まつりの後で〜筋肉痛紀行〜 08.10/19

この日は、本来では一日動きが取れない予定でした。
というのは、地元の祭りで神輿をかつがなきゃいけなかったから。
しかし、前日フルに参加したら、相当暑かったのもあってヘロヘロフラフラ。
さらに、最後にシコタマ呑まされて二日酔いフラフラ。
ちょっとした所用もできたのを幸いにこの日はサボらせていただくことに…
んで、筋肉痛を引きずりながら、うろついたのでした。
しかし、隙間時間の探索ながら、結構広範囲に動いたこともあって
成果はかなり山盛りな一日となりました。
昨日頑張ったから、神社の神様が御褒美くれたかんかな?

<1>たつの市〜姫路市

  
というわけで、まずはなぜか地元周辺をうろついておりました。
その理由はというと、実は昨日、川に近いあたりで神輿を担いでいた時、
小型で羽の付け根が赤いアカネ類がス〜ッと飛んでくのが見えたからなんです。
近くに池はないし、なんかネキトンボではないように見えたし、
もしかしたらスナの字の可能性もあるんじゃないかと妄想がふくらんで…
うろうろすると、サクラタデがやたら見事に代群生している一角がありました。

  
メハジキの見事な枯れ穂(左)なんぞ愛でつつ歩きますが、当然ながら怪しいアカネは
全く登場せず。そのかわり、林縁ではフラフラと飛ぶミルンヤンマ(右)が登場。

  
結構ビックリしたのは、途中で拾ったキマダラカメムシの死骸(左)。
九州までと思っていたのでビビりましたが、調べてみると現在はかなり北上してるんですね。
もう1つビックリしたのは、昔見つけたゴヨウアケビ(右)に実がなっていたこと。
ゴヨウアケビって雑種だから実がつかないと思ってたんだけど、これは?
それとも隣り合わせて普通のアケビもあったというだけのことなのかなぁ?

  
さらにビビったのは、その実を叩き落したら、クロマドボタル幼虫が潜んでいたこと。
こんなとこでなにやってんですか、あなたは?

  
お次に目星をつけていた池では、町内では珍しいキトンボ(左)やら、
ネキトンボ(右)やらが確認できました。でも当然ながらスナの字はおらず。
う〜ん、やっぱこのあたりの見間違えだったのかなぁ……

  
お次に足を伸ばしたのは、姫路市のとある池。
真っ赤に色づいたヌルデ(左)に感心しながら歩くと、一面のキキョウ(右)がお出迎え。
こんな感じの群落が一面にありましたが、いまやなかなかこんな環境少ないぞ。

  
んで、この場所にきたのは、かつてヤマジソをみた記憶があったから。
んで、記憶を手繰りながらその場所に到着してみると、すぐに発見(左)!
でも…葉が丸い&毛深い。こ、これってオオヤマジソじゃんか!
昨年はじめて見つけたと思っていた大珍品に、実は5年も前に既に逢っていた
という事実にアングリ。トホホ、私の知識なんてこんなモンなんです。
ちなみに、名前に違わぬ、かなり巨大な株(右)もありました。

  
んで、探すほどにかわいらしい花のついている株も多数確認。
昨年はすでに時期ハズレだったので今回の出逢いは嬉しいのですが…
普通のヤマジソに逢う予定だったので、なんか複雑な気分。
ちなみに、もしかしてこの場所にあることはあまり知られてないかも。

  
ドアップ(左)で見ると、なんとも可憐な花ですよねぇ。
近くでは、すでにちょっとボロになっていましたが、ゴイシシジミ(右)もいました。

  
周辺にはイガクサ(左)も大群生していて、とてもいい感じ。
オオヒキヨモギらしき残骸(右)もいくつか見つかりました。

  
んで、けっこうビックリしたのは、かなりの株数があったウンヌケ。
昔探した時はよくわからなかったんですが、一度現物を見るというのはやはり強い。
しかし、このあたりはじっくり探すと面白い花がたくさんありそうですね。
季節を変えてまた探しに来てみなくっちゃ。

  
あちこちに群生していたヤマラッキョウ(左)はまだつぼみでした。
んで、この場所でもじっくりとアカネ類を凝視しまくりましたが、リスアカネの交尾(右)が
面白かったくらい。この時期になると、小型のアカネが飛ぶとそれだけでドキッとして
本当に心臓によくないです。とくにマユタテアカネは嫌いになりますね(笑

<2>社町〜三田市

  
所用を済ませた後で、足を伸ばしたのは社町の溜池。初手から出会ったのは、
交尾中のセグロイナゴ(左)なんですが、♀がえらく黄色いんですよね。こんなのもいるんだ。
強烈な日差しの中、なぜか道の上でたたずむオオカマキリ(右)に何度も
会ったのも印象的でした。そこでなにやってんですかぁ?

  
池の中をのぞきこむと、コマツモムシの大群(左)がいました。
ガガブタの葉上には、ハネナシアメンボの長翅型(右)も発見。

  
この日もオオキトンボ(左)に出会えましたが、飛びモノはこの1カットだけ。
交尾態のままクモの巣にかかったらしき哀れなアオイトトンボ(右)も発見。

  
んで、肝心のアカネ類はというと、翅の付け根が赤いナツアカネ(左)に心底
ドキッとさせられたりとか。いや、かなりの距離追いかけちゃいましたよ。
マイコアカネ(右)もいましたが、やはり珍種は見つからず。

  
湿地には、ニッポンイヌノヒゲ(左)やら、イヌノヒゲ(右)やらが大群生。
じっくり探したらいろいろありそうなんですが、あまり大ヒットには会ったことないんですよね。

  
1匹だけでしたが、ナニワトンボ(左)も登場しました。
そして、羽化失敗のウスバキトンボ(右)にも遭遇。嗚呼、哀れナリ。

  
この日も、アオイトトンボ(左)はかなりの数が産卵していました。そして、撮影中に
コガモの群れ(右)が飛んでいるのを見て、季節を実感したりとか。
そういえば、今年は秋の鳥はまぁったく挑戦してませんね。ポリポリポリ。

  
さらに移動しようとすると、車の前にウコッケイ(左)が出てきてビビリました。
野生化してるのかな?元気に育てよ〜〜。
んで、最後にきた池では、いい雰囲気で実っているナツハゼ(右)を発見。

  
これも久しぶりのミドリササキリモドキ(左)にも会えました。結構長生きなのね。
オオアオイトトンボ(右)もかなり飛び交っていて、面白い雰囲気です。

  
んで、ここの場所での目的はというと、こちらのイヌセンブリ。
これがものすごい大群落になっていて、相当にビビリました。いやぁ、見事。
4年前、初めて見つけた時は10株ちょい。翌年にブルドーザーが入って半壊滅したんですが、
今年はどうも大復活の年だったようです。いやぁ、嬉しい限りですなぁ♪

  
すでにちょうど影になってて撮影しにくかったのですが、バシバシと数十枚撮影。
この花普通は5弁なのに、6弁の花(右)まで見つかりました。いやぁ、しかしビバ復活!
というわけで、これがハンパな一日の幸せな〆となったのでした。

というわけで、今回も中途半端ながら面白い一日でした。
筋肉痛おしながらでも、サボって白い目で見られながらでも、
やはり野外を走り回るのはヤメられません!
そろそろトシなんだから落ち着いて、家庭を持って、というような説教を
前日の酒席でもさんざっぱらいただいたのですが、難しいもので…
どなたか、休みの日ごとにこんな愚行をやるような旦那でもよろしくてよ、
放し飼いしてあげるわ、なんて心の広い女性がいたらご連絡を(笑
しかし、祭りのさなかに見たスナの字の幻は気になります。
いや、現実問題はネキトンボがヘンな場所を飛んでいたのを見間違えた
だけなんだと思いますが、過去に町内でも記録があるんですよね。
しばらくは、昼休みごとに河原を凝視しながらうろつく不審者1名となりそうです。
ちなみに、こちら絡みでは近日中に超無謀旅も計画中ですのでご期待を☆


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