春蛾挑戦紀〜超睡眠不足の巻〜 11.4/24

この日は、前々から企んでいた「春蛾挑戦」に挑むことに。
毎年春蛾は地元でも頑張って探すのですがなかなか成果がないもので、
某筋で有名な「奇跡のコンビニ」に突撃してみる企画なのです(^^)。
しかし、土日かけての挑戦の予定が、金曜の夜が
歓迎会で動けず、なおかつなんと4時まで(!)呑むはめになって
土曜はオニのような二日酔いの中、
なにくそと動き回ろうとしたら大豪雨でそのまま沈没(笑
まだ少しアタマの痛い状態のままの突撃は、嬉しい成果山盛りでしたが
おかげで超睡眠不足というオチになったのでした(^-^)☆

<1>長野県某所

  
というわけで、夕刻に地元を発ってやってきたのは、長野県某所。
でも、ワクワクしながら到着したら、現地はまだ強い雨だったんです。
ほどなくやんではくれましたが、こんな時間からだとなぁ、と思いながらうろつくと
それでも外灯にはなんか面白げなシャクガ類(左)に混じって、お久しぶりの
テングアツバ(右)が飛来していたりします。お、期待できるかも。
#左はフトフタオビエダシャクではないかとのご指摘をいただきました。

  
しかし、そうそう甘いことはないわけで、その場所ではなんかあやしげなカゲロウ類(左)と
マエアカスカシノメイガ(右)なんかがいたくらいで大物はなし、でした。

  
場所を変えると、なんか面白い雰囲気のトリバ類(左)がいたり、雨粒の中でも
頑張ってたらしいずぶ濡れのキリガ類?(右)がいたりします。

  
久しぶりのウスギヌカギバ(左)もいましたが、ちょっとボロなご様子。
フユシャク類かな、っての(右)もいましたが、まだいるもんなんですねぇ。

  
などといっていると、ようやく今回の狙いその@を発見。
何度見てもあでやかな模様のイボタガです。ものすごく感激しましたが、
先方は別にそうは思っていないようで、数枚撮ったらバタバタと暴れながら
どこかに飛んで消えてしまったのでした。まぁ、でもあえて嬉しい限り。

  
あたりにはフクラスズメの死骸(左)もありました。ここで越冬してたのかな?
こちらもなかなかにお久しぶりのクビグロクチバ(右)にも遭遇します。

  
それでは、ということで満を持して「奇跡のコンビニ」へ向かいますが、小型のシャクガ類は
ぱらぱらといるものの、大物ははるか高い場所にいたアケビコノハ(左)だけ。
モコモコ感の可愛らしいシャチホコガ(右)なんかもみつかりましたが…

  
なんかおもしろげな模様のキリガ類?(左)もいましたが、こちらはお名前は
よく分からず。こちらもかわいいスギドクガ(右)なんかもみつかりました。
#左はアカバキリガ、右はリンゴドクガでは?とのご指摘をいただきました。

  
ちょっと感激したのは、色鮮やかなアカスジアオリンガ。
新芽に擬態しているのでしょうけど、本当にちょうど絶妙な色合いで見事ですよねぇ。

  
などといいつつうろうろすると、この日の最大の目的であるエゾヨツメ(左)をついに発見!
オオッと思いながらバシバシ撮りますが、どうにも様子がおかしい。
そっとつつくと、なんと彼は何かに襲われたらしく、腹部がない瀕死状態(右)でした(^^;
ようやくの嬉しい出会いなのに、これは大願成就といっていいのか〜??

  
その後、短時間の仮眠のあとでさらにSAなど数箇所廻りましたが、面白い成果は皆無。
最近、高速のSAって虫が極端に少ない期がするんですけど…
ということで、そのまま思い切って移動することにして、賑やかに鳴き交うカケス(左)なんぞ
眺めながら、早朝からやってきたのは久しぶりのカタクリ(左)の群生地。

  
あたりをうろうろすると、フッキソウ(左)が咲いていたり、いい感じに花をつけた
アブラチャン(右)がみつかったり、初手からいい出会いが続きます。

  
イカリソウ(左)もみつかりましたが、こんな超芽生え状態。ウスバサイシン(右)は
いい感じに咲いていますが、葉はまだ展開中というような雰囲気です。

  
小さな沢をのぞくお、ミズバショウ(左)が見つかったりしました。植栽なんだろうなぁ。
ワサビ(右)もありますが、まだホンの花芽状態だったりもします。

  
ニリンソウ(左)もありましたが、早朝なのでほとんどはまだ花を開いていない状態。
唯一開いていた花は、なんと花弁が8枚ある奇形花(右)だったりしました。

  
そうこうするうちに、少しずつ気温があがってきたと思うと、ルリシジミ(左)が飛び始めます。
地色が黒っぽいので、最初はスギタニ?と悩んじゃったりしたのはヒミツ(笑
あたりには、まだ咲き残りのフクジュソウ(右)も見つかりました。

  
さらにうろうろすると、少しほどけ始めた感じのイカリソウ(左)も発見。
こちらも全く開いていませんが、キクザキイチゲ(右)も見つかります。

  
少し薄暗い沢沿いを歩いてみると、面白そうなネコノメ類を発見。
え〜と、ニッコウネコノメあたりに似てますが、この手は自力じゃさっぱりわからんなぁ。

  
葉に斑の入ったヒナスミレ(左)も見つかりました。周辺には、アオイスミレにしては大柄な
おそらくエゾアオイスミレじゃないかな、という株(右)がぱらぱらと見つかります。

  
そうこうするうちに、ようやく狙いのヒメギフチョウが飛び始めると同時に
知り合いの蝶屋さんも数名ご来訪。まだ1匹しかいないねぇ、とボヤキながら、
遠くの地面に止まったところ(左)をみんなで狙っていると、フワッと飛んだ彼は、なんと
いきなりカタクリに止まって(右)くれたじゃないですか!おおっ初手から!

  
ということでみんなで大騒ぎしながらバシバシ撮影。中途半端な距離だったのですが
FZ100の26倍ズーム+AFマクロで強引に引き寄せての撮影で、
とりあえずカタクリ止まりという宿題はなんとかそこそこのショットが撮れて一安心。
しかし、その後がよろしくなくて、時々ふわふわ飛ぶ個体がいるのですが
これがさっぱりどこにも止まらず、なおかつ飛んでるのは1〜2個体のみ。
待てど暮らせど撮影チャンスはさっぱり到来いたしませぬ。

  
しょうがないので周辺をウロウロすると、ホオジロ(左)がのんびりさえずっていたり、
こりゃミゴトと言いたくなるほど大群生のツクシ(右)が見つかったりします。

  
ふわふわとエゾスジグロシロチョウ?というのが飛んでいたので撮影を試みますが
これが中途半端に開翅したポーズばかりでいい感じには撮れず。
結局、エゾなのか普通のスジグロかよくわからないという結論に(^^;

  
さらにうろうろすると、エゾアオイスミレ?(左)がもう1群落みつかったり、
トリカブト類(右)の葉があちこちに群生していたりもしました。


次へ⇒

topへ⇒