長崎日帰強行陣〜酷暑負けな日〜 10.8/28

この日は、過去最高に無謀なツアーが企画されておりました。
『カルテットで行く・長崎日帰り強行ツアー』
いつもどおりメンバーは、スギ丸さん、「蝶に遊ぶ」のma23さん、
「ノゾピー蝶観察・撮影の部屋」のノゾピーさんの不思議なカルテット。
私は途中で拾ってもらったのですが、大阪組は片道800km「0泊3日」強行陣です。
とはいっても、3人交代で運転するんだから想像よりは楽ジャン?
などと前週に一人で片道800kmを往復してきたバカ一匹は安易に
思っていたのですが、今回は少々事情が違いました。
到着した現地は、頭上すぐにヒーターが着いてンじゃないか、という灼熱地獄。
はっきりいって外を歩いているだけで死にそうになる上に
横を通過していった台風の置き土産なのか風も強くてどうにもこうにも(^^;
それでも眼力強い皆さんのおかげでアレコレ楽しめたたびになったのでした♪

<1>長崎県某所

  
というわけで、かわるがわる運転して、早朝に長崎のとある草原へ到着。
台風の置き土産の強烈な風に驚きつつ車を停めると、歩き出して数歩目で今回の目的である
タイワンツバメシジミ(左)をあっけなく発見。数枚撮影後に風にあおられて消えましたが…
んで、周辺を歩いてみると、食草であるシバハギ(右)は多数あれども
花の咲いた株は、もののみごとなくらい一つとてありません。これはフライング気味かも?

  
とか思っていると、しばらくしてお次に登場してくれたのはなんと♀。
ということは、フライングではないということですが、この後で散々探し回るも、
まぁったく成果がないんです。正直楽勝と思っていたので初手から焦りまくり。

  
歩いていると、1花だけでしたが、早くもヤクシソウ(左)が咲いていてビビりました。
たっぷりの実をつけたカンコノキ(右)なんて意外なものにも遭遇。

  
しつこくうろついていると、あるタイミングからパラパラとタイワンツバメシジミ(左)が
登場するようになりました。どうやら連日の暑さからなのか、そこらの草むらの中ではなく
藪の中に潜り込んでいたようで。喜んお次は開翅を、と頑張りますが、
このころにはすでにド真夏日が強烈に背中をジリジリ言わしている状況で、
ほんのわずかに半開翅(右)してくれたのが限界という寂しい結果に。

  
道端にはルリシジミ(左)も結構いたので、丁寧に1匹ずつ確認してみたり。
いや、だって、もしかしたらもしかするじゃないですか(←前回の日記参照)。
近くにはハチに擬態したヒメアトスカシバ(右)なんかも見つかったりしました。

  
その後もしばらく粘って、タイワンツバメシジミを狙いますが、
ものすごい猛暑で、こりゃ開翅もなにもあったもんじゃないという状態。
しばらくすると再び草間に潜り始めたようで姿もぐんと少なくなりましたし…

  
悔しいので、道端のルリシジミ(左)を順番に撮影して憂さ晴らししてみたり。
いや、どう見ても普通のルリシジミなんですが、SDカードを冷蔵庫に4日間入れたら
もしかしたら変身するんじゃないかなぁとか思ったので(謎)。
あたりに普通のツバメシジミ(右)もいましたが、やっぱ一見してはっきり違いがわかりますね。

  
その後、近くの海岸へ足を伸ばすと、そこら中にクルマバアカネ(左)があってビックリ。
岩の隙間なんかにはあちこちにタイトゴメ(右)も見つかります。

  
ということは…と思っていると、ma23氏がクロツバメシジミを見つけてくれました。
いわゆる「ウミクロツ」なわけですが、地元で見るのとはまるでお姿が違ってカッコイイ!
あとで調べると、一応別亜種になってるんですね。うん、納得。

  
このコはなんか羽化直後だったらしくて妙におとなしく、
少しお誘いすると、食草上のショット(左)やら、なぜかミヤコグサでの吸蜜(右)まで
ご披露いただいたのでした。風が強くてえらく難儀しましたが。

  
その後もいいポーズ(左)をとり続けてくれるので、バシバシと激写。
ふと気付くと、すぐソバにキアゲハの前蛹(右)が見つかったりもしました。

  
さらに場所を変えると、ソナレムグラ(左)があちこちに咲いてる中、
ここでも意外なくらいたくさんのクロツバメシジミ(右)を発見♪

  
クロツバメシジミ自体がよく考えたらお久しぶりの撮影なのに、
いつもよりも色合いが鮮やかな雰囲気なもので、ついつい大量にバシバシ撮影♪

  
ma23氏が産卵したての卵(左)なんかも見つけてくれました。
草地の中では、あちこちにマツムシ(右)も潜んでいたりします。

  
そうこうするうちに、交尾中のクロツバメシジミも発見!
あんまりおとなしいもので、みんなでウハウハいいつつ、大撮影大会に☆

  
さらに他の草地に転戦してみるもあまりもの熱光線にグッタリゲンナリ。
こりゃぁダメだね、などといっていると、いきなりフワッとシルビアシジミも御登場♪
これで一応御三家勢ぞろいということで、小躍りしてみたり。

  
あたりの草地には、予想外にもツマグロキチョウもかなり多数。
これが暑さゆえか潜るしやたら敏感だし散々悩まされましたが、なんとか撮影成功。
夢多きバカ1名は、しばらくホシボシを探したりしましたが、当然見つからず(笑

  
さらに場所を変えてみますが、お次の場所は殺人的太陽光線に加え、
強烈な風が草むらをギュウギュウに撫でており、さっぱり成果ナシ。
タヌキマメ(左)があったり、ゴマノハグサ(右)があったり、環境はよさそうだったのに…
というか、あまりに条件が悪すぎてどうにもこうにも挑戦しようがない状態なので、
とりあえず少し気温が下がるまで、と車の中で仮眠とったりしてみたりすることに。
車から降りた瞬間にゴメンナサイと誰かに謝りたくなるくらい、キョ〜レツな日差しなんだもの。
蝶だって日陰に潜り込んでゼェハァ言ってるに決まってるし(^^;

  
悔しがり屋のワタクシは、それならと小高い丘の上まで歩いていって
吹き上げの迷蝶を狙いますが、こちらもキレイさっぱり成果ナシ。
木影にリスアカネ(左)が隠れていたり、ハネビロトンボ(右)がいたりはしましたが。

  
ようやくホンの少し日差しがましになったので歩き回ると
この場所でもシルビアシジミ(左)が御登場!クロツバメシジミ(右)もあちこちで
飛んでいて、この気温ならもしかして…と下心全開で朝っぱらの草地へ戻ることに。

  
しかし、「ちょうど気分よく開翅してんじゃん?」と実に都合のいいコトを
言いつつ草地を歩くも、これが散々探してようやく1♂(左)見つかっただけ。
暑すぎて藪の中にもぐりこんだまま、お休みタイムになってしまったみたいで…
エビガラスズメのかわいい弱齢幼虫(右)なんかは見つかりましたが、
しまらないオチにちょいとヘコみつつの帰路と相成ったのでした。とほほのほ。

というわけで、御三家勢ぞろい、ワンツもド新鮮で
めっちゃお綺麗なウミクロツという興奮な内容ではありましたが、
太陽方面の容赦ない攻撃のせいで、防戦一方な1日となりました(^^;
これがさっぱりした秋晴れだったりしたら最高だったのになぁ…
でも、一人で挑戦していたら間違いなく相当早い段階で心が折れていたでしょうが
楽しい仲間で、それも皆さんにアレコレ見つけていただきながら
だったので、充実した時間になったと思います。
あらためて、お三方、本当にありがとうございましたm(_ _)m
ちなみにこの日は、みんなで長崎名物のちゃんぽん(劇ウマでした!)を食べて
ハッピーな〆括りとしてから、また800kmの帰路へGO。
さすがに三交代で運転すると、このムチャな計画でも何とかなるもんだなぁと感心
しつつ、予想以上にすんなりと夜明け前の帰着となったのでした。
こんなムチャが通じるとわかると、さらにアレコレ企画しがいがありますねぇ…
数名での交代運転で山形遠征とか、来年当たりぶち上げてみようかなぁ(笑


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