実り多き日々〜昆虫館作業日〜 10.3/20&21

この2日は、昆虫館で作業してまいりました。
本来であればいい時期の3連休、いつも通り何一つ考えずにどこか遠くへ
飛び出してしまうなんてトコロが、私らしいプランなんでしょうが
昆虫館も再オープンを目前に控えているのに、なんもお手伝いできていないのが
なんとも心苦しかったので、今更ながらその罪滅ぼしと、
先日のショックが尾を引いて遠征なんて気分じゃなかったのとで(笑
しかし、さすがに素晴らしい環境の場所にある昆虫館だけあって、館の周りに
いろんな発見が多数。おまけに展示用昆虫の仕入れにくっついて
いったりもしたので、なんとも実り多き2日間となったのでした♪
いやいや、なんか美味しい思いばっかりでドモスイマセン(^^;

<1>昆虫館周辺 3/20

  
というわけで、ここんとこサボりっぱなしの佐用町昆虫館に久しぶりに再訪すると
えらくすっきり片付いていてビックリ仰天。土まみれだった花壇もきれいに整備されてるし、
館の中もかなり整理整頓されていて、本当に見違える感じでした☆

  
館の周りをのぞくと、ヒュウガミズキ(左)が花盛りだったり、これまた
いい雰囲気でフクジュソウ(右)が咲いていたりします。

  
んで、ミノコバイモもいい風情で咲いていました。昨日と連荘ですな。
ちなみにここのは佐用あたりで見つかった株からの移植と聞いていますが、
そうだとしたら今まで知られていなかった系統じゃないかと思うんですが…

  
土木作業に汗を流しつつ周辺をのぞいてみると、
道端には、セントウソウ(左)や、ヤマネコノメソウ(右)なんてあたりも
パラパラと咲いていたり、ささやかな発見が続きます。

  
キジョランの葉裏には、アサギマダラの幼虫(左)も発見。網室の中では
播磨の誇るコヤスノキ(右)も、かわいらしい実をつけていました。

  
オチフジ(左)もイイ感じで葉を広げつつあって、花の時期が楽しみ♪
イチリンソウ(右)はすでに大きな花芽をつけていました。

  
細い水路の中には、ヤマアカガエルの卵(左)も発見。
こちらも自生期限なら貴重品のフッキソウ(右)もいい感じに咲き始めていました。

  
さらによく見ると、ユリワサビ(左)やら、なぜか1花だけでしたがスズシロソウ(右)
なんてあたりも咲いていたり、じっくり探すと発見の多い場所だなぁと実感。

  
せっせと地面を掘り返していたら、かわいらしいゴミムシ類(左)もご登場しました。
川面では大量のカゲロウ類(右)が舞い飛んでいたり、天気は悪くても
これまた春の訪れを強く感じさせてもらえる1日となったのでした。

<1>兵庫県某所 3/21

  
さて翌日、また昆虫館に到着して、道端のガの幼虫(左)なんぞ撮影していると、
若手グループが賑やかに「展示品の収集に行ってきます!」など言っているのを発見。
「何狙い?」「え、ナミゲンとか」「えっ!手伝います!連れてって!」
というなんとも安直な会話の後でずうすうしく連れて行ってもらうことにすると、
道中のコンビニ前でかわいらしい蛾(右)を発見。名前聞いたんだけどなんだっけな?
#ヒロバトガリエダシャクだそうです。この図体でエダシャクって反則だなぁ。

   
しばらく走ってやってきたるは、「え?こんなとこ?」という意外な雰囲気の溜池。
池に入ろうと思いつつ、近くにあったゴミの裏をなにげなくひっくりかえすと、たくさんの
ダニ類が鎮座していて初手からビックリという一幕もあったりとか。
とにもかくにも、ちょい半信半疑になりつつせっせと網を入れていると…

  
「捕れました!」
玄人な学生さんの網の上で跳ねていたのはまごうことなきゲンゴロウ。
こいつは結構ビックリしました。いやぁ、本当にいるんだねぇ。
ちなみにこの後も数匹網に入りましたが、なぜか全て玄人学生2名の網ばかり。
同じ場所をすくってても他の人の網には全く入らないんです。その差はなに?

  
何匹か捕れたので、とりあえず地面において写真を撮ろうとこころみますが、
これが本当にメチャクチャ落ち着きがなくて相当四苦八苦。
置いた次の瞬間にはピョンピョン跳んでどこかに潜るんですもの…

  
ちょっと嬉しかったので、ピン甘ですがもう数枚。いやはや興奮できました。
次回はいい時期に、今度は自力で捕獲してみたいものです(笑

  
ちょいとビックリしたのは、バケツの中から次の個体をすくいあげると、
なんか2匹くっついてきた………ありゃ、交尾してんジャン!
こんな短時間で、と驚きましたが、この分だとこの個体群はしばらくは永続しそうですね(笑

  
さらにビビくったのは、こんな早い時期から、タガメも1匹捕れたんです。
こいつもウロチョロして撮影は難儀でしたが、まぁゲンゴロウよりゃ楽やわね。
しかし、まぁ本当にいい感じの環境の残った場所ですよねぇ。
#当然ながら場所のお問い合わせには一切応じれませんのでご了承ください#

  
その後、かわいらしいクサガメの幼体(左)やら、クロゲンゴロウ(右)なんかも
捕れましたし、コオイムシにミズカマキリ、各種ヤゴなんかもごっそりGET。
あまりにも濃密な成果にウハウハと笑いつつ、道中でこれまた
展示用の魚なども確保しつつ、昆虫館まで引き返したのでした。

  
しばし展示の準備等々したあとで、昨日見つかったというヒメツチハンミョウを
撮影させてもらったり。相も変わらず面白い触覚してますよねぇ。。

  
笑ったのは、この個体は地面に置いたらスタスタと一直線に歩いたかと
思うと目の前にあったミミナグサの葉を一心不乱に齧り始めたんです。
いや、いままで容器の中にいたんだし、もうちょっと逃げてもいい気がするんですが、
それよりは食い気優先なんですか、それでもいいんスかキミは。

  
さてさて、館の展示品はどうなったかというと、当然ながらご立派な体格の
タガメ(左)が鎮座していて見惚れる光景に♪
大量に掬ってきたヤゴ(右)もなかなかの風情になってます。今年も羽化が見れるかな?

  
んで、今回のメインテーマであったゲンゴロウ君も実にイイ感じ♪
兵庫県産ゲンゴロウを展示している施設はきっと他にはないと思いますんで
実に来ても損はないですよ、いやジッサイ。

  
ちなみに、淡水魚系でも、この日捕れたご立派なサイズのオヤニラミ(左)なんかも
展示中。一緒の水槽に入っているカワムツ(右)の運命やいかに(笑
会館までにさらに展示は充実していきますので乞うご期待ですよ〜♪

というわけで、なかなか充実した2日間でした。
結局、お手伝いといいつつもなんかイイオモイばかりでスイマセン(^^;
いやはや、しかしゲンゴロウは興奮させていただきました。
本当に知る人ぞ知るの、こんな場所にというポイントなのがまた面白い。
オマケも多数みたいですし、これはまた再挑戦ですね。
そして、昆虫館周辺もいい環境が残っているんだなということを実感できました。
これから本格的なシーズンになったら、今年もたくさんの出会いが
堪能できそうで、今からとっても楽しみですね☆

ちなみに、佐用町昆虫館は4/3(土)にリニューアルオープンです。
ぜひぜひ皆様、遊びに来てくださいませね(^-^)♪


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