雨男>天気予報〜雨に泣く日〜08.6/28

<2>広島県北部某所 続き

  
さらにバシバシ頑張ってみると、ヒロオビミドリシジミ(左)なんか、葉上に2匹が
まとまって下りるほどの豊作。新鮮なウラジロミドリシジミ(右)もけっこう見つかります。

  
一番驚いたのはこちら。これ、なんだかわかります?
最初は何が出てきたのか全く理解できずに頭をひねりましたが、
おそらくは、ダイセンシジミの斑紋異常かな。といっても派手な異常型ですよね。
いや、夢は大きくゼフの新種発見ってことにしようかな。名前はなんと名付けようか(笑

  
ヒロオビミドリシジミは羽化不全(左)も多いようで、数匹見かけました。
そして、少しだけ薄日が差してきたので、ドキドキしながら先ほどヒロオビなどが
下りていたあたりを見にいきましたが、開翅していたのは♀(右)だけでした。
トホホのホ。……しかし、よくみるとえらく新鮮ですねぇ。

  
諦めきれずにウロウロすると、交尾中のシロモンクロエダシャク(左)を発見。
こいつら♂♀で色が違うので、なんか不思議な組み合わせになりますね。
シロオビドクガ(右)も何度か出現してくれました。

  
嬉しかったのは、フワフワと出現したオオヒカゲ。
といっても薄ら暗い場所にもぐりこむので、結構苦労して撮れたのは
こんなくらいでしたが、アップで撮るのは久しぶりなので感激しました☆

  
ちょっと遠かったですが、オオムラサキ(左)も何故か登場(謎)。
さらにウロウロすると、ウスイロオナガシジミ(右)がようやく登場しました。
昨年はものすごく多かったのに、今回見たのはこの1匹のみ。例年多いウラナミアカも
姿を見せず、逆にウラジロミドリが多いとか、変則的なパターンのようです。

  
さらにうろうろすると、昨日も見たトホシカメムシ(左)がいたり、
木陰で暗くてブレブレですが、オオヤマトンボ(右)が出現したりしましたが、
かなり粘るも狙いのゼフは姿を現さず、雨足も強まってヒロオビとかの開翅も
狙えそうにない、ということでちょっと場所を移動することに。

  
お次に移動した場所では、大満開のヒトツバハギ(左)を発見。
しかし、ここでも狙いのゼフはいないねぇ、といってると、遠くに舞う影。
よくよくみると、強い雨の中で、バリバリに活動してたのは、オオミドリシジミ(右)でした。

  
しばらく見ていると、ばっちり開翅してくれるので、なんとか撮ろうと
四苦八苦しますが、ちょっと距離があるのでこれが精一杯。
しかし、かなりの雨だったんですが、それでも活動するんですね。気にならないのかなぁ?

  
面白かったのは、実力拮抗の♂がいたらしく、メチャクチャ長時間の卍をきるんです。
といっても私のデジカメでは撮れるはずがないんですが、こちもメチャクチャに
シャッターを押しまくったら、辛うじて姿の見れるショット(左)も撮れました。
その後も粘ると何度か近場で開翅(右)もしますが、すぐに水平開翅になってしまい
どうにこもうにもといっているうちに、雨足がさらに強まってオジャン。

  
撤収し始めると、面白い格好のトガリバガ系の幼虫(左)やら、
イチモンジカメノコハムシ(右)も出現。しかし、雨足は強くなる一方で、こりゃダメだと
泣く泣く撤退することにしたのでした。天気予報のバカぁ。

<3>新見市周辺

  
というわけで、転戦してきたのは新見市周辺。
うろうろすると、草間にミドリヒョウモン(左)がいたり、派手ったらしい模様の
マダラツマキリヨトウ(右)が見つかったりします。

  
さて、気合を入れなおしてバシバシと雨の中で長竿を振り回しますが、
ゼフはかなり出るものの、全然下りてこないんです。特に、明らかに
クロミドリってのがでても、全く下りない。ずぶ濡れ汗だくで長時間粘って、
ウラジロミドリシジミ(左)が1匹と、ヒロオビミドリシジミ(右)が数匹のみ…

  
ようやくクヌギの木から下りてきたと思ったら、ミズイロオナガシジミ(左)だったりしました。
先ほどのオオミドリシジミもそうですが、ゼフは雨でも気温が高ければ活動しちゃうので、
そうそう簡単には降りないということでしょうか。う〜ん勉強になったけど…
近くでは面白い模様のウスモンオオシロヒメシャク?(右)もみつかりました。

  
小さな溜池の方に向かうと、意外な場所でコフキトンボの羽化殻(左)を発見。
なにが意外って、溜池から10mは離れている草地の中なんです。ここまで歩いてきたんか?
そのあたりでは、アオイトトンボ(右)も何匹か飛び交っていました。

  
池の周辺では、羽化直後のマユタテアカネ(左)やら、こちらも未熟な
コノシメトンボ(右)がいたりもしました。もう赤トンボの季節ですね。

  
驚くことに、ここでもスズサイコ(左)を発見。最近縁が濃いナァ。
アオスジカミキリ(右)なんかも見つかりましたが、なんせゼフはいれども下りない。
雨足も強く、全身ずぶ濡れで、もうヘロヘロ状態。
あと、今回痛感したのは、5m竿では限界ありすぎるという事実。
この雨の中、他にも蝶屋が一人いらっしゃってたんですが、その方の10m竿だと
かなりの数が飛び出すんですが、こちらはかなり頑張って数匹。
こりゃ、得物を新たに入手せねばらないなぁと痛感いたしました。

  
ヘロヘロになって転戦すると、あちこちでマイマイ類が活発に活動中。
この手は図鑑がなく、地域固有種が多いので種類はよくわかりませんが、
どちらもなんともいい雰囲気ですよねぇ。

  
んで、さらに強まる雨足の中で粘りましたが、こちらも成果ナシ。
雨に揺れるナツハゼの実(左)と、ユウスゲ(右)が僅かな成果という寂しい〆でした。

というわけで、なんとも尻すぼみな一日でした。
前日の蛾幕はメッチャ楽しかったし、早朝のゼフもそれなりに出たんですが、
そこから先の大雨はいただけません。天気予報大ハズレだし。
う〜ん、雨男っぷりが見事復活ですね。来週が不安です。
でも、貴重な教訓もいくつか得ることができました。
(1)雨でも気温が高ければゼフは下りないので頑張っても無駄
(2)長竿は5mでは全然役不足なので最低8mは必要らしい
(3)というか、この時期の天気予報は信用してはイケマセン

さぁて、今後この教訓は活かすことができるのかしらん。
あと、蛾幕が予想以上に楽しかったのも今回の大きな成果。
オンブにダッコで遊ばせていただいたT夫妻、ありがとうございました!
またちょっと蛾にはまりそうです。少しずつ勉強していこっかナ♪


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