天中殺な沖縄旅@〜空振な日〜 10.2/11

この飛び石連休、私はなぜか沖縄におりました。ええ、理由は多々あるんですが、
分かりやすくかつ簡潔にいいますと、ある1つの誘惑に抗いきれず…
というのも、正月にヤゴ狙いで行った際に散々探したハイイロガン君、
正月だけ不在で、すぐ戻ってきていたらしいんですよね。
沖縄の鳥屋さんに「ずっと同じ場所に居ますがドコ探されたんですか?」
などと言われてしまい、なんとも悔しくなりまして…
というわけで、とりあえず行けばそのリベンジだけは果たせるだろうから、
オマケに前回空振りしたヤゴなんか狙って、という愚かな計画
だったのですが、これがもうものの見事な天中殺旅となったのでした。
まずは初日、まさかまさかの大空振り編からお届けいたします。

<1>沖縄本島北部

  
というわけで、例によって昼前に到着してレンタカーを仕入れ、一路北上。
驚いたのが、この日はなんか真夏並みの暑さだったんです。初手から汗だく(^^;
たっぷりと実をつけたパパイヤ(左)なんか眺めつつ、正月に散々っぱらうろついた
水田地帯に行くと、メチャあっけなくガンの群れ(右)がいました。よしよし。

  
しかし!
余裕綽々かましつつ、スコープでのぞいていくと……ありゃりゃ?
端から端までのぞいてもマガンばかりじゃないですか!
しかも数えてみると7羽。事前情報ではハイイロガンとマガン8羽だったのに…
しかも、マガン1羽とハイイロガンは常に行動を共にしており、途中からマガン7羽の
群れに合流したという履歴があるのでその2羽だけいないとなると…
………初手からのイヤ〜な予感に思いっきり心が深く深く沈んでみたり。

  
それでもとうろうろすると、空抜けの真っ黒けですが、沖縄では珍しいミヤマガラス(左)
がいたり、大迫力のミサゴ(右)が見つかったりします。

  
さらに範囲を広げて探索していくと、リュウキュウコスミレも発見!
なかなかいい感じの咲きっぷりに感激しますが、それだけじゃなぁ。

  
お約束的外来種のカンザシヒメハギ(左)もありましたし、
ナガエコミカンソウ(右)もパラパラとあったり、ささやかな発見は続きます。

  
水田地帯では、そこここでバン(左)が走り回っていましたし、上手く撮れません
でしたが、シロガシラ(右)の井戸端会議にも遭遇しました。

  
こちらもお約束なのは、アマサギの群れ。ちょうど耕耘機の入っている水田には
わさっと20羽くらいが群れていて、なかなかこれは見ごたえがありました♪

  
さらにウロチョロすると、アオアシシギ(左)がいたり、セイタカシギ(右)が何羽も
群れで動いていたり、普通種ながらなかなか出会いの濃い時間が続きます。

  
ずらりと一列に並んだジシギ類(左)にも遭遇。全部タシギっぽかったけど。
こちらもスゴい大集会を開いていたバン(右)もなかなか壮観でした。

  
あまりにもの夏日に、汗まみれのへろへろになりつつ、さらに
探索範囲を広げると、ものすごい集団のムナグロを発見。30羽くらいの群れで
なかなか見ごたえありでした。白っぽいのとかは混ざってませんでしたが(笑

  
んで、こちらもお約束のコチドリは、あちこちに大群がいて面白い感じ。
残念ながらこちらもヒネモノは混じっていない感じでした。

  
うろうろしていると、道端にルリハコベの大群落も発見。コリャ見事!
実は恥かしながら、今までアカバナばかり縁があり、瑠璃の方は初だったりします♪

  
調子に乗ってうろつくと、あちこちでかなり咲き誇っているオニタビラコ(左)に混じって
なんか面白げなハコベ系の花(右)も発見。帰化植物風だがお名前は?

  
んで、結局ハイイロガン君は別の場所では見つからず、期待を抱きながら最初の
ポイントに戻ってみるも、やはりマガンがのんびりしているばかり。
そのうち、ちょうど地元の鳥屋さんが通りかかったので状況をお訪ねすると…
「ああ、今朝帰ったようですね。昨日の夕方まで居ましたから」
……なんじゃそりゃ(>_<)!
あまりに見事すぎるタイミングに涙も出ず、ただ立ち尽くすワタクシなのでした(-_-;

  
涙濡れつつたたずんでいると、近くにタヒバリの群れがご登場。
すでに薄暗くなっていたので撮影には相当苦労しましたが、何枚か撮影成功。
意外にもこちらもヒネモノは一切混じらなかったのですが。

  
小さな水路をのぞきこむと、未熟なコフキヒメイトトンボ(左)がいてビックリ!
さらに、色鮮やかなダンダラテントウ(右)も登場したのでした。すぐ飛んで消えたけど。


次へ⇒

topへ⇒