南国特攻SWA〜西表島堪能編〜 09.9/19

<3>西表島各地

  
さて、最後にいぇってきたのはおもしろげな池の周り。
歩き始めていきなり登場したのは、大柄なトカゲ(左)。これ、キシノウエトカゲかと思いきや、
大きなイシガキトカゲなんですね。結局、キシノウエには会えずじまいだったなぁ。
近くではかわいらしいヒメイチモンジセセリ(右)にも逢えました。

  
センダングサの群落には、たくさんの蝶が舞っていて、天国状態。
というわけで、スジグロカバマダラ(左)やら、幸運にも大全開してくれた
ツマムラサキマダラ(右)なんか撮って、ウハウハ小躍りしたり。

  
そして、ツイと登場したのはホソミシオカラトンボ。
図鑑を見ている時は普通のシオカラトンボと見分けがつくかなぁと不安だったのですが、
色合いも体型もサイズも大違いですね。むしろ、ミヤジマトンボに似た雰囲気です。

  
そのあたりの裸地には、ものすごい数のタイワンヤツボシハンミョウが
見れて、これまたビックリ。かなりキレイだけど帰化昆虫なんですよね、複雑…

  
さて、池のほとりでは、ヒメトンボ(左)やら、コシブトトンボ(右)やらが
めちゃくちゃ飛交っていて、これまたパラダイス状態♪

  
ウスキシロチョウでしょうか?大柄なシロチョウ類(左)も登場しました。メチャ敏感で
全然撮れませんでしたが…。水辺には、かなり巨大で一瞬なにものかと悩むような
イキオイの良いミズワラビ(右)も発見。さすが南国ということか?

  
かわいらしいアメンボ(左)もたくさんいました。当然名前なんぞわかりませんが、
カンビレーの滝で見た種類の有翅型ということでいいのかな?
そして、こいつは本土と共通のアオモンイトトンボ(右)も飛交ってました。

  
大柄なセセリチョウがいたので追い回したら、イチモンジセセリ(左)だったという一幕も。
小さな流れの中には、フネアマガイ(右)も多数。いつも不思議なんですが
こいつら、必ず殻に卵がついてますよね。自分で産むわけじゃないんだろうけどなぁ…
#卵はフネアマガイだけど、本体はカノコガイの仲間だそうです

  
沢の中では、かなり大柄なカエル(左)も発見。これはオオハナサキガエルか、
と思いきや、どうやら巨大なサキシマヌマガエルみたいですねぇ。とほほ。
ルリウラナミシジミ(右)も何度か登場してくれて、ちょっとチラリズムも披露してくれました。

  
なだか不思議な雰囲気の花(左)も発見。トウダイグサ系だろうけど、帰化種かな?
沢の中にはルリボウズハゼらしき魚(右)もいるんですが、水上からだとロクな写真が
撮れずにちと残念。次回はかならず小さなタモ網を持参することにしよう♪

  
ふと、あたりに怪しげなスズメガ系幼虫が何匹もいることを発見。
図鑑を見てもいまいち正体が分からなかったのですが、イッポンセスジスズメかな?
イマイチ食べてるものが違う気がするんですけどねぇ…

  
チャバネセセリ類(左)も登場しました。これは翅が若干尖っているので、きっと
トガリチャバネセセリだと思いたいんですが、実際問題こいつらって写真で判別付くの?
少しボロボロでしたが、リュウキュウヒメジャノメ(右)もご登場。

  
林縁を歩くと、いきなり交尾中のスジグロカバマダラ(左)が何組も飛び出たり、
タイワンクロボシシジミ(右)がチョコチョコと飛び回ったりします。

  
素敵な色使いのイシガキゴマフカミキリ(左)にも遭遇。ご立派な体格の
リュウキュウギンヤンマ(右)も登場したり、楽しい時間が過ぎていきます。

  
そういえば、当然ながらベニトンボ(左)も多数舞ってました。これは♀未熟かな?
悔しかったのは、何度か登場したヤエヤマイチモンジ(右)。
敏感で全然近づけないんですよね。これが唯一撮れた証拠写真なのでした…

  
近くの水田地帯には、ナンゴクデンジソウ(左)もかなりの数あったので、やはり
環境のいい場所なんでしょうね。こちらは本土と共通の、ヨツモンマエジロアオシャク(右)も
見れましたが、ここで見るとなんか南国風に見えるのだから面白いものです。

  
さて、さらに最後におもしろげまマングローブ林(左)をうろうろしてみることにすると、
いきなり、ヤエヤマヒルギの花に訪花中のタイワンアオバセセリ(右)がご登場!
でも、めちゃくちゃ敏感でこれ1枚だけしか撮れませんでした。逢えただけラッキーなんですが…

  
さて、うろうろすると、メヒルギ(左)やら、ヤエヤマヒルギ(右)やらの
残り花を発見。マングローブという語感とは違って、かわいらしい花ですね♪

  
ふと、足元に大きな花(左)が落ちているのを発見。おっと、オオハマボウじゃないですか!
さすがに時間が遅すぎたようで黄色い花は見つからず、赤くなった花(右)が
見つかっただけでしたが、やっぱりこいつに会えると、南国って気がしますね。

  
よくみると、オオハマボウの上に色鮮やかなクロジュウジホシカメムシ(左)も発見。
水打ち際では、えらいこと堂々と逃げないハゼ(右)がいて、根性あるなぁと
笑いながらバシバシ撮りまくったのですが、これはあとでよく調べると
噂の毒のあるハゼ、ツムギハゼなんですね。そりゃ逃げもせず堂々としてるわな。

  
面白かったのが、全速力威嚇しまくりのミナミベニツケガニ。
あまりにいいポーズなので、頭をツンとつついた瞬間、両手をバチンッと音がするくらい
イキオイよく閉じてきたのでビックリ仰天。いやはや、迫力ありすぎですぞ。

  
そこでO氏がみつけてくれたのがこちら。
ちぎれたオオハマボウの葉っぱが漂っている?と思ったら、なんとこれが憧れの
ナンヨウツバメウオ幼魚なんですよ!いやはや、素晴らしき擬態っぷり。
それも、フワフワと波間に漂う様子は、まるっきり落ち葉にしか見えません。感嘆です。

  
スナハゼでしょうか?地味なハゼ類(左)もみつかりました。
岸辺には、あやしげな花(右)も発見。イヨカズラとかに似てるけど違うよなぁ…

  
さらに立ち寄った海岸では、初手から至近距離にシマアカモズ(左)がご登場。
 海辺では、O氏が熟しきったアダンの実(右)を見つけてくれました。
かじってみると、思ったよりも甘味があって美味しいです。相当食べにくいですけど。

  
うろうろすると、面白い雰囲気のソナレムグラ(左)があったり、イリオモテアザミ(右)が
咲いていたりしますが、ここらでタイムアップ。大急ぎで、レンタカーを返却しに行くことに。

  
次の船まで少し隙間時間ができてしまったので、港の周りをうろうろしてみますが、
このころには雲がかかってしまったこともあり、ほとんど蝶も何も飛ばない状態に。
えらいこと強力なトゲでズボンにつっつきまわるあやしげなイネ科植物(左)があったり、
かわいらしいイワダレソウ(右)があったりするのが嬉しかったくらい。

  
うろうろすると、ヒメシルビアシジミ(左)が次々登場してくれたのは嬉しい成果
でしたが、あとはツユムシ類の幼虫(右)なんぞが見れた程度。
そうこうするうちに出航の時間となり、またぞろブイブイすっとばす船で石垣島へ。
この日は島料理にオリオンビールで祝杯としたのでした☆

というわけで、この日もアドレナリン出っ放しの1日でした(笑
いやはや、西表島は本当に楽しい場所です。
次回は、もう少しのんびり日程に余裕もって、小さなタモ網も持って、
ヤマネコまで見つけてやるぞ、の心意気で再挑戦したいですね。
しかし、この日のベスト10を数えるだけで、さらに数ページ分書けそうですが、
やはりなんといっても、ヤエヤマハナダカトンボが一番かな?
これでハナダカトンボ類は2種とも制覇になりましたしね。
そして、インパクト度では、やはりナンヨウツバメウオでしょうか。
魚のくせに落ち葉に擬態しようというその発想。
適応放散とか、自然選択とかいうゴタクが蒸発しそうな素晴らしさですよね。
そのほかにも、本当に素敵な出会いがミッチリ詰まった2日間でした。
さてさて、明日からはいよいよ石垣島探索。さてはて、成果はいかなるか?


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