梅雨はじめ〜豪雨に動けぬ日〜 10.6/13

この日は、本来はアレコレ挑戦したいこともあったのですが
天気予報の御宣託があまりにもヤバそうなので地元トライアルに急遽変更すると
予想以上にどうしようもないひたすら型豪雨に覆われた一日。
この日をもって気象台は「梅雨入り」を宣言しましたが、
梅雨と言うよりは嵐のごときどうしようもない空模様の中、
悔し紛れに少々頑張っては見たものの全く成果が出ず、
さらにちょいと体調も崩れてきて道端でフテ寝する、
そんななんともいえない中途半端な1日となったのでした。

<1>播磨地方各所

  
まずは早朝からやってきたのは、地元のゼフィルスポイント。
しかし、しばらく粘れども出現したのはヒメウラナミジャノメ(左)が数匹。
さらに探索範囲を広げて長竿バシバシ汗まみれに頑張ると
ようやくウラジロミドリシジミ(右)が1匹だけ登場してくれましたが、
数枚撮ったらそのまま飛んで消えてしまいました。とほほ。

  
さらに粘ると、この場所ではお初のウラナミアカシジミも発見。
あとは1度だけヒロオビミドリっぽいのが飛びましたが下には降りてこず終了でした。
昨年の同時期にはヒロオビ・ウラジロとも♀がたくさん混じっていた時期ですので
今年はやはり相当季節が遅れていそうです。むむ、難儀やなぁ。

  
葉裏にはゴマダラベニコケガ(左)も隠れていました。近くではオオシロカネグモ(右)
なんかもいましたが、それ以上は成果なく、諦めて移動し始めると
本気で風呂釜の底が抜け落ちたかのような大豪雨が襲来。チョイ待てオマエ。

  
とりあえず小雨になったのを見計らって狙いをつけていた池に行くと、
あちこちにハルタデ(左)やら、ミゾカクシ(右)やらが咲いていたりします。

  
おおっと思ったのは、羽化直後風味のタケカレハ。
最初に見つけたときはなぜか♂♀セット(左)でいて、交尾中かな?と思ったのですが
近づくと♂が逃げて、♀(右)だけになりました。求愛中だったのか?

  
さて、池を回りますが、狙いのトンボは全く皆無。
そのかわり、雨だからか、アマガエル(左)やらヌマガエル(右)がやたらめったら目に付きます。
そっか、この雨じゃもうどうしようもないし、そういう目標設定もいいな、
ということで全く思いつきだけで、さらにぐんと移動して別の水田地帯へ。

  
到着後しばらくは大豪雨で歩く気もせず車の中でフテ寝してましたが、
少し小雨になったころに歩くと、休憩中のベニシジミ(左)を発見。水田の中を
よくよくみると、コチドリ(右)がひそかに隠れていたりします。

  
すうろうろすると、お久しぶりのミイデラゴミムシを発見。おおっ!と思いましたが
雨の中でちょこまか潜るものが上手く撮れる筈もなく結果はこんな程度。

  
歩いていくと、トノサマガエル(左)は何度か登場してくれました。
路傍にはヒルザキツキミソウ(右)が雨に耐え忍ぶように咲いていたりします。

  
フワッとアジアイトトンボ(左)が登場したり、早くも成虫になっている
トノサマバッタ(右)に逢えたりもしますが、それ以上の成果はなかなか上がりません。

  
ふいに足元からヒバリが飛び立ったので、じっくり見てみると、
本当に足の前20cmくらいの場所にヒバリの巣(左)があって仰天。ゴメン!
田んぼの中をのぞきこむと、ホウネンエビ(右)も泳いでいました。

  
道端のミカンの樹には、ナミアゲハの弱齢幼虫(左)も発見。
そうこうするうちに、ようやく怪しげなカエル(右)を発見。そう、実は今回の狙いは
ダルマガエルだったんです。でも、こいつはこれ1枚撮っただけで潜られちまって……
このあたりには多産地があるはずなんですが、私はいまだにノーヒットでして(^^;

  
うろうろすると、水路ではクサガメを何匹か確認。立派な成体(左)から
まだかわいらしいお子様(右)までけっこう幅がありました。

  
ふと道端を見ると、睡眠中のキオビツチバチ(左)も発見。
ようやく大きめのカエルが集まっている場所を見つけたら、それはすべて
トノサマガエル(右)だったりしたのでした。むむむ、難しいもんだなぁ。

  
さらにうろうろすると、ホウネンエビが大発生している水田を発見。
豪雨で水が濁っているのが残念ですが、かなりの数で、緑の点を撒き散らした
がごとき状態になっていてかなり楽しめました。
調子に乗って、さらに転戦、とも思ったのですが、この直後にまたものすごい豪雨。
湿気まみれの中歩き回っていたら気分も悪くなってきて、
車の中でフテ寝して目覚めたらいつの間にか夜、なんていうしまらないオチになったのでした。

〜おまけ〜

  
おまけ、ということで信州から持ち帰るなりすぐに蛹化したオナガシジミ(左)と、
我が家の奇跡のナマズ(右)を御紹介。このナマズはスゴイやつなんです。
実は我が家の飼育水槽、昨冬に濾過器の故障で飼育中の魚が全滅してしまい、
それから放置して藻まみれになっていたんですが、
先日ちょっと掃除しようと中を見るとこのナマズが鎮座していて度肝をぬかれたんです。
生き残りはいないと思って、水替えどころか、餌やってませんでしたから、数ヶ月。
この類の魚の生命力ってすごいですよねぇ。ほとほと感嘆いたしました。

というわけで、梅雨はじめのホントにどうしようもない1日でした。
朝一のゼフも完NULLでなかっただけまだましだとはいえ、
例年に比べてあまりにも遅過ぎる感じですし
その後は探索も何もほとんど豪雨で呆然としているだけでしたから…
こんな日は外歩かずに家で寝とけ?いや、そうですねごもっとも(笑
今年は10日遅い入梅だそうですが、生きもののカレンダーも
同じくらいずれているわけでありがたみがないですし
しばらくものすごい感想気味かと思ったら入梅直後から豪雨だし、
その後の天気を見ても「豪雨」か「夏日」と二極端。
冷夏の予報もあるということですし
なんか今年は空模様に一喜一憂するシーズンが長引く予感です。
とりあえず、週末、天気になぁ〜れ♪


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