梅雨の切れ間に〜全力下見旅〜 10.6/19

この日は、またぞろ突発的カルテット企画が走る…予定でした。
お題目は、私が何度か挑戦しているこの時期ならではの蝶数種。
そう、いわゆる御案内企画なわけですが、
今年は季節感が滅茶苦茶な上に天気予報の御宣託も悪く、
こいつはどうにも不安だなぁと数日前から密かにドキドキ。
しかし、お仕事の都合で急遽2名が御都合あわなくなってしまい、
スギ丸さんと二人で「下見旅」としゃれ込むことに。
すると予想外にも天気予報とは裏腹の梅雨の切れ間となり、時折バッサリ
晴れ上がる、どうしようもなく蒸し暑い日になりましたが、
予想外の成果に頬緩む、素敵な1日ともなったのでした♪

<1>阪神間某所

  
というわけで、早朝からやってきたのは、昨年も来たコバノトネリコ(左)がたくさんあるポイント。
しかし、しばし粘ってみるも、ようやくアカシジミ(右)が1匹出現しただけで成果なく、
雨も降ってきたのでしばしフテ寝して待つという展開に(^^;

  
スギ丸さんと合流してから再度ウロウロしつつ、長竿でバシバシしてみますが
ダビドサナエ (左)が出るくらいでまぁったく成果ナシ。
ほぼ諦めかけたころ、ようやく狙いのウラキンシジミ(左)が出てくれましたが、
遠目から数枚撮っただけでふわりと舞い上がりやがりました。こりゃキツイなぁ。

  
しつこく周辺をウロウロしながら探していると、えらく大満開なサワフタギ(左)を発見。
オオホシカメムシ(右)もうろちょろしていたりします。

  
しばらく粘っていると、ようやくクリの花に来ている個体を発見!
おおっと思いますが、その後も何度か登場するも高い場所ばかりで残念。

  
探しながら周辺をうろつくと、キアシヒバリモドキ(左)がいたり、
ひたすらグルグルダンスを踊っているキバガ類(右)がいたりします。

  
葉上にヒメナガサビカミキリ(左)も発見。気になったのは、近くにいたマドボタル類(右)。
1枚しか撮れなかったんですが、オオマドボタルのごとく赤い紋があるけど
明らかに普通のマドボタルのサイズ。これって正体はどちらなんだろう?
#左はクワサビカミキリだそうです。Mikiさんありがとうございます!

  
草地では、なんか不思議な格好の微小なハチ類がブンブン飛んでました。
♂(左)と♀(右)じゃないかなぁと想像中ですが、右の写真、これは明らかに
卵産んでますよね?このサイズでハバチ類なのか?

  
さらにウロウロすれど、ルリシジミ(左)が登場したくらい。それでも粘っていると
スギ丸さんがいきなり低い場所に下りてきたウラキンシジミ(右)を見つけて
くれましたが、これもすぐに飛び上がってしまってそれっきり音沙汰ナシ…

  
大全開でぼけっとしているヒメジャノメ(左)にも遭遇。ちょっとボロいけど。
あとは、モリチャバネゴキブリ(右)が現れた程度で成果なく、
しょうがないので少し早めにお次の目的地へ移動しちゃうことにしたのでした。

<2>播磨地区某所

  
お次にやってきたのは、これも毎年来るポイント。
まだ時間的には早いだろうとおもいつつウロウロすると、ナミアゲハ幼虫(左)が
いたり、オオチャバネセセリ(右)がいたりしましたが、
しばらく歩くと、予想外にもまだ早い時間なのにブンブン飛ぶ怪しい影を発見♪

  
にらんでいると、水たまりに落ちて難儀しているオナガサナエ(左)も発見。
救い上げてあげたら、シャッター押す前に飛んで逃げやがりましたが。
あたりでは、サカキ(右)もいい感じの花をつけていたりしました。

  
そうこうするうちに、比較的低い場所に下りているキマダラルリツバメ(左)を発見!
そう、この場所はこいつ狙いだったんですよ〜♪
んで、しばし粘ると、低い位置の笹上で開翅(右)する個体も見つかりました。

  
そいつが結構愛想よかったので、しばらく追い掛け回すと、
比較的低い位置に何度も止まってくれたのでバシバシと撮影しまくり☆

  
すると、なんとお利口さんなんでしょうか、その位置でそのまま
す〜っとV字開翅(左)から、ほぼ全開(右)まで御披露いただけてしまって、
もう天に昇る気分。いやいや、こんな条件いいこと今までなかったゾ♪

  
さらなる成果を求めてウロウロすると、なぜか笹原の真ん中でたたずんでる
シロスジカミキリ(左)がいたり、ボロだけどゴイシシジミ(右)がいたりします。

  
ふと道端におもしろそうな花をつける樹(左)を発見。名前はまるでわからなかったけど。
近くではヒロオビトンボエダシャク(右)が恋愛中でした。

  
そうこうするうちに、また目の前という場所で静止(左)してくれる個体発見。
ワクワクしながらバシバシとっていると、その場で水平にぱっかり開翅(右)。

  
んで、そいつは何度か飛んだと思ったら、ちょうど目線の高さの笹の上に静止(左)。
バリアングルモニターで上からのぞくと、ゆっくりと翅を開き始めた(右)んです…

  
んで、これですよ!もうピカピカで文句のつけようがないでしょ〜?
嬉しいコトに、スギ丸さんの持参された脚立を設置して、二人でバシバシと交互に
数十枚ずつ撮影してもぜんぜん動じないくらいの大物ップリでして
最後には携帯で記念撮影できちゃうくらいでした。いやはや眼福。
これでゲップ出るくらい満足したので意気揚々と引き上げて解散したのですが、
日没までにもう1箇所まわろうかなぁと思っていたら渋滞にハマって
そのまま寝不足でふらついてきたのでしばし仮眠とることに。

  
んで、目が覚めるととっぷりと日も暮れて真っ暗け。
それでは、ということで思いつきで移動して水田地帯をうろうろしてみると、
初手からイキオイよく泳ぐウマビル(左)に遭遇してビックリ。
んで、気合を入れて歩くと、次々とヌマガエル(右)が登場します。

  
そして、怪しい声をたよりにしばらく粘ると、あっけなくダルマガエルを発見!
お恥ずかしながら、兵庫産はひそかにお初です。
「カゼ引いたヤギの声」と評される妙ちくりんな鳴き声は特徴的でしたが、
今回の探索で、今まで出会えなかった理由がようやく判明。
こいつらメチャ敏感で、すぐ水中にもぐるんですねぇ。声は多けれど、撮れたのは
この2枚だけでしたから。これは水を落としたころに再挑戦が良策っぽいです。

  
やたらめったらとホウネンエビ(左)の多い場所もありました。こいつらもしかして光に集まる?
見ていると、ぶれちゃいましたが、ホウネンエビを襲うゲンゴロウ類幼虫(右)なんてものも
見れたり、最後までなかなか成果濃き一日となったのでした。

というわけで、下見ながらなかなかいいかんじの1日でした。
どうせ雨空という予想をすっぱり裏切った晴天でしたし、
「御案内」のクセに今まで見たこともないくらい愛想のいいキマルリに逢えて
こちらの方が散々楽しんでしまいましたし(^-^)
ちなみに、スギ丸さんは翌日も連荘して、私の変わりに案内役を勤めていただき、
お三方とも見事な成果を収められたようです。
あれだけ苦労したウラキンは、歩きはじめて1分で目の前にド完品が
鎮座していたとのことですし、やっぱ引き強いですよねぇ。
今年は季節の進行がよくわからないし、全体に虫影が薄いという話もよく聞くし、
あれこれトライするにはなかなか厳しい条件揃いですが、
そういう時こそ、ヒキの強い人と一緒に歩くべきなのでしょうから、
今年もまたぞろカルテット企画をたくらまなきゃいけませんな♪


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