戦跡見物旅A〜粘り負けな日〜 10.8/22

この日は、戦跡見物旅そのA。いないもの探し続編、ってトコかな?
昨日粘ったポイントは8月上旬にそこそこ?の数が採れた場所らしいのですが、
この日最初に訪れた場所は記録が2つ出たという場所。
これこそ「戦跡巡り」だなぁと笑いつつ
歩き回りましたが、昨日と逆転したあまりにもの見事なド真夏日にヘロヘロ。
本来はそのまま阿蘇でも回って帰ろうかと計画して
いたのですが、あまりにいい天気だと今頃昨日のポイントの山頂には……
という、妄想がどうしても拭い切れなくなって
長距離移動でもう一度再挑戦してみたりというバカっぷり(^^;
まぁ、結果としてどうなったかは本編でお楽しみを、ってタイトルでわかるかナ(笑

<1>南九州某所

  
というわけで、まだカラスウリ(左)の花が綴じきらない時間から歩こうとしましたが
これが場所がイマイチわかりにくくて、メチャクチャ迷うハメに。
ようやくたどり着いた林道沿いでは、ミズタビラコ(右)なんか発見。

  
そして!
初手から御登場いただいたのは、なんとナツエビネなんです!
薄暗い沢の中で撮影は難儀しましたが、
野生状態のナツエビネは密かにお初なので、初手から舞い上がるほど大興奮。

  
あたりの岩場を眺めてみると、あやしげな物体発見。
これは、おそらくホソバコオニユリですよね。こんなとこにもあるのか〜

  
などとうなっていたら、お次に登場したのはミツバベンケイソウ。
こんなものまであるなんて、いやはや、なかなか底力のある岩場です。

  
調子に乗ってさらに探すと、あやしげな葉(左)を発見。イワギクとか?
これはこの場所は時期を変えて再訪するとすごい面白そうだなぁ……
などといってるうちに谷底に日が差して、オニヤンマ(右)など飛び始めます。

  
強烈な日差しが差し込むと、あっという間にそこは猛暑に。
そんな中をうろうろすると、ヒメキマダラセセリ(左)が日光浴してたり、
のんびりと吸蜜しているイチモンジセセリ(右)がいたりします。

  
お久しぶりにお会いするハグロソウ(左)もパラパラ咲いていましたし、
真っ赤に色づきはじめたマルミノヤマゴボウの実(右)なんかも見つかります。

  
ナガバヤブマオ?かな?なんか独特な花(左)もありました。
そして、こんな場所にもあるのねと感心したのは、大柄で堂々としたナチシダ(右)。

  
岩場を見上げると、一面にびっしりイワヒバ(左)がついていたりします。
ふと道端にクロコノマチョウ幼虫(右)を見つけるという一幕も。

  
極小サイズでしたが、日のあたる場所で咲いているナツエビネ(左)も
ありました。あたりのイワタバコ(右)はすっかり実になっているのもビックリ。

  
さて、肝心の蝶ですが、こちらはちょっと一気に暑くなりすぎて期待薄。
せっせと吸水してるのはウラギンシジミ(左)くらいだなぁ、などと
思っていると、なんとお次にフワッと登場したのは、ミスジチョウ(右)。
敏感すぎてこの1枚しか撮れなかったけど、まだ生き残ってんだなぁ…

  
あたりの樹木には、いい感じに大量の着生植物(左)があるので
思わずシシンランを探してみますが、こちらは全く成果なし。
あとでお聞きすると、この場所ではすでに道沿いにはほとんどないそうで。
かわりに、あちこちにセッコク(右)が見つかったのが印象的でした。

  
その後も成果がないので、少し移動すると、木漏れ日の中に咲く
スズムシバナを発見。すっごい撮りにくかったけど四苦八苦して撮影。

  
そして!その場所でようやくルリシジミ類がチラチラと飛んでくれたので
ものすっごい大興奮しながら必至で追いかけましたが、残念ながらいずれも
ごく普通のルリシジミ。ま、と〜〜ぜんですわね。
その後もしばらく粘りますが、さっぱり成果なし。
こりゃダメだと諦めて、阿蘇の草地に転戦しようと移動を開始しましたが、
高速に乗るころになってすっきり晴れ渡った空模様を眺めているうちに
うっかり高速道路を反対方向に走っている自分を発見(笑
だって、だって、この天気だったら山頂でウハウハかもじゃん?

  
というわけでまた長距離移動して昨日と同じ山に登ると、
道中でアサギマダラ(左)やら、サカハチチョウ(右)やらを発見。
山頂に着くと、やっぱり雲がちではあるけど昨日とは大違いな好条件。
これは、イケるんじゃん?もしかしてもしかするんじゃん?

  
うろうろすると、結構印象的だったのは、一面にあったミカエリソウ(左)。
まだ花芽ですが、これが一面に咲いたら見事だろうなぁ。
などと思っていると、上空をハヤブサ(右)が飛んだりもしました。

  
うろうろすると、やたらと色黒のゴマダラカミキリ(左)も登場。
そして、この場所で初めてのルリシジミ(右)にも逢えました。ただルリですが。
その後、一回り小さな少し怪しい影も発見しましたが、
こちらはノンストップで、正体は見極められず。むむむ。

  
ちょっとボロでしたが、カラスアゲハ(左)ものんびりしてくれました。
目の前でホバリングしてくれるナガヒラタアブ(右)も発見。

  
フワッとオニヤンマ(左)が目の前に跳んできたりもしました。
この場所では、道端にゴロゴロとウシアブ(右)がいて、ふと見ると目の前の草の上で
手をこすりながら待ち構えていたりするので、ちょっとゲンナリ。

  
そうこうするうちに、すぐ近くにミヤマサナエ(左)がご登場。おおっ!と
思いつつ近付いてバシバシとっていると、そいつはふいにバサッと飛び立って
私の顔をかすめて飛んだかと思うと、なんとウシアブを捕獲して食べはじめ(右)
たんです。おおっ、魔の手から守ってくれたんだね。ありがとう!

  
その後、さらにしつこく歩き回ると、山頂にスミナガシがご登場。敏感だったけど。
撮り損ねたけど、アオバセセリもブンブン飛んでたり、これは吹き上げな蝶が
今からフィーバーするんじゃないかな?なんて思ったんですがねぇ。

  
その後も粘るも、サカハチチョウ(左)がいたり、遠かったですがネキトンボ(右)が
いたりといった程度で、日が傾くまで粘ったんですがシジミ類の姿は全く現れず。

  
まぁ、わかりきっていたことではありつつ、それでもやっぱり
落胆で涙濡れながら帰路に着くと、道端にはツルニンジン(左)があったり、
おやおやと思うほど大満開のイヌエンジュ(右)があったりしましたが、
その後800km近い帰路をひた走った挙句に何度も渋滞にハマり、
フラフラヘロヘロで帰着したのは真夜中の3時だったのでした。とほほ。

というわけで、まぁ当然のオチでしたが、
夢は夢でおわってしまったという結論でした。
やはり出遅れた感が大きいですねぇ。
この手の話は、採集者が集中するので一定期間トップシークレットに
なるそうで、ワタシのようなパンピーが入手するのは
時すでに遅し、残りモノなんてありゃしないよ、な時なわけですが…
しかし、タッパンルリシジミはやっぱり憧れの蝶ですし、
イマイチ信じがたいけど「九州亜種」なんて怪しげな話も聞いてしまうと、
やっぱり台湾で見るんじゃなくて、九州本土で見たくなるもの。
今回のようなフィーバーが次はいつ到来するのかはわかりませんが、
しばらくは年に1回くらい、可能性のありそうな場所に遊びに行ってみるとか
挑戦してみたくなりますねぇ。夢は大きくてナンボですから。
あ、このHPを見ていただいている方、来年以降にまたいい噂が流れたら
こっそりとメールくださいませ♪できれば、今度は手遅れになる前に(笑


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