怒涛のGW2008A〜愛知花リベンジ〜08.4/30

<2>面の木峠周辺 続き

  
さらにうろうろすると、フデリンドウ(左)を発見。このあたりのものはコケリンドウかと
思うほど小柄で、撮影するのは大変四苦八苦しました。
近くには、ミヤマカラスアゲハの轢死体(右)も発見。なまんだぶ。

  
最後に、面の木峠ビジターセンターにも立ち寄りました。情報収集というつもり
でしたが、ここがすごかったので、ちょっとご報告を☆
まず、展示物が古い。昭和の時代に作られたような写真がたくさん飾られてます。
さらに、直射日光が差し込むわけでもないのにもののみごとに色あせきった蝶の標本(左)
なんてあたりは序の口。本当に驚いたのは、周辺に生息する魚類の標本展示(右)です。
………これ、なんだかわかります?
どうやら昔はアルコール漬けの標本が展示されていたようなんです。
しかし、アルコールって気化して抜けますから、当然ながら補充が必要なところを
相当な期間行わなかったので、アルコールが抜けきって、一度カビが生えて、
あげくのはてに完全に干からびましたね、という干物がケースの中にズラリ(笑
理解するまで時間がかかりましたが、理解したとたんに大爆笑しちゃいました。
ちょっとまて、いくらなんでも途中の段階で気付くだろ、ってか気付けよ!
静かな建物の中で腹抱えて笑ってたら係員に睨まれましたが、オレは悪くないぞ〜。
いやぁ、コイツはすごすぎる。大笑いしたければ是非一度訪問してみてくださいませ♪

<3>葦毛湿原周辺

  
大笑いした後、一気に南下して訪れたのは、葦毛湿原。駐車場近くには、立派なフジ(左)が
咲き誇っていました。近くにはなんか面白げな虫こぶ(右)も発見。こいつはなに?

  
歩き始めると、あっけなくミカワバイケイソウに出会えました。
数年前来た時はつぼみで涙を呑んだのですが、今年は花盛りでなんとも嬉しい限り♪
ちなみに現地で聞くと、どうも今年は例年よりも10日ほど季節が早いんだそうで。

  
アップ(左)でみてみると、魅惑的かつ面白い造形ですね〜。
近くにはミツバツツジ(右)もいい雰囲気で咲き誇っていました。

  
林の中には、イワタカンアオイ(左)もなかなか立派な株がありました。
よくよく探すと、なんとか花の残っている株(右)も発見。健在でなによりで♪

  
湿地には、ハルリンドウがたくさん咲き誇っていました。ちょうど盛りを過ぎたあたりかな?
でも見事で見惚れてしまいましたが、来訪者の中には「花ってこの紫のしかないんですか?」
などと聞いてくる人も。そだね、高山のお花畑みたいのを想像してくる人もいるわね。
でも、この花だって、結構貴重な花なんだけどな〜。

  
モウセンゴケ(左)は、相変わらず不思議な雰囲気の葉を伸ばし始めたあたりでした。
近くには青メタリック色の目立つゴミグモ類(右)も発見。キミ、お名前は?

  
コマユバチ類のまゆをたくさん背負った、可哀想なタケカレハ(左)も発見。
ウスアカオトシブミ(右)も見つかりましたが、よくよく見ると左上翅がない個体なんですね。
なんか連続で難儀な虫を見つけてしまいましたが、とかく生きるのは大変だということかな。

  
小さな水たまりには、大量のヒキガエルの幼生(左)がひしめき合っていて、水面が
真っ黒に見えるほどで驚きました。そんでもって、その絨毯状のおたまじゃくしの上を
のんびりと泳ぐヒメアメンボ(右)数匹。ご飯には困らないぜっていう余裕感が漂ってますね。

  
周辺にはシラタマホシクサの枯れ穂(左)も多数。この状態でもなんか独特の雰囲気が
あるのはさすがですよね。アサヒナカワトンボ(右)も何匹も飛び交っていました。

  
さらに、周辺の林をあれこれとガサゴソ探索してみました。成果は少なかったのですが、
途中で、なんとカザグルマ(左)を発見!
この場所のカザグルマは数度探しに来てますが、ずっと空振りだったので、
本気で小躍りしまくりました。しつこくウロついてみてよかった〜♪
咲いていたのは1花だけでしたが、近くにはつぼみ(右)も数個。
いつか、花盛りの頃に再訪してみたいものですね☆

  
最後に、そのまま海の方まで走って、ちょうどイイ時期であろうシギチ探しに挑戦。
しかし、遠くにコチドリ(左)がいたほかは、かなり粘ってチュウシャクシギ(右)を見ただけ。

  
海辺の養魚場?を見ると、はるか遠くでしたが、タカブシギ(左)がいたりもしました。
しかたないので干潟方面に攻め込むと、プカプカ浮いているアカクラゲ(右)を発見。

  
しかし、この作戦は大失敗でした。ちょうど干潟はものすごい真逆光。
遠くを舞い飛ぶイソシギの群れ(左)やら、比較的近くにいたキアシシギの群れ(右)は
わかったのですが、それ以外はダイセン等々出たものの真っ黒シルエットクイズ(笑

  
しかたないので、再度水田地帯をウロウロすると、大満開のエノキ(左)やら、
なんとも言えない雰囲気の花芽をたくさん伸ばしているタブノキ(右)などを発見。

  
少し面白かったのは、畑地帯でみつけた一面の黄色い花畑(左)。
これ、正体分かります?実は、コレってキャベツの花(右)なんですよね〜。
まぁ、アブラナ科ですから不思議はないわけですが、キャベツのお花畑たぁ面白い♪

  
そこここにテリハノイバラ(左)も咲いていましたが、うろつけども面白そうな
シギチは見れず、やがて悠々と夕陽(右)が沈んでしまって〆。
時期的に少し早かったのと、ちょうど田植えのシーズンだったのが敗因かな?

というわけで、あれこれ楽した一日でした。憧れの花にもいくつも逢えたし、
ドキドキしながら再訪した甲斐があったというものです☆
面の木ビジターセンターでは今後10年は使えるネタを仕入れれましたしね(笑
しかし、面の木峠・葦毛湿原ともやはり面白い!また季節を変えて再挑戦したいですね。
そんなこと考えつつ、この日は浜名湖付近まで移動、以前から目をつけていた
場所で、ついでにちょこっと網を入れてヤゴ探し!と意気込んだのですが………
なんと、胴長を補修したまま車に積み忘れていた(!)という爆裂な失敗を発見(^^;
今回の長旅はいきあたりばったり過ぎてこんな失敗の連続だったりするんですが、
しかたないので、そのままフラフラと下道で移動することにしたのでした。
ちなみに、 最終的には箱根を越えるのがイヤでちょっとだけ高速を使ったのですが、
愛知で一拍子入れると、下道だけで地元から東京まで行けるんだなぁという
当たり前のことに気付いてちょっとビックリしてみたりとか。
こ、これは今後のために知らなくてもいいことを知ってしまった気がするぞ(^^;


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