プチ東海巡り〜黒アカネ旅完結〜 08.10/13

<2>岐阜県南部

  
さて、お次にやってきたのは、今年もいつもと同じ池。
本当は別の池を探索するつもりだったのですが、場所がわからなくなったので(笑
今年も勢いよく咲いているカワラハハコ(左)やら、ホソバミズヒキモ(右)などに
挨拶してから、いつもの池岸をひたすらうろつきます。

  
すると、びっくりしたことに、ここではお初のキトンボ(左)に遭遇!近づけなかったけど。
その後も、飛んでる姿は何度も見かけました。ここにもいたのね。
んで、こちらはお約束の、羽化直後のホソミイトトンボ(右)にも遭遇。

  
うろうろするとオオアオイトトンボ(左)がいたり、交尾中のマユタテアカネ(右)が
やたらといたりしますが、11時を過ぎても例のトンボは出現しません。
やっぱり数が減っているのかナァ、などとしばらくは気が気じゃなかったのですが…

  
11時半頃になると、いきなり水辺に黒い影が何匹も登場!
というわけで、今年も無事にマダラナニワトンボに出遭えました。
それも、課題だった♂の枝先静止も初手からクリア!
そして、裏テーマの「黒アカネ2連荘」も見事果たすことができたのでした♪

  
そして、今年も♀(左)、♂(右)ともに飛翔写真も撮影成功。
ちょっと風があったので難儀しましたが、至近距離のホバリングはかなりの回数見れました。
私のオンボロコンデジで撮れるんだから、相当なもんなんですよ。

  
そして、嬉しかったのは、今回は連結飛翔も何枚か撮れたこと。
この日は、驚くほど個体数が多く、産卵カップルは全部で8組くらい見れました。
それだけチャンスが多かったから、ということなんですが、まぁ嬉しい限り。
誰もいない池の縁で天空向けて雄叫びを何度も繰り返す奇人約1名となってました。

  
翅が消えてしまっていますが、こんな感じのショットも撮れました。
いや、繰り返しますが、私のオンボロコンデジで飛びモノが撮れるということは、
よほど至近距離で、ゆっくりホバリングしてくれているということなんです。
それが証拠に、他のアカネ類でここまでアップの飛翔写真撮れたことないですから。
「ピントスピードが遅い」「すぐ裏ピンになる」という悪癖が重なった上に、
連続して同じようなピント距離であわせると考えてしまってシャッター押しても切れない
というトんでもない欠陥のあるコンデジなんですよ。いや、ホンマ。

  
その後も、12時半頃まで、次々と♂が登場して、水辺でホバリングしたり、
そこらの枝上でテリ張ったり、なかなか賑やかでした。
一昨年は3匹、昨年は5匹でしたが、今回は少なくとも20匹以上見ましたね。
これが回復傾向にあるということであれば、なんとも嬉しい限りです。

  
リスアカネ(左)もかなりの数がいました。そして、かなり高い梢の上で
テリ張っているネキトンボ(右)も発見。スゴイ場所で陣取ってんだナァ。

  
水辺には、今年もミミカキグサ(左)やら、ニッポンイヌノヒゲ(右)やらが大群生。
いつも秋にしか来ませんが、季節を変えてきても面白そうな場所ですよね。
来年は、春にヤゴ狙いも兼ねて立ち寄ってみようかナァ。

  
ホザキミミカキグサ(左)もかなりの数がありましたが、ここのはやたらと色が濃いという
のは遅まきながら今回はじめて気付きました。濃紫色なんですね。
モウセンゴケ(右)は全て実になっていたり、さすがに時期が遅いんだなぁと実感。

  
さて、その後、面白い植物情報を拾ったのでそちらへさらに転戦。
しかし、聞いた話では、魅惑的な湿生植物の大群落ということだったんですが、
到着してみたらどこにも湿地がないんです。場所が違うのかナァ?
シロヨメナ(左)やら、フユノハナワラビ(右)やらは見れましたが。

  
じっくり探すと、一応小さな湿地はあり、キセルアザミ(左)なんぞありましたが、
狙いの花は皆無。ウメバチソウ(右)ならあったんですけどねぇ。

  
植栽らしんですが、ヒトツバタゴ(左)があったのは面白い発見でした。春先に来てみようかな。
木陰では、ツルリンドウの見事すぎるほどの実(右)があってちょいため息。

  
さらにしつこくウロウロすると、ヒメアカネ(左)を発見。ということは湿地があるな、
ということで探すとこれまた小さな湿地がありましたが、やはり狙いの花はなし。
しかし、ヤマラッキョウ(右)が大満開に咲いていたのにはビビリました。
朝っぱらの場所ではまだ花芽だったのに、ここはなんだってこんなに季節が早いんだ?

  
悔しいのでさらに転戦してきた場所では、初手からセンブリ(左)を発見。
湿原の中では、うぉっ!と思うほど立派なミカワシオガマの残骸(右)がありました。
これは花盛りの頃に是非見たかったですねぇ。ちょっと悔しいナァ。

  
ノリウツギの枯れ穂(左)も風に揺れていましたし、ミズギクの実(右)も発見。
そして、期待していたトンボ類は皆無なのでした。もうかなり秋深い感じなのね。

  
それでも、ウメバチソウ(左)だけは元気で、そこいら中に一面に咲いていました。
林縁では、これまた見事に色づいたオシダ(右)も発見。

  
サワシロギク(左)も結構咲き残っていました。シブカワシロギクと両変種を一日で
見たことになりますね。実をたくさんつけたサワギキョウ(右)もなかなか見事でした。

  
さらにウロウロすると、野菊類の大群生に遭遇。
ユウガギク(左)とノコンギク(右)でいいのかな、一面に咲いていて見事でした。

  
最後に、イワショウブ(左)の、見事に色づいた実を見たり、花付きの見事なアキチョウジ(右)
をみたあたりで、すっかりタイムアップ。ちょっと締まらない〆となったのでした。

というわけで、かなり濃密な一日でした。
ちょっと午後からは空振りが続きましたが、まぁドンマイ(笑
午前中の成果が多かったので、あまり気にならないくらいです。
なんといっても、「黒アカネ2連荘」の裏テーマがばっちり達成できただけで
なく、例年にないくらい多数のマダラナニワを見れたのが嬉しい限り。
あさっぱらの、蛇紋岩地帯の特殊な花々も、憧れの叶った嬉しい瞬間でしたし、
3連休最終日の〆としては、本当にいい感じでした。
そして、やはり東海あたりはいろいろ面白いものが多いナァというのも実感。
ついついこの季節ばかりに来てしまいますが、来年は季節を変えて、
いろいろと新たな出会いを探りに来たいと思っています。乞うご期待ですぞ☆


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