春蛾挑戦紀〜超睡眠不足の巻〜 11.4/24
  
<2>長野県某所 続き

  
さらに探索範囲を広げると、まだまだいい感じに咲いているフキ(左)を発見。
ヒトリシズカ(右)もメッチャ咲き始めで、やはり季節が遅いのかなぁと感じたり。

  
コツバメ(左)も登場したので、今年こそなんとか飛びモノで翅表をと
狙いますが、当然ながら連戦連敗。そのかわり、カタクリでの吸蜜(右)を
見ることができましたが、なんか花に比べて小さすぎてヘンな雰囲気だねぇ(^^;

  
そうこうするうちに、スギタニルリシジミも何匹もご登場。こちらも前々からの
課題である開翅を狙うべく、ひたすら追尾してみたりしましたが、
どうも開翅タイムは終了したようで、ごろりと傾いての日光浴を繰り返すばかり。

  
と、やがて、なぜか笹薮の上を、あきらかに羽化直らしきヒメギフチョウ(左)が
バタバタと飛んでいるのを発見。なんで?と思っていると、その後も数個体が同じ笹薮の上を
飛んだので、偶然ではなく何かの意味があるようではありますが…
桜の木のはるか高い梢に止まった個体(右)もいましたが、高すぎてテレコンでもこの程度。

  
でも、粘っているとその個体がふわりと地面に降りて(左)くれたので、なんとか
数枚だけ撮影に成功。次の瞬間ふわふわと遠くに飛び去ったけど。
あたりでは、ルリシジミ(右)も翅表のちら見を披露してくれたりします。

  
さらにうろつくと、いい感じに咲いているエイザンスミレ(左)も発見。
ちょっとビックリしたのは、フッキソウで吸蜜していたコツバメ(右)。この花に
虫が寄ってくるイメージが皆無だったんですが、一応蜜吸うやつもいるんですねぇ。

  
その後も散々粘ると、1度だけ羽化直だなぁという個体がふわりと地面に降りましたが
それっきりでそれ以上の成果ナシ。なんせ個体数がすっごく少ないし、登場しても
ふわふわと遠くをノンストップで飛ぶのを眺めるばかりなので、
最後にちょっと疲れてしまって、昼飯調達がてら再度大きく移動することに。

  
転戦してきた場所では、 いい感じのミツバツツジ(左)が大満開で、
その林縁には、さっそくウスバサイシン(右)がパラパラ見つかったりもします。

  
おおっと思ったのは、見事な斑の入った葉のフモトスミレの群落があったこと。
こいつは、ホンキで見ごたえがあって、感涙モノでしたぞ〜♪

  
大満開のタチツボスミレ(左)なんぞみつつ、さらにうろつくと、おもしろげな
テンナンショウ類(右)を発見。え〜と、ホソバテンナンショウ?

  
小さな沢にはオオチャルメルソウ(左)もありました。花をドアップ(右)で撮ると
やっぱりなんとも不思議な造形ですよね。どんな意味があるんだろ?

  
これまた見事な斑入りのホソバテンナンショウ?(左)もありましたし、
ミヤマウズラかなぁという雰囲気のラン系の芽生え(右)も発見。夏来ても楽しそうやなぁ。

  
けっこうびっくりしたのは、あちこちでみつかったミスミソウ(左)の群落。これはビックリ
でしたが、残念ながら1花とて咲いておらず。もう咲いてていい時期だと思うんだけどなぁ。
そのあたりにも、ウスバサイシン(右)はパラパラと見つかりました。

  
あたりの岩場はなんともいい雰囲気で、イワヒバ(左)もあちこちについて
いましたし、少し気の早いジュウニヒトエ(右)も見つかりました。

  
コツクバネウツギ?(左)もありましたが、まだほとんど開花しておらず残念。
足元には、かわいらしいヒトリシズカ(右)もパラパラとみつかります。

  
さらに少し離れた場所まで足を伸ばすと、そこでもミスミソウ(左)を発見。
面白げな雰囲気のネコノメ類(右)もありましたが、お名前は調査中。

  
しかし、あたりでお久しぶりのクサボケ(左)やら、シナノタンポポ(右)やらを
撮ってると、予想外にもパラパラと雨が降りはじめたんです。ありゃ、こりゃ厳しい。

  
こちらもお久しぶりのサルマメ(左)なんぞ撮ったあたりで本格的な豪雨に。悔しいので
周辺のリンゴの花(右)なんか撮った後で、そのまま帰るのは悔しいので、
日が沈むまでとりあえず睡眠不足解消に仮眠とることに(^^;

  
んで、日没後、昨晩もウロウロしたポイントをめぐると、初手から登場したのは
なんとも面白い模様のキンイロキリガ(左)。
スギドクガ?(右)もちょこんと地面に止まっていたりします。
#リンゴドクガではないかとのご指摘を頂きました。

  
さて、満を持して昨日と同じ「奇跡のコンビニ」へ行ってみると、
そこにはご立派なオオシモフリスズメがご登場されていたのでした。
久々にみるその御姿に感激して雄叫びをあげると、
同じく蛾狙いの某チーカナメンバーが登場してビックリという一幕も(笑

  
イボタガ(左)はものすごくたかい看板にとまっているのを発見。いぢわるやなぁ。
さらにうろうろすると、ここでもキンイロキリガ(右)が見つかったりします。

  
まっすぐ帰るのもくやしいので、さらに数箇所うろうろすると、無地風のキリガ類(左)も発見。
こうなるとお名前は良くわからんなぁ。そして、数箇所目、ここぞという
ポイントで、再びイボタガ(右)に出逢うこともできたのでした♪

  
このこはサービス精神があるみたいで、手に乗せて移動させると、いろんな場所で
ポーズ撮ってくれたのでバシバシ撮ってみたり。いやはや、嬉しい限りです。
しかし、和風の美というのかな、地味派手な不思議な模様ですよね。

  
さらに調子に乗ってうろうろすると、最後に見つかったのは……
うぉ〜、エゾヨツメの轢死体やんけ〜!ということで、結局今回は元気なのには
逢えず、要リベンジな結末となったのでした。とほほのほ。

というわけで、春蛾も含めあれこれとかなり楽しめた1日でした。
一応、エゾヨツメ・イボタガ・オオシモフリスズメの三大明神には逢えましたし、
(大本命のエゾヨツメは死にかけと死骸だけでしたが)
オマケもいろいろとあって、カタクリとまりのヒメギフチョウとか嬉しい限り♪
この「奇跡のコンビニ」には、来年以降も足繁く通わなきゃですね(^-^)
しかし、季節の推移は思ったよりも遅いようで、しかも
「花と蝶で季節がズレちゃってるようですね」という某氏の言葉どおり
カタクリは満開なのにヒメギフはまだこれからな感じがあったのは難しいトコ。
ちなみにこの日は、遊びすぎたら現地発がなんとPM9時半。
自宅帰着がAM2時半となり、前日も遅くまで遊んでましたから、超寝不足。
不調は数日引きずるハメになったのでした。ムチャはしちゃいけませんな(笑


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