残暑の谷で〜大願成就な日〜 08.9/23

<2>紀伊半島南部  

  
さて、さらにうろうろすると、イシガケチョウ(左)も出現。一瞬でしたけど。
夏型のサカハチチョウ(右)もいたりと、結構賑やかです。

  
さらに奥地にと進んでいくと、仰天の出会いがありました。
こ、これは、キイジョウロウホトトギスじゃないですか!
まだ花芽でしたが、昨年ようやく会えた憧れの花が、ここにもあるなんてビックリでした。

  
ノギランでしょうか、なんか面白い雰囲気の実をつけた植物(左)も発見。
そして、ビックリしたのは、水路の中をのぞいていると、いきなりヒョコッと顔を出したイタチ(右)。
突然のことに、慌ててシャッターを切ったもののブレブレですが、なんとか顔がわかります?

  
そして、さらにド肝を抜かれたのが、満開のクルマギク(左)。
おぉ〜!っと思っていると、さらに超ド級の株(右)にも会えて、感涙モノでした。

  
さらに奥に進んでいくと、岸壁のあちこちにクルマギクの大群落があるんです!
いままであれだけ探して3株しか見てないのに〜!
もう大興奮で、一人叫びまくりながらバシバシと撮りまくりました。
やっぱり、このあたりはメチャクチャいい環境が残っているってコトですねぇ。

  
あと、昨年は花がなくて謎だったこちらの植物は、今年は白い花をつけていました。
でも…すいません、なんか全然見覚えのないお花ですね。なにものでしょう(^^;
一応、樹木で合弁花類だと思うんですけど…現在調査中!

  
アチコチに、イチイガシの大木(左)もありました。そう、今回の狙いは、
恐れ多くもルーミスシジミなんです。久々に暑くなりましたし、きっと見れる!
などと叫んで林道を歩き回りますが、やっぱり今回も成果ナシ。
しかし、こりゃダメだ、帰るか〜!と引き返し始めたところ、道端にチョロチョロッと
小さな蝶(右)が舞いました。なんだろ?と思いながら遠目で1枚とって見ると…
おぉ〜〜!これ、ルーミスシジミじゃないですかぁ〜!
大感激して、なんとかもう少しアップでと四苦八苦しましたが、その下心が
伝わったのか、ルーミス様はすぅっと上に飛び去ったのでした。
うん、でも見れました。撮れました。まずは大願成就です(^o^)☆

  
俄然気合が入りなおした状態でうろうろすると、今度はアサマリンドウの葉(左)を発見。
バイカオウレンの葉(右)もあったり、本当に面白い場所ですねぇ。

  
こちらもすっかり実になっていて正体不明でしたが、いかにも面白そうな
雰囲気の植物(左)もありました。ショウマ系かな?
そして、見下ろす位置にあるキイジョウロウホトトギス(右)も発見。
これは、季節を変えて何度か訪れなくてはいけないポイントですね♪

  
なんか、面白げなラン類の咲き跡という雰囲気のものもいくつも見つかりました。
この状態では、私の力量ではなかなか判断がつきませんが…(^^;

  
沢沿いをミヤマカワトンボ(左)も飛んでいました。全然近づけなかったけど。
その後も、イチイガシ(右)を丹念に見ていくと、数回ルーミス様を発見。でもえらく
敏感で、すぐに飛びやがるんです。やはり撮影チャンスは少ない蝶なのかなぁ…

  
などと思っていると、ふいに少し低い位置に止まっている個体を発見!
こいつは比較的鈍感な雰囲気なので、息を殺しつつ、にじりにじりと近づきながら
とりあえず頑張ってバシバシとシャッターを切りまくります。

  
その後、シツコく粘り続けると、何とか数枚だけアップでも撮影に成功!
暗い場所で、敏感で、なおかつ渓谷を吹きぬける風が止まっている葉を揺らして
という腹の立つような悪条件の中、シャッター数はかなり切りましたが、
なんとか見れるのはこの2枚だけでした。よくよくみるとブレてんですけどね。
でも、いいんです。アップでも撮れるなんて本当に感激至極!
晩秋に挑戦しようと思っていたので、それまでおあずけと思っていたんですが
思いついてきてみてよかったナァ、と神に感謝の祈りを捧げたのでした。

  
その後、パタッとルーミス様は姿を現さなくなり、やがて時間もなくなったので
引き返し始めると、満開のシュウブンソウ(左)やら、ヒメノガリヤス(右)やらを発見。
最後まで面白い出会いの多い、本当に楽しい谷でした。

というわけで、今回も実に楽しき一日でした。
最初の溜池空振り連荘の時には正直帰ろうかと思いましたが(笑)、
それでも思いとどまって転戦して、大正解でしたね♪
なんといっても憧れのルーミス様に拝謁がかないましたから!
これで、近畿に産する蝶のうち、見たことが全くないのはゴイシツバメだけになりました。
こいつはクリアできるのは当分先でしょうから、ちょっと一区切りですね。
といってもルーミスシジミもまともに撮れたわけではないし、やはりなんといっても
キラメく翅表を撮りたいものですから、また晩秋に再挑戦したいと思います☆
そして、その頃にくれば、今回はまだ花芽だったキイジョウロウホトトギスやら
その他の、紀伊半島系の特産種もバッチリ楽しめそうな雰囲気。
むふふふ、いまから乞うご期待、ですぞ♪


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