残暑の谷で〜大願成就な日〜 08.9/23

この日は、なぜかまた紀伊半島に来てました。
よく考えたら、最近頻度多すぎですね。今年4回目になります(笑
本来の主題は、目星をつけていた湿生植物探し。
ところがこれがまぁミゴトすぎるスッ空振りを呈しまして、イヤになったんで
思い切って確率の低そうな挑戦に再チャレンジすることにすると、
これが信じられないミラクルな展開となったのでした。
よく考えると、4回目にして初めて晴れた日だったわけですが
残暑の谷、とか書くと分かる人には分かりそうですね(^-^)
なんせ、大願成就な一日でございました。

<1>紀伊半島南部

  
この日も早朝から散策開始。最初に訪れた神社では、閉鎖花をつけた
キッコウハグマ(左)やら、フユイチゴ(右)やらはあるものの、狙いの花はスッ空振り。

  
宝石のように色鮮やかな菌類?(左)があったのが印象的でした。
そして、近くの水田をチェックしていると…なんと出現したのはアオマダラタマムシ(右)!

  
あまりにもの鮮やかな色合いに大感激しましたが、薄暗い場所でチョコチョコするので
これが精一杯。よくみると左の触角と左手首のない個体でした。
ソヨゴを食うというから、もっと出会いが会ってもいいんですけどね〜

んで、この後、湿生植物狙いで、地図で狙いをつけた溜池巡り。
しかし、まず初手から1箇所目がウロウロしてもどうしても見つからないんです。
お次は、この林の先にあるなというのは分かったんだけどアクセスルートが見つからず、
その次からの数箇所は全て素彫りの深い池で湿生植物皆無。
ちょっと、おい、と言いたくなるほどのスッ空振り続きで、何箇所か巡ったものの
1枚の写真も撮らないで眺めるだけ。おいおいおい。
さらに粘ろうかとも思いましたが、なんかイヤになったので急遽場所を変更することに…

  
んで、やってきたのは某渓谷。うろうろすると、さっそくビロードハマキ(左)を発見。
あちこちの岸壁にはイワタバコ(右)がついていて、なんともいい雰囲気です。

  
同じ岸壁に、地味なランの類を見つけました。細っこくて撮影に難儀しましたが
あとで調べると、これ、トンボソウなんですね。こんな場所にもあるんだ〜。

  
ダイモンジソウの葉(左)もかなりありました。もうしばらくしたら楽しみな感じかな?
花の名残がある、イヌガシ?(右)も発見。名前はかなり自信ナシ(笑

  
ハコネシダ(左)はあちこちに大群落がありました。そして、その一角に
葉が白っぽくて広い株(右)も発見。単に若い株なのか、別種なのか…

  
イワヒバ(左)はあちこちにごっそりとついていました。
なんか面白そうな実をつけた樹木(右)も見つけましたが、こちらも名前は不明。
結局、樹は苦手なんですよねぇ。いつかじっくりと勉強しなきゃナァ。

  
そんなこと思いつつ、さらにうろうろすると、岩崖から垂れ下がるリンドウ(左)を発見。
そして!
なんとクルマギク(右)まであるじゃないですか!
昨年はあんなに苦労して撮影したのに、と複雑な思いにかられつつ、
それでもやっぱり嬉しいので、バシバシと撮影しまくり。

  
さらにじっくり見ていると、シコクママコナも見つかりました。
こちらも密かにお初なんですが、こんな岩場にもあるんですね。

  
オトギリソウ類(左)も見つかりました。これはなんて種類に相当するんだろう?
そして、ススキの根元にはナンバギセル(右)も発見。岩場にあるのも面白いね。

  
こちらもちょっと意外だったのが、ミヤマウズラ(左)。
花をアップ(右)で見ると面白い構造ですね。でも、まだ咲いてんだなぁ。

  
飛沫のあたるような場所では、こちらもかなりおひさしぶりのクサアジサイに遭遇。
普通のアジサイよりグンと小柄ですが、味があっていい雰囲気ですよね。

  
面白い感じで咲いている株(左)もありました。装飾花が全然ないんですね、これ。
近くには、ツルニガクサ(右)も数花だけでしたが、咲き残っていたのでした。


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