早春花御案内〜帝釈峡再訪〜 10.4/10

この日は、なぜか遠く離れた広島で案内役をやっておりました。
いつもお世話になっているM氏より、帝釈峡に行くのでポイントを
教えてほしいとの連絡があったのですが、この時期の帝釈峡は面白いトコだらけで
ポイント教えるのは大変だし、なによりくっついていったらアレコレ
勉強になるジャン!というド厚かましい思考回路が走りまわってしまい、
まったくもって技量不足ながら、案内役チックにくっついて回ることに(笑
おかげさまで予想どおり、例年以上に贅沢な出会いが盛りだくさんで、
予想以上の狂喜乱舞な発見まで付いてきた、ステキな一日となったのでした。

<1>帝釈峡周辺

  
この日は諸事情でスタートが遅くなったのですが、帝釈峡へ急いでいると道中に
「ミチノクフクジュソウ自生地」の看板を発見。そいつは一大事と立ち寄ってみると、
見事な群生が見れて結構ビックリしたのでした。これは見ごたえたっぷりですぞ♪

  
感嘆しつつ、じっくり観察していると、ひっそりとアオイスミレ(左)やら、
ニシノオオケタネツケバナ(右)が隠れているのも発見してみたり。

  
さてさて、帝釈峡に到着して目星をつけていた場所を歩くと、さっそくかわいらしい
カタクリ(左)を発見。他の場所では珍品なハズのイブキスミレ(左)もあちこちに群生してます。

  
岩場ではメギ(左)にも会えましたが、まだ花芽でした。毎年花芽は見るんだけど、
花には数年来出会えていないんだよなぁ。
などと考えてると、日光浴中のカナヘビ(右)も発見。何か用?とばかり睨まれたけど。

  
岩場では、メチャクチャ大満開のチョウセンヒメツゲ(左)に出逢ってビックリ。
花のアップ(右)を見ると地味だけど面白い格好ですよね〜♪

  
近くには、こちらも割と満開のチョウジザクラ(左)も発見。これも花のアップ(右)
なんぞ撮って遊んでみたり。しかし、この様子だと今年の春は遅かったのかな?

  
うろうろうすると、コツバメ(左)が多数出現。あちこちでテリ張ってました。
少々ボロでしたが、キビシロタンポポ(右)も数株だけ発見。

  
林縁では、これまたタメイキが出るほどお見事な感じのケスハマソウにも遭遇。
ちょうど今がピークなんでしょうか、あちこちに大満開の株があって見事でした。

  
岩場ではスズシロソウ(左)が絨毯のごとく大満開に咲き誇っていますし、
ダンコウバイ(右)もあちこちでいい感じに花を咲かせています。

  
その後、M氏と合流して歩き始めると、さっそく見事に咲いたキバナノアマナ(左)
を発見。道沿いには、ニリンソウ(右)もいい感じに咲いてたりします。

  
白花といっていいのかな?色が極端に薄いイブキスミレ(左)があったり、
イイ感じで開いているミヤマカタバミ(右)があったり、初手から面白い出会いが続きます。

  
ふと渓流を見ると、どんぶらこっこと流れてくるカワガラス(左)を発見。
頭上にはオオルリ(右)も登場したり、鳥方面もなかなか楽しそうな雰囲気でした。

  
さてさて、さらに歩いていくと、これまた見事なケスハマソウ(左)を発見。
こちらは地味ですが、セントウソウ(右)なんかもあちこちで咲き誇っていました。

  
そうこうするうちに、タカオスミレ(左)やら、ヒナスミレ(右)が出現。
私は関東時代にそこそこ見ているのでさほど珍品とは思っていなかったのですが、
M氏に、これが西日本では相当な珍品なんですよ、と力説されてビックリ。
う〜ん、あまりありがたさを理解せずに見ていたようですね。

  
沢沿いのコチャルメルソウ(左)が見事だったのでなにげなくカメラを向けると、
その中にレンプクソウ(右)があってびっくりという一幕も。これも珍品なんですよね。

  
さて、今回のM氏の狙いのひとつはとあるネコノメソウ類だったのですが、
歩けども登場するのはシロバナネコノメ(左)やヤマネコノメ(右)ばかり。
実は私の過去のFNには掲載している種類なんですが、その当時どこで見たのか
どうしても思い出せず、ひたすらろつくことになったのです。どもスイマセン。

  
さらにせっせこと歩いていくと、なんかえらくご立派なサイズのイブキスミレ(左)を発見。
近くにはこれまた見事に開いていたアマナ(右)も見つかりました。

  
そうこうするうちに、M氏の一番の狙いであったハグロヒナスミレをようやく発見!
私は全然理解していなかったのですが、これは実は天下の大珍品で
今のところ帝釈峡でしか見つかっていないんだそうで。
これまたありがたみを理解せずに普通に見ていたんだなぁと自分に呆れつつ、
とりあえず宿題が1つ片付いたことに安堵しながらバシバシ撮影♪

  
近くにはこれまたえらくご立派な雰囲気のイブキスミレ(左)も発見。
ちなみに、この日見たスミレの9割以上は、大珍品であるはずのイブキスミレでした。
それが雑草の如くあるというのもすごいですよねぇ。
どうも他のスミレより花期が早いようで、今まではそんなに気になってなかったようですが…
トリカブト類の葉(右)もあちこちにありました。ここのはタンナトリカブトなのかな?


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