突撃!北海道A〜寒さにビビる日〜 08.8/9

<4>根室市周辺 続き

  
この場所で見れて嬉しかったのは、アッケシソウ(左)。岡山でも見ていますが、
ここはやはり本場モンですからね。んで、場所によっては、結構色づき始めている
群落(右)もありました。これは秋頃になったら見事なんだろうなぁ。

  
よくみると、浅瀬には、アマモ(左)、コアマモ(右)とも見ることができました。
じっくり探せば魚とかも面白そうだけど、踏み込んだら帰ってこれなそうだな。

  
ここでビックリしたのは、O氏がみつけたエゾジカ!
大興奮しながら、とりあえずシャッターを切りまくりますが、なんせ海辺でものすごい
強風が吹き荒れていて、望遠だと狙いをつけるのが困難なんですよ。
体ごともってかれそうな強風なんで、ピンぼけハミ出しの大量生産。
なおかつ、イマイチ近づけない&まとまらないで、親子4匹いましたが、これが限界。

  
さて、さらに歩くと、エゾアカマツの素敵な雰囲気の林(左)に到着。クマゲラも住む森と
いうことで、よくみると採餌跡(右)もみれたものの、御本尊は拝めずに残念。

  
なんか面白そうなキツツキ類の巣穴(左)もありました。これはヤマゲラかなぁ?
イワツツジの鮮やかな実(右)もあちこちで見れたり、なんとも面白い場所ですね。

  
引き返し始めると、今度はタンチョウが2羽出現!
同じく吹き荒れる強風の中、四苦八苦しながら数枚だけ証拠写真をGET。
そういえばこの旅は、デジスコは持参したもののずっと出し忘れてましたね(笑

  
近くの海岸まで歩いていくと、花盛りのウンランを発見。
こんな場所にもあるんだとビックリしましたが、本土産より線が細くて上品な気も?

  
波打ち際には巨大なコンブ(左)が打ち上げられていたので、よく洗って齧ってみたり。
これが意外に美味しかったので、モサモサ齧ってると4分の1位くらい食べちゃいました(笑
近くには面白そうなカニの死骸(右)もありましたが、お名前はなにかなぁ?

  
海岸では、エゾオグルマ?(左)も発見。名前あってるかナァ?
イヌカミツレ(右)なんかもアチコチに最低咲いていました。

  
波打ち際では、ネズミ類の足跡(左)も発見。こんな場所に出没するのはなにもの?
そして、やはり北海道ならでは、オオセグロカモメ(右)もものすごい数飛んでました。
町中でも、本土の感覚でウミネコだと思ったら、すべてオオセグロカモメだというのは
面白いですよね。ところ変わればとはいいますが。

  
ちょっと面白かったのは、こちらのシロヨモギ。ポツポツと咲いていましたが、
なんでここまで綿毛で武装しているのやら。そういえばユキヨモギも久しぶりに見たいナァ。

  
さらに、目星をつけた海辺の池まで転戦してみましたが、その頃から雲がさらに
分厚くなり、明らかに寒いんです。ちょっとまて、8月だぞ。今、一番暑いんだぞ。
道端にはカラフトホソバハコベ(右)が山盛り咲いていたり、池の中には
面白げな沈水植物(右)があったりしましたが、トンボの影は皆無。

  
そのかわり、たくさん見れたのがアオイトトンボ類の羽化殻。エゾだといいなぁ。
笑ってしまったのは、一見羽化中にしか見えないこちらの羽化殻(右)。
いや、単に羽化殻が2個ひっかかってんですけど、これは見事。
もちろん、ヤラセとか一切ありませんよ。神様のエスプリの効いたジョークなんでしょう。

  
エゾイチゴ(左)も、ポツポツと花の残った株がありました。そして、
嬉しかったのは、数株だけ見れたスギナモ(右)。まぁ地味な成果ですけどねぇ。

  
ホソバノヨツバムグラ(左)もあちこちに咲きまくっていました。
そして、一番見事だったのは、あちこちにあったクサフジの大群落(右)。
ここならば確実にカバイロシジミに会える、と思っていたのにナァ…

  
キタノコギリソウ(左)もあちこちに咲いていました。そして、湿地にかなり群生して
いたのは、アカネムグラ(右)。えらいゴツい質感でちょいビックリ。

  
さらに粘ると、ネムロコウホネ(左)も数花咲いていました。
そして、ようやくルリイトトンボ(右)を発見!……ってこれで喜んでちゃいかんよなぁ。
そう言っているうちに、ついに雨が降ってきたので大慌てで退散(- -;

  
このままではどうしようもないということで、霧多布湿原まで戻ってみましたが、
先ほどの場所よりはマシなものの肌寒く、トンボの姿は皆無。
しかたないので初日にK少年が灯火の下で拾ったというガムシ(左)と、
ゲンゴロウモドキ(右)を撮影させてもらったりとか。夕陽で撮りにくかったけど…

  
よくよくみると、シオガマギク(左)も咲いていたのねというのが最後の発見。
諦めて引き上げ始めると、ノビタキ(右)が威嚇らしきダンスを見せてくれましたが、
その後は雄大な夕陽がただ見事なだけでした。

というわけで、成果多数なれど、天候には祟られた一日でした。
まぁ、大雨が一日降り続いたとかじゃなかったからラッキーだったのかもしれませんが、
8月頭の、本土だと日なたにいたら沸騰しそうな季節に、寒いってのはスゴい。
この日は、夕飯食う頃にはちょっとジャンパーでもはおりたい
ような気温になって、北海道の底力を痛感しました。すごいもんだ。
いくら北海道と言えども、それも東端に近い場所と言えど、
これが普通なんでしょうか?だとしたらトんでもない場所なんですねぇ。
霧多布湿原は広大だし、あれこれと面白そうな環境が続いているし、
天候のいい頃に狙えば、各種トンボ類がウハウハ状態であること間違いなし。
恐らくゼフなんかもかなりの数が見れるでしょうし、
などとすでにリベンジを企んでしまう辺りが私の悪い癖。
来年、再訪は実現なるか?そん時はもうちょっと暑いといいナァ。


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