突発的平戸巡り〜BD休暇にて〜 08.10/29

この日は、なぜか突発的にトんでもなく遠出をやってまいりました。
私の勤務先には、誕生月に1日の休暇を取れるという、バースデー休暇という
ありがたき制度がありまして、それを利用したようなしだいです。
んで、やって来たのは…なんと長崎(笑)!
数日前に鹿児島から帰ってきたばかりだというのに我ながらバカだと
思いますが、前々から一度会ってみたかった花がありまして、
ちょうど時期的によいかなということで発作的に決めたような次第。
今回も、夜行バス&レンタカーという楽ちんコースが見つかったので、
余裕を持って走り回ることができ、成果も盛り沢山で嬉しい限り!
ちょっと計画不足な点もありましたが、盛り沢山のBD休暇になったのでした。

<1>平戸島周辺

  
というわけで佐世保まで夜行バスで移動し、レンタカー屋の開店を待って一路平戸へ。
今回借りたレンタカーにはカーナビがなく、地図も持参してなかったので焦りましたが、
なんとか目的の山に到着し、勢いごんで山麓を歩き始めると、
アサギマダラ(左)が何匹も舞い、オオアオイトトンボ(右)なんかも姿を現します。

  
シロヨメナ(左)もいい雰囲気の大株がありました。そして、実をつけた
ムサシアブミ(右)なんかも発見。面白い場所だなぁ。

  
さて、狙いの草地を歩いていくと、さっそくヤマジノギク(左)があちこちに出現。
どこかで登山道を踏み外したらしく、草地の中をさまよっていると、
いかにも面白そうな雰囲気の岩場(右)にぶつかりました。ここなのか〜?

  
さっそく目に入ったのは、そこここに群生しているチョウセンノギク。
極めて地域の限定される超レアモノなんですが、この場所には群生していました。
しかし、思った以上に大きな花で、見ごたえがありますね〜☆

  
そして!まだ早いかなぁとドキドキしていたイトラッキョウも大満開!
盗掘で数が減っていると聞いていたのですが、あたり一面に咲いていました。
繊細な雰囲気の花で、思わずしばらく見惚れてしまったり。

  
うろうろしていると、隣接する草地にて、ムラサキセンブリも発見!
数は多くなくて数株だけでしたが、魅惑的な色合いに大興奮でした。

  
さらなるビックリは続きます。岩場のアチコチにあったのは、
イブキジャコウソウの葉(左)。こんな場所にもあるんだなぁと感心してると、
なんと超季節ハズレにも、咲き残っている株(右)まであったんです。
こんな低地じゃ花期は初夏くらいのはずですが…狂い咲きなのかな?

  
さらに進んでいくと、これでもかというほどの大満開状態の
イトラッキョウがあちこちにあって、ここまで見事なものが見れるなんて
想像もしてなかったので、もうただ溜息。神様ありがとう!

  
チョウセンノギクをよくみてみると、うっすらピンク色がかった株(左)から、
ヘタってるけど濃いピンクの株(右)まで見つかりました。
この花は、しおれはじめると色がつくんですかね?これも面白いナァ。

  
よくよくみると、イトラッキョウの白花、いわゆるオトメラッキョウ(左)も数株だけ発見。
岩場には、イワヒバ(右)もあちこちに着生していました。

  
岩場のアチコチに、すっかり実になったダンギク(左)があったのですが、
うろうろうると、まだ結構花の残っている株(右)もいくつか発見!

  
というわけで、こんなかわいいあたりも撮ることができたのでした。
名前のごとく段々に咲いているところまでは行きませんでしたが、この季節にきっちり
花が見れただけで本当にラッキーな限りです。またいい季節に再訪したいな。

  
カラスノゴマ(左)のかわいらしい実もいくつも見ることができました。
そして、岩場の近くにはオガタマノキ(右)が実をつけているのを発見。

  
さて、岩場を離れて草地を登っていくと、そこここにヤマジノギクの大株が見つかります。
この珍品まみれの場所では脇役的存在なのですが、それでもやっぱり見事な限り。

  
そして、ここでこれまた憧れの花に遭遇。地域限定のヒナヒゴタイです。
鮮やかなピンク色の花に感激しましたが、背丈の高い草むらに、ちょっぴり
潜り込み気味に咲いているので撮影は難航。

  
ちなみに、 昨年、秋吉台まで見にいったヒメヒゴタイとは紛らわしいけど別の種類。
図鑑で見ているとどこが違うんだろ?と悩ましかったのですが、現物を見ると
思ったよりも雰囲気が違って逆に驚きました。なんちゅうか線が細い感じですね。
いずれにせよ、憧れの花に無事に出会えてよかったよかった♪

  
さらにうろうろすると、ヒキヨモギの枯れ穂(左)もありました。そして、ヒメユリらしき
ユリ系の実(右)も1つだけ発見。季節を変えてきても面白そうな場所ですね。

  
山頂辺りでは、アカネ類が多数飛び交っていました。
憧れのスナの字も山頂の草地で見られることがあると聞いていたので、
ナツアカネ(左)やら、マユタテアカネ(右)やらが飛ぶごとにドキッとしたり…

  
当然スナの字は出ませんでしたが、予想外の出会いはありました。
一番驚いたのは、岩場に出てきたクチキコオロギ(左)。そういえば海辺なんだなぁ。
ちょっとボロでしたが、ウラギンスジヒョウモン(右)がいたのも驚きでした。


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