初北海道!@〜あたらぬ2日〜 08.6/20〜21

今回は、なんと生まれて初めての北海道に挑戦なのです!
そう話した時、まわりの反応は様々でした。面白かったのは生きもの系の方々。
「大雪山ですか?ウスバキ?」「夏鳥狙いですか?シマアオジ?」等々。
いえ、実は行くのは札幌方面で…というと
「この時期って何狙いですか?ゼフには早いですよ!」「わかったリンゴシジミですね」エトセトラ。
しかぁし!今回の主題はなんと兄弟旅行なんです。
実は、もうすぐ妹が結婚して遠方に離れるのを期に、最後に賑やかしくやろうという次第。
もちろん、私としては初北海道ですからアレコレと要らぬ妄想も走りますが、
今回の幹事役をしている義妹が最初にピシャリと一言。
「言っとくけど途中で勝手に消えたら、帰りのチケットはマジで渡さないよ」
というわけで、おとなしく観光メインの初北海道になったのでした。
そして、最初の2日はスケジュール及び天候的に個人的趣味方面はほとんど
追求できず、わずかな成果をまとめて1P形式でお送りする、というわけです(^^;

<1>6/20 支笏湖周辺

  
さて、この日は昼過ぎに千歳空港に到着、親戚にさっそく美味なる昼飯をオゴって
いただいたりしてから、支笏湖にある天然温泉へ、というコースでした。
「温泉さっと上がってウロウロしててもいいよ」という許可が出たので、さっそく
周辺をうろついてはみたのですが、これが天候が悪い上に、環境もイマイチ…
まずは、湯船で溺れていた、なんだかえらく色っぽい色合いのハネカクシ類(左)と、
ツルアジサイ(右)などを。あ、温泉はマジでいい感じでしたよ〜♪

  
うろうろすると、クマノミズキ?(左)も大満開。シナノキ(右)がそこここにあって
さすがは北海道と思いましたが、こちらはまだ花芽状態。
しかし、歩けど探せど蝶もトンボもいません。なんだかなぁ〜。

  
びっくりしたのは、普通に地面を歩いてきて、なにもいわずに人の足を登って
ズボンの中に入ってきやがったゲジ(左)。一部始終見えたので大悲鳴(^_^;)
近くでは、いい体格のヒメクロオサムシ(右)にも出会えました。

  
うろうろしていると、エゾコマルハナバチを発見。ほとんどが小さな♂(左)でしたが、
大柄な♀(右)も見れました。素早すぎてほとんど撮影はブレボケばかりでしたが…

  
林床を見ると、あちこちにかわいらしいクルマムグラ(左)を見れました。
早くも実になったズダヤクシュ(右)もあったりしましたが、面白そうな花は見つからず…

  
しつこくウロウロすると、面白い模様のキオビホソナガクチキ(左)や、
カメノコハムシ(右)なども発見。嬉しい出逢いですが、北海道に来てまで、と思うと
ちょっと感慨も微妙な感じ。んで、そのままあっけなくタイムアップ。
そのまま苫小牧の義祖父邸に向かい、これまた美味なるメロンなぞごちそうになってから、
町を見渡す展望台へ。ちなみにこの展望台周辺が、ほんっとうに見事なミズナラ林で、
運転しながら奇声を上げてしまいました。あと半月遅ければゼフまみれも夢じゃないね。

  
そして!ここでの意外な出逢いは、スタスタと走り去っていったキタキツネ。
さすがにすでに7時前でバカ暗く、連射しまくっても数枚おぼろげに写っていた
だけでしたが、なんとも嬉しいサプライズでした。
そして、この夜は居酒屋で北海道のウマいモンとウマい酒を大量にごちそうになり、
ヘベレケがグデングデンでヨレヨレのラリパッパになりつつホテルへ帰りました。
ええ、ホテルに帰ってベットに倒れた以降の記憶は皆無です(笑

<2>6/21 富良野周辺

  
翌朝は早朝から起きだして、富良野方面へ。道中一休みした場所では、
オオカサモチ?(左)が咲いていたり、ヤマタツナミソウ(右)があったりします。

  
花はほとんど終わっていましたが、イワトウバナ?(左)もひょろながい実をつけていました。
そして、小さなウツボグサ(右)も咲き始めていたりと、ささやかな出逢いが続きます。

  
川にはイソシギ(左)がいて、ピンぼけですが飛び物も撮れました。
そして、意外なほど近くにニュウナイスズメ(右)が出現するというサプライズも
あったりして、ここからの展開がちょっと楽しみになってきます。

  
そして、到着した富良野では、とりあえず名物のラベンダー(左)なんか見つつウロウロ。
しかし、雲がブ厚く空一面を覆い、メチャ寒いんです。こ、これはなんか期待薄だなぁ。
それでも、草むらをよく見ると、小さな花の帰化植物、コテングクワガタ(右)を発見。

  
そして、北海道ならではの帰化植物というとこちらでしょう。
あちこちに群生していたコウリンタンポポです。一度は見てみたいと思っていたので
最初は感激しましたが、あまりにどこにでも群生しているので最後にはゲンナリ。

  
面白いあたりでは、エゾノミツモトソウ(左)がポツポツ咲いていました。
そして、イマイチよくわからなかったのが、あちこちでものすごい花盛りだった
こちらの植物(右)。ただ単に普通のキュウリグサでいいんでしょうか?
いや、地元じゃこんなに花をたくさんつける株はみたことないんですけどね〜。

  
いい雰囲気のツリバナ(左)もありました。ちょっと花は終わりかけでしたが。
道端には、植栽でしたが、センダイハギ(右)も発見。しかし、なんせ寒〜い!

  
それでもしつこくウロウロすると、ハネナガキリギリスの幼虫(左)を発見。
一応北海道特産ということでちょっと感激しますが、幼虫だとほとんど差がないのよね。
近くには、極小サイズののヒロバネヒナバッタの幼虫(右)もたくさんいました。

  
畑にあるエゾネギ?を見ると、チャイロクチブトカメムシ(左)を発見。
地道だな〜と諦めつつフラフラと歩いていくと、フワッと目の前を白い影が横切りました。
慌てて目で追うと…やった!エゾシロチョウ(右)だ!
この旅ではじめて会う蝶です。それも一応北海道特産種♪
まぁ、北海道ならどこにでもいるド普通種らしんですが、あえて本当に嬉しい限り☆

  
というわけで、その2匹を集中的にバシバシと撮りますが、なんせ寒すぎるらしく
どちらもなんとも覇気がないので同じようなポーズばかり。
なんといっても、最後に揺すってみたら、ポトンとそのまま落ちちゃいましたから(^^;
やはりこの日は天候的に条件が厳しすぎたようですね。

  
その後、若い実をたくさんつけているヒメリンゴ(左)に感嘆したり、
水路の中にいるトビケラ類の巣(右)に驚いたりしましたが、それ以上の出逢いはなく
あっけなく散策は終了。その後、大変高名なカレー屋さんに向かって深い味わいに感嘆し、
チーズ工房とかいう場所で試食品に舌鼓を打ったりした後で、
妹達がアイス作りの体験教室に参加するというので、その間周辺をウロウロすることに。

  
最初に見つけたのは、面白い模様のモンギンスジヒメハマキ(左)と、
ウスベニヒゲナガガ?(右)。ちなみに、鳥方面は大変賑やかな場所で
キビタキやセンダイムシクイが目の前を何度も飛び、一度なんかは足元からヤマシギが
飛び立つというサプライズもありましたが、結局一枚も撮影チャンスはな。

   
ちょっと嬉しかったのは、こちらも北海道特産のサッポロフキバッタ(左)。
成虫だけではなく、まだまだ若い雰囲気の幼虫(右)もたくさんいてくれました。

  
サルナシ?のつぼみ(左)なんか見ているうちに、すぐにタイムアップ。
引き返す道で、クロヒカゲ(右)を見ることができ、2種目の蝶にちょっと安堵しました。
ちなみに、この夜は札幌でジンギスカンを食べ、当然のごとくビールをかっくらい、
またもやグテングテンに酔っ払いまくっての〆でした(笑

というわけで、初北海道、最初の二日間。
兄弟旅行j自体はものすごく楽しく、美味しいものもテンコ盛りの非の打ち所のない
旅ではありましたが、 よくよく考えると北海道に来て2日で見た蝶は2種3匹、
トンボに至ってはゼロ。ソコントコだけ納得イカンナァ。
スケジュール的にも義妹はかなり気を遣っていてくれたのですが、
やはり観光地では限度があり、また天気にもたたられたということでしょう。
2日目なんて最高気温は10度チョイ、地元の人が寒い寒いとこぼしてましたから…
まぁ、それでもスケールのデカイ北海道の素晴らしい環境を垣間見て、
妄想をたくましくするくらいの成果はありました。
必ずいつか、ゼフの季節に再挑戦してやる〜☆


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