ウスイロ調査日〜24時間遊べますか〜08.7/5

この日は、ウスイロヒョウモンモドキのマーキング調査日。
翌日の観察会を控えての状況調査でもあり、気合が入ります。
そして、今年但馬のゼフとまぁったく縁のなかった私としては、別方面にも
気合充分。前後の隙間時間をフル回転して、頑張るぞ〜!
ということで、前夜から但馬入りしてまずは街灯の蛾と遊び、
軽く仮眠した4時過ぎには目が覚めたのでゼフ探し。
そのままウスイロの調査ではあまりにもの直射日光にヘバったものの、
夕刻のゼフから、宴会、蛾幕、コンビニの街灯めぐりと
遊びまくって寝たのは2時というハードスケジュールを敢行(笑
ほとんど丸24時間ぶっ通しで遊んだようなものです。
昔のリゲインのCMじゃないけど、24時間遊べますか〜って感じスかね♪

<1>ハチ高原周辺

  
というわけで、今回も厳密に言うと前夜からのスタート。
目をつけていた街灯をまわると、ギンモンシャチホコ(左)がいたり、
オオツノトンボ(右)がいたり、初手からなかなかいい感じです。

  
大物系のスズメガ類もたくさんいました。ということで、
まずはホソバスズメ(左)と、エビガラスズメ(右)。このくらいのサイズだと迫力あるね。
#右はエゾシモフリスズメだそうです。意外に大物でミスったなぁ(^-^;

  
クチバスズメ(左)も何匹かいました。この時期には多いんですね、最近結構見るような。
あと、小型物では、 トラフツバメエダシャク(右)なんか結構艶やかでドキドキでした。

  
場所を変えて、いつものコンビニに行くと、これがもう素晴らしき天国状態。まずは、
小さいけどシックなあたりで地道なシロスジキノコヨトウ(左)と、オオハガタナミシャク(右)。
余談ながら、蛾の名前調べは素人にはなかなか大変です。修行が足りぬ、か。

  
嬉しかったのは、昨年に引き続き見られたシロオビドクガ♀(左)。
ちょっとスレてるけど、いい色ですよね〜。近くには、何度見ても感心する
生きたままカールした葉っぱ、ムラサキシャチホコ(右)も見られました。

  
巨大なエゾスズメ(左)もいて、バタンバタンとどえらい迫力。
面白かったのは、狩をしていたセアカヒラタゴミムシ(右)。そっか、獲物は多いわな。

  
さらに面白そうなスズメガ類は多数いました。小さくてなんとも愛らしかった
ビロードスズメ(左)と、これまたなんともいい色合いのクルマスズメ(右)。

  
深い抹茶色の見事なオオシロオビアオシャク(左)も発見。光線状態が悪いですが、
タカサゴシロカミキリ(右)もいました。その他、名前を調べきっていない蛾が20種
くらいいたでしょうか。すっかり楽しみまくって気付くと1時過ぎなので慌てて仮眠(笑

  
しかし、何故か4時過ぎには目が覚めたので、薄暗い中で下草に下りている
ゼフはいないか早朝からフラフラ。さすがにほとんど成果はなかったものの、
はじめて見るモミジカラスウリを発見。さすがにKの時間だとキッチリ咲いているね♪

  
イボタノキ(左)がまだまだ元気に咲いているのも結構意外でした。
その後、長竿を出して奮闘しますが、一度だけウラクロシジミ(右)が出たものの、
近くには下りてこずに残念無念。他のゼフは出ないので諦めて山頂方面へ移動すると
なんとそこでK氏にバッタリ遭遇。一緒にアイノをみようということになりました。

  
んで、アイノミドリシジミが比較的低い市に下りてくるいつものポイントへ。
距離があるのでデジスコを出しましたが、それでもなかなかいい位置には出ません。
ほとんどは裏側か、もしくは水平で、裏が見える(左)状態だったり、
表が見えても、辛うじてという感じ(右)だったり。動きも素早いし。
しかし、驚いたのはこの時期なのにアイノの数が多い。そして比較的新鮮。
こりゃ2週間近く季節が遅れてるぞ、ということでK氏と意見が一致したり。

  
やがて、アイノにかわってジョウザンミドリシジミが多くなり始めました。
デジスコで四苦八苦して狙うと、なんとか翅表の見える角度でも撮れましたが、
しょせんはデジスコ、拡大すると粒子荒々です。むむむぅ。
その後も、粘るも成果はなく、諦めて帰りかけたとき、ふと手近な個体を発見。

  
おおっ!ということで、一応ドアップでもジョウザンミドリシジミを撮影成功。
っていっても、翅裏(左)ばかりで、ゆるゆると開翅(右)をはじめたものの、案外と
すぐに飛んでしまって残念無念。まぁ、でもいい感じの〆括りだったかも。

  
ということで、二人で大急ぎで集合場所へ移動。すると、天気予報は曇りだったのに、
お天道様はいてまうド風味の強烈な光線を全速力で放射しまくっているんです。
あっという間に汗だくフラフラになりながら、マーキング調査をはじめると、
早くも花芽をつけたオミナエシ(右)なんかも発見。気が早いな。

  
そして、しばらく頑張ると、ようやくウスイロヒョウモンモドキを発見。
私は、一番密度の低い地域を担当していたのですが、それにしても例年に比べると
話にならないほどの数の少なさでした。たくさん捕れてマーキングするのに疲れるのも
困り者ですが、捕れずにひたすらウロウロ探しつづけるのもしんどいものです(−−;

  
うろうろすると、ちょうど最盛期らしく、ササユリがアチコチに咲いていました。
その中に、えらくピンクの濃い株(左)と、純白の株(右)を発見。バリエーション豊かだなぁ。

  
スズサイコ(左)はまだつぼみでした。やっぱり季節は遅いのね。
ミゾホオズキ(右)などもありますが、なんせ暑い。あまりにも暑すぎる。
ジリジリと肌を焼かれて、ダンドリ−チキンになったような気持ちになります。

  
時々フワッと小さな蝶が飛ぶので、ゼフか!と思いますが、全てムラサキシジミ(左)。
いや、きれいなんだけどね、君を探しているわけじゃないのよね。
これまた色鮮やかな、ベニシタヒトリ(右)もヒョロヒョロと登場したりしました。

  
数箇所で見たのは、ギンイチモンジセセリ。ニガナで懸命に吸蜜中の♂(左)と、
ピッカピカの♀(右)がとても印象的でした。えらく雰囲気違うのね。

  
ウラギンヒョウモン(左)もこの日はまだ個体数が多くはないようでした。
やがて前半戦の調査が終了。ヘロヘロになりながら小屋へ避難すると、
水に濡れた床で、懸命に吸水しているウスイロヒョウモンモドキ(右)を発見。
そうだよな、暑いよな、なんて思わず語りかけてしまいました。


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