外来植物学習〜猫の眼天気に涙〜 09.12/5

この日は、これまた中途半端な挑戦となりました。
というのも、ちょいと面白そうな情報をいただいたので、
とりあえずということで挑戦しに行ったのですが、それが大空振り。
しかも天気予報は「行楽日和」のはずが、どん曇りから豪雨は降るわ
いきなり晴れるわの猫の眼天気で、な〜〜んか成果薄。
そんな中、なぜかしら外来植物方面の発見がいくつか続いて
そっち方面では勉強になった、そんな不思議な展開の一日でした。

<1>阪神間各所

  
というわけで、朝っぱらにまずやってきたのは、とある川辺。
初手からカワウの大群(左)が目の前を横切って驚いていると、川辺では
大満開のハマヒサカキ(右)を見つけてみたり。

  
川の中をのぞくと、水草を食べているオオバン(左)を発見。
葦原の中ではモズ(右)も何匹か飛び交っていました。

  
おもしろかったのは、ろくに撮影できなかったけど、なんかの容器と格闘
していたハシボソガラス(左)。くわえて高々と飛び上り、上空から
地面に落とすことを繰り返していましたが、そうやって中身を食べる気か?
などと不思議に思っていると、ふいに雲が切れて大きな虹(右)がかかったり。

  
川面をじっくり見ると、意外なほどオカヨシガモが多いことに気付きます。
ということで、♂(左)、♀(右)ともにじっくり撮影に成功。

  
まだ若そうな♂(左)も見つかりました。そしてちょいと意外だったのは
先週に続いて、ヨシガモ(右)に逢えたこと。結構川にもいるものなのね。

  
うろうろすると、換羽中なのでしょうか、半端な模様のコガモ(左)を発見。
マガモの夫婦(右)ものんびりと水面に浮かんでいます。

  
でも、狙いの某珍鳥はいないなぁ、などと思いつつさらにうろうろすると、
川の一角に怪しい花を発見。おやおや、なんとミズヒマワリの大群落じゃん!

  
というわけで、あちこちでまだまだ花盛りな感じの株が見れたのでした。
実はひそかにこの花に会うのは初めてなのでちょっと興奮してみたり。
アサギマダラが集まることで有名な花ですよね。来年はシーズンに来てみようかなぁ。

  
などと思いつつ、周辺をみると、ここがなんともいえないくらい見事な
帰化植物の大楽園だということに気付きます。というわけで、これまた驚くほど
すごい群落になっていたボタンウキクサ(左)やら、アゾラ(右)などをご紹介。

  
続けて、こちらも水面の一角を覆いつくしていたのはツルノゲイトウ。
こちらもまだまだ花の咲いている株があってビックリしました。

  
当然ながらということころで、オオフサモ(左)の群落もあちこちにありましたし、
そういう中には、スクミリンゴガイの卵塊(右)も見つかります。

  
これは面白いと周辺をさらに探すと、ナヨクサフジ(左)も発見。
さらにハリビユ(右)まであったり、面白い帰化植物が続けて見つかります。

  
アレチウリ(左)もあったので、思いついて花のドアップを撮影。
ぶちまけたラーメンがごときアメリカネナシカズラ(右)も見つかります。

  
アメリカイヌホオズキ(左)も発見。本当にいろいろあるなぁ。
などと思っていたら、近くのヨモギには、ヒメアカタテハ幼虫(右)がいたりしました。

  
そんな中、いずれもきれいな実をつけているイシミカワ(左)や、クコ(右)と
いった在来勢も頑張っているのを見てなんか不思議に一安心。
その後しばらくうろつくも狙いの鳥はいないので、思いつきで別の場所まで
移動しようとすると、いきなり予報外の大豪雨に(@_@)!
さすがにどうにもならないほどの大雨なので、しばらく車中でフテ寝することに…

  
しばらくすると、いきなりバサッとめちゃくちゃ晴れてビックリしましたが、
うろうろしてみると、それ以上にびっくりすることに、鳥がやたら少ないんです。
チョウゲンボウ(左)やノスリ(右)が嬉しかったくらいで、
あとはヒバリやハクセキレイやカルガモって感じなので、もうどうにもこうにも。

  
実を盛りだくさんにつけているナンキンハゼ(左)なんか見ているうちに、
なんかまたぞろドサッと雨になって、超不完全燃焼のまま終了。
驚いたのは、帰りがけに立ち寄った大阪府内で、明らかに何かに食べられた跡の
あるキョウチクトウ(右)を発見したんです。これって、鹿児島で見慣れた
キョウチクトウスズメの食跡に見えるんだけど、そんなことありえるのか?
と、大きな謎を残して、成果なき一日は〆となったのでした。

というわけで、な〜〜〜んもない一日でした。
特に猫の目天気からの後半戦はほんっとうに寂しい限りの展開。
農耕地や干拓地では、それなりに出会いがあることが多いのですが、
外れるとトコトンなところが悩みどころですね。
まぁ、お初のミズヒマワリを初めとして、帰化植物大会で
楽しめたのはちょっと嬉しかったのですが(^^;
阪神間はこのての大繁茂な帰化植物を筆頭に、おもしろげな
帰化生物も多数定着している場所ですから、
これを皮切りに、今年の冬は何度か探しに行ってみることにするかなぁ。
などと、そんなことを考えつつ、この日は半端にストレスがたまったので
思い切って無謀な挑戦にトライすべく大移動を開始したのでした。
さて、その結果が吉と出るか凶と出るか、お楽しみに(笑


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