梅雨ド真ン中!〜雨に笑う日〜08.6/29

この日は、ムダを承知でやっぱり但馬へ。
だって、昨年からの宿題は何ひとつ片付いていないんですもの。
天気予報の気圧配置図を見ると、ちょっと早く推移すれば夕方前にバサッと
雨が上がる可能性もあるような…という超希望的観測も胸に抱いての突撃。
なんといっても、今年の密かな目標は「近畿産ゼフ全種撮影」ですので。
さらに、雨の切れ間で頑張れば、面白い種類の叩き出しも可能かということで
朝一から夕暮れまでひたすら長竿の付属品となってみたわけですが、
しかし、まぁ結果は皆様ご存知のとおり、全国的大豪雨。
ってか、特に兵庫北部はスゴかった…というわけで成果もご想像のとおり。
台風が来てるがごとき大暴風に、もう笑うしかない一日でした。

<1> 但馬地方各地
   

  
というわけで、早朝薄暗いうちから散策をはじめますが、すでに川は大濁流。
ヤマアジサイ(左)やら、マタタビ(右)やら咲いていましたが、
暗すぎてどうにもこうにも手の出しようもありません。

  
それでも小雨になったので、必死でバシバシと叩くと、時折ゼフが飛ぶのですが、
昨日学習した通り、全然下りません。下りてもフワフワと谷底ヘ。
明らかにメスアカだなぁとか、ウラクロだなぁとかいたんですが、結局かなり
粘りまくって、ミズイロオナガシジミ(左)が1匹だけ。あとはイカリモンガ(右)と
腹が立つほど大量のキンモンガを見れただけ。

  
山の上のほうでは、八重咲きのドクダミ(左)を見れました。そして、その近くで、
偶然見つけたのは死にかけのフジミドリシジミ♂(右)。もうボロボロも極地状態。

  
その後、天も裂けよとばかりの大豪雨になったので、豊岡平野まで逃げることに。
水田地帯を歩くと、あちこちに上陸直後らしきアマガエルがいて、場所によっては大群(左)が
見れる場所もありました。ちょっと黄色が濃すぎる不思議な体色の個体(右)も発見。

  
この日も多かったのは、コフキトンボ(左)。大雨でも平気で活動してんのね。
やはりこちらも大群(右)がアチコチで見られました。この時期多いんですよね〜。

  
小さな溜池の縁では、コフキトンボの羽化殻(左)を発見。
よくよく探すと、3個一度についている(右)というすごい状態のものも見つけました。

  
あたりでは、大雨の中でも愛を育んでいるコガネムシ(左)を発見。
じっと雨に耐えるオオウラギンスジヒョウモン(右)なんかも見られました。

  
このままでは何も成果がなさそうだったので、思いついて少し離れた海岸へ。
咲き誇っているカセンソウ(左)なんか見ていると、早くも咲き始めたオニユリ(右)を発見。

  
雨の中で哀れに濡れ細っているユウスゲ(左)もありました。
オオマツヨイグサ(右)も濡れてうつむいて、なんとも哀れな感じです。

  
ホタルブクロ(左)もあちこちにいい雰囲気に咲いていました。
そして、期待していたタイトゴメ(右)はまだ咲き始めな雰囲気だったのがチョイ残念。

  
いい雰囲気に満開のボタンボウフウ(左)もたくさんみつかりました。
そして、ヤマトマダラバッタの幼虫(右)もいましたが、すぐにレンズが曇ってしまうので
撮れたのはこんなブレブレばかり。ちくしょい。

  
なんともいえない面白い形のハマハタザオの実(左)もかなりの数見れました。
そして、相変わらず季節を選ばず咲いていたのはハマベノギク(右)。いつがお休みだ?

  
そして!狙っていたのは実はこちら。ハマウツボです。
といってもさすがに時期が遅く、ほとんどが枯れ穂だったのですが、
予想外に株数が多くてビックリしました。これは花の時期に再訪しなきゃ♪

  
そう思いつつ、よくよくみると、数株だけ咲き残りがあって、小躍り。
でも、やっぱりずらっと咲いた満開の時期に来たいですねぇ。来年は忘れないようにしなきゃ。

  
そして、スナビキソウ(左)も咲き残っている株に出会えました。
あと面白かったのが、なかなかじっくり見る機会のないハマヒルガオの実(右)。
こんな不思議な格好していたんですねぇ。ここからアサガオ型の実になってくのか。

  
予想外の出逢いもありました。波打ち際近くをフラフラ飛んでいたアジアイトトンボ(左)。
どこから迷いこんだのかと思いましたが、その後もフワフワと5〜6匹見ました。
近くに池なんてないと思うんだけど、どこからいらっしゃったのやら。
そして、同じく波打ち際を徘徊していたのは巨大なアオダイショウ(右)。
近づくと、あわてて物陰に隠れましたが、そんなオープンランドで獲物は取れないと思うぞ。

  
その後、ちょっとだけ天気が回復してきたので、いつもの山へ向かうと、
真昼間なのに道中でキツネ(左)に遭遇。といってもフロントウィンドウ越しの
幻みたいなショットが1枚撮れただけでしたが。
その後も、ノウサギに3度も会ったりと不思議な出逢いに驚きましたが、
極めつけは車のすぐ前を横切った巨大なツキノワグマ(右)。
といっても、シャッターを切ったときには、左後ろ足が見えてただけでしたけど…
さすがにこの雨じゃ車通りが少ないということで、いろいろ出てたんですかね。

  
さて、しばらく薄日が差したので期待したのですが、ポイント周辺に上がると、
標高が高いので濃厚な霧の中。こりゃダメじゃん。
咲き始めていたオカトラノオ(左)やら、イチヤクソウ(右)やらは見れましたが、
意地になってしばらくバシバシと叩いてみても、当然ながら全くゼフとかは出ません。

  
やがて、またこれがモンのすごい大豪雨(左)になって、ほうほうの体で撤収。
風も強くなって、まるで嵐のような様相だったんです。とほほ。
小さな水路は、大濁流(右)になってるし、こりゃぁどうにもこうにも。
…んで、よく考えたら朝にもこんな大豪雨が一度来ているわけで、この強い雨と風で
揺らされた木々の上にゼフがいるわきゃないじゃん。それってすでに誰かが
長竿で叩きまくったのと同じじゃん。なんて、自分の愚行に呆れてみたりしたのでした(笑

というわけで、本当にどうしようもない一日でした。
まぁ、こんな雨の中挑戦している方がバカなんですが、それにしても
もうちょっと頑張ったなりのラッキーが落ちていてもいいんじゃないかなぁと。
冷静に考えたらこの時期に、超有名ポイント2ヶ所回って
誰にも会わなかったんですから、どれだけバカなことやったんだかってことですね(笑
しかし、今年は但馬のゼフは大外れだという噂も聞きますが、
それにしても個人的には但馬のゼフと相性が悪い。
憧れのヒサマツなんて、もちろん撮影は超難しいんでしょうが、
それ以前に挑戦したと思える状況になったことすらありませんもの。
一番天気がよかった時でも、めっさ濃い霧が一面を覆ってましたから。
というわけで、神様に一つお願い。
ヒサマツが撮りたいなんて身分不相応な願いは申しません。
とりあえず、一度でいいから、晴れた来日岳が見てみたいです。
どうぞ、この哀れな子羊にお情けを〜〜〜!


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