これまた大満開のサワグルミ(右)に逢えたりします。

  
うろつくと時折オレンジ色の影が横切ってビックリしますが、これが全てサカハチチョウ(左)。
ビックリ仰天したのは、まだ花が残っていたマルバマンサク(右)。えと、6月ですよ?

  
沢沿いでは、エチゴキジムシロかな?という花(左)も発見。こちらも当然ながら
お名前はわかりませんが、大満開のヤナギ類(右)もなかなかお見事ですが、クモツキは
やっぱり姿を現さず、なんとなく諦めモードな雰囲気に。
しかし、そのうちスギ丸さんから「上流側からなら対岸に渡れたよ」との連絡があって仰天。
「めっちゃ冷たかったんじゃないですか」と聞くと「靴のまま渡ればなんとか」との返事。
それなら、ということで残り3人で意気込んでそのポイントを渡りますが…
いやいや、流れメチャきついし、靴はいてても痛くてたまらないくらいの水温だし、
スギ丸さん根性あるねぇ、と3人して感嘆しつつ、支えあいながらなんとか対岸へ到着(-_-;

  
肩で息をしながら歩いていくと、大きな葉を広げたヤグルマソウ(左)があったり、
ここにこないかなぁと夢想するような大満開のタチツボスミレ(右)があったりします。

  
そうこうするうちに、クモマツマキチョウが飛来!
これがなんかえらく愛想のいい個体で、ある狭い範囲のミヤマハタザオに
飛んできては吸蜜して飛び去ることを繰り返してくれるチョー愛想のいい個体だったんです。
4人揃って、もうこれでもかというくらい大興奮しながらバシバシと撮影。

  
粘るほどにかなり至近距離での吸蜜も披露してくれたので、念願のドアップ撮影も
なんとか成功。いやはや、本当に至福の時間でしたよ☆

  
チョコチョコ飛んで、はるか遠くに飛去しては、また同じ場所に戻ってくることを
何度も繰り返してくれたんです。いやはや、ムリヤリ渡ってよかった。
横断ルートを確立してくれたスギ丸さんに感謝、感謝ですね♪

  
なぜか、吸蜜しながら休憩っぽいポーズ(左)をとったり、近くの葉上でしばらく
休息(右)したりというタイミングもあって、これまた楽しませていただいたりしたあとで、
「天気がいい日は雪融けでさらに増水しますからキケンです!」というKさんのアドバイスに
従がって、早めに引き上げることに。まぁ十分に堪能できたしね。
うんうん、これでようやく「ミッション・Kクリア」というところでしょうか(^-^)


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