流浪なお盆@〜ヘタり近隣散策〜 08.8/13

この日はお盆の5連休初日。本来なら前夜からスッ飛んでどこかに消えて
いるのが妥当な辺りなのですが、なぜかそうではありませんでした。
理由の一つは、夜比較的早い時間に待ち合わせがあったこと。
そして、なによりも全力疾走の北海道から中2日しかたっていなかったこと(^^;
というわけで、極めて久しぶりに休日前夜を自宅で過ごし、
とりあえず朝一から活動してみたものの、チョコチョコッと数箇所巡った程度で
あんまり成果もなかったのに早々とヘタってしまうという体たらく。
ま、結論を初手から言うと、数日前まで肌寒いほどの北海道で、
戻ってきたら35度越えの猛暑ですからね、ヨワッチョろいことにヘタったんすわ(笑

<1>やしろの森公園

  
まず最初に来たのは、ひさしぶりのやしろの森公園。歩き始めると
立派なサツマノミダマシ(左)がいたり、美味そうなホコリタケ(右)があったりします。

  
湿地には、コマツカサススキ(左)が群生していてなかなかいい感じ。
アオイトトンボ類の羽化殻(右)もポツポツとありました。

  
さて、小さな池で今回の目的のヒメタヌキモを探しますが、葉はわりと見つかる
ものの、花はまったくナシでした。まだ時期的に早かったのかな?

  
そのかわりに見つかるのは、イヌタヌキモ(左)ばかりで、ノタヌキモも空振り。
ヒョロヒョロと長いムカゴニンジン(右)も見ることができました。

  
さらにうろうろすると、ヌマトラノオ(左)も咲き残りをいくつも発見。
アギナシ(右)なんかもありましたが、なんかイマイチ成果薄な感じだぞ。

  
そう思いつつ湿地を歩くと、次々と羽化直後のヒメアカネ(左)が登場。
チョウトンボ(右)も盛りを過ぎた感じでしたが、まだ数個体だけ見れました。

  
ふと気付くと、大きなウシガエル(左)が鎮座していました。えらい堂々としとるなぁ。
そして、昨年とほぼ同じポイントでカトリヤンマ(右)も数匹発見。
どうも、こいつはヤンマ類の中でも昼間見つけるのが破格に簡単な種類みたいですね。

  
一番新しい池では、マルバオモダカ(左)がたくさん増えていて驚きましたが、
花には少し遅かったのか、全然開いている株はありませんでした。
そして驚いたのは、その場所で一面にゴチャッとあったノタヌキモ(右)。
この手はあるとこにゃごっそりあるんですが、予想外の量でしたね。でも花がない〜!

  
ミズオオバコの花芽(左)も見れたり、トチカガミ(右)も咲いていたり
しましたが、イマイチ精彩に欠けました。うん、やはり湿地の花は8月後半からだな。

  
やたらと元気に飛んでいたハラビロトンボ(左)なんぞ追っかけまわしていると、
久しぶりのエビイロカメムシ幼虫(右)を発見。う〜ん、何度見てもウソ臭い造形だこと。

  
クヌギの葉にできたド派手な虫こぶ(左)も発見。お名前はなんだろう?
一面に咲くノギラン(右)に驚いたりしたあたりでこの場所は〆にし、お次へ移動したのでした。

<2>赤穂市周辺

  
お次に移動したのは、非常に素晴らしい情報をいただいた赤穂市某所。
しかし、しばらくは場所が皆目見当つかずにウロウロさ迷いつづけました。
道中で、ナツズイセン(左)が際柄至り、ゴマダラチョウ(右)が登場したりもしたのですが…

  
ようやくそれらしき場所に到着した頃にはお昼を過ぎて、灼熱の日差し。
さっそく小さな沢沿いを歩き始めると、カトリヤンマ(左)を発見。それも、あちこちに
いて、歩くたびに飛び出す感じでした。10匹以上見たかナァ。
小さな水たまりには、ヤスマツアメンボ?(右)もゆったり泳いでいました。

  
小さな流れにいたのは、なぜかひたすらツチガエル(左)。他の種はいないんですよね。
特別流れに多い種類とも思っていませんでしたが、そんなものなのかな?
気になったのは、水中で見つけた大きなオタマジャクシ(右)。かなりのサイズでしたが、
これも状況証拠的にはツチガエルのオタマなんでしょうねぇ。

さて、この場所の目的は実は、恐れ多くもハネビロエゾトンボ。
さすがに本種の探索に良い時間は過ぎてしまったなぁ、と思いながら沢を歩いていくと、
突然小さな水たまりに♀が飛来!数秒だけ飛んでスッと消えました。
一瞬の出来事にキョトンとしつつ歩いていくと、お次はヤブの中に止まっていた
らしき♂が出現、こちらもあっという間に天空はるかに飛んで消えます。
いるということが確認できて嬉しくなりましたが……これじゃ撮影なんてできんナァ。

  
そう思っていると、ちいさな水たまりに怪しい物体(左)。これは!と思って
拾い上げると、やはりハネビロエゾトンボの羽化殻(右)でした。破損してたけど。
これはリベンジが必要だな!と、灼熱の天空を仰いで、固く固く誓ったのでした。

  
その後、ビロエゾ君は再登場してくれず、諦めて引き返し始めると、沢の中に
ミルンヤンマの羽化殻(左)を発見。小さな沢なんですが、面白い場所ですね。
冬には、一度じっくりヤゴ探しもしてみようかナァ。
そんなこと考えていると、ナガサキアゲハ♂(右)も登場してくれました。

  
そして、最後にはなんとミルンヤンマの成虫(左)も発見。イイトコだなぁ。
そう思いつつ移動を開始すると、道端でヘンな翅形のナガサキアゲハ(右)を発見。
奇形なのでしょうか、やたらと翅のバランスがヘンテコですよね。ダイジョブかぁ?

  
最後に来訪したのは、赤穂市付近の海岸。前回、北海道でシバナを見たので
地元の状況を見ようという魂胆です。到着すると、満開のハマサジ(左)がお出迎え。
でも、肝心のシバナ(右)は、なにがあったのか、極端に衰退していました。ヤバイ状態かも。
本当は花が見たかったのですが、辛うじて生き残ってる状態の株がほとんどで
そんなの到底期待できない雰囲気。なにが原因なんだろう…

  
そんなこと考えて、頭の中を??マークだらけにしつつ歩き回ると、
ヤマトオサガニ(左)やら、カクベンケイガニ(右)やらに出会えました。

  
さらに海辺をうろうろすると、不思議なクラゲ(左)を発見。サルパとか?
なにげにビックリしたのは、あきらかに相当濃度の高い汽水域なんですが、メダカ(右)が
泳いでいたこと。か弱いイメージの強いメダカですが、案外図太いですよ。
と、そんなこんなしているうちに、日も高いうちなのに体力の残高メーターがゼロに
なってしまい、夕方までしばらく木陰で昼寝したりする、ハンパな〆となりました。

というわけで、ハンパな感じの1日でした。
それなりに遊べたのですが、やはり気力が続かなかったのが最大の敗因。
まぁ、北海道遠征の一番寒かった日は体感温度は15℃くらい。
んで、この日は確実に35℃越えの中、ヤブをかき分けながら沢を登ったのですから
ムンムンとする湿気もあいまって体感温度は40℃くらいかな?
この温度差は、ヘタってもしょうがなかろう、などと自己弁護(笑
ちなみにこの日は、素早く愛車を乗り捨てて電車に切り替え、一路
大阪方面の集合地点へ向かったのでした。
待ち構えているイベントはと言うと、なんとカルテットde新州遠征part2!
ma23氏の運転で軽やかに、そして賑やかに、車は東へと進んでいったのでした♪


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