怒涛のGW2008B〜突如古巣来訪〜08.5/1

この日は、大した意味もなく、昔何度か訪れていたような古巣を巡りました。
古巣といっても関東に在住していた時代に通いつめたマイフィールドではなく、
その頃によく足を伸ばしていた、いわばサブフィールドという感じになりますでしょうか?
遠方に引っ越してしまうと、関東に行く時に訪れるのはかつてのマイフィールドか、
その後で情報を仕入れた遠隔地であることがおおく、微妙な距離のポイントには
なかなか足が伸びなかったので、この機会にちょっと、という趣旨。
たまにはそういう場所にも挨拶しとかなきゃ失礼だろうとも思いますし、
なにより時々そういうトコで見た花や虫に、久しぶりに逢いたくなったりするんです。
期待していた春の花はすでに終わっていたものの、いくつかビックリにも
出会えたりして、久々のフィールドはまた楽しく、いい一日となったのでした。

<1>神奈川県某所

  
最初に来訪したのは、O氏から素敵な情報をいただいた湘南地方某所。
早朝から、まだ開いているコマツヨイグサ(左)なぞみながら歩くと、地面には大量の
マテバシイの実(右)。それも徹底的に中身が食べられています。
たぶん、これはタイワンリスの仕業なんでしょうね。主には会えませんでしたけど。

  
日が差し始めた林の中をうろつくほどに、メチャクチャあっけなく発見!
憧れのクゲヌマランです!
こんな場所に?と思うようなところにゴソッと大群落で咲いていてチョイ拍子抜け。
でも、長年の憧れの花に逢えたんです。大願成就!バンザイ!

  
よくよく見ても、ギンランとは紛らわしいですね〜。
アップ(右)でみるとわかるように、距がほとんどないのが識別点のようですが、
全体的に見ると、ギンランよりははるかに大柄な株が多いように思いました。
あと、ちょこっとだけ生えてる環境も違うかな?
しかし、お次に山の中で出会った時、確実に見分ける自信ははっきりいって皆無(笑

  
大満開のミズキ(左)があったので感激しましたが、期待していたカミキリ類は皆無。
しかし、花と同じような真っ白なガの幼虫(右)を見つけました。一応擬態かな?

  
その場所では他に面白い出逢いがなかったので、思いきって北上。
水田地帯をうろついてみると、ヒメクロオトシブミ(左)がいたり、いいカンジに
咲き誇っているホオノキ(右)があって甘い匂いが漂ってたりします。

  
なんかえらいこと赤っぽい色合いのスミレ(左)もありました。これって雑種?
小さな水路沿いにはカサスゲ(右)がずらりと穂を並べて、これまたいい雰囲気です。

  
うろうろしていると、ミヤマカワトンボ(左)が何匹か舞いとんでいました。
アサヒナカワトンボ(右)もいましたが、これは旧ヒガシカワトンボなわけですね。

  
ここで、結構ビックリする発見がありました。
小さな池をのぞきこむと、何匹も飛び交っていたのは、ホソミイトトンボ。
なぜ驚いたかというと、実は私が神奈川にいた頃は本種は2例があるだけの謎の大珍品
だったんですよ。こ、これってもしかして3例目?とか興奮しながらバシバシ撮影。
あとでO氏に問い合わせると、実はここ3年ほどで一気に記録が増え、
発生も確認されているとのことでちょいガックリ。大発見かと思ったのに〜(−−;
でも、なんでいきなり分布が広がったんでしょ、こいつも南方系なのかな?

  
あたりでは、明らかに羽化直後のハラビロトンボ(左)もたくさんいました。
そして、ちょっと面白かったのは、クモの巣にかかっていたアメンボ(右)。
いや、翅あるんだからそういうこともあるんでしょうが、なかなか見ない光景ですよね。

  
さて、水田地帯を練り歩くと、こちらも久しぶりのサギソウ(左)を発見。
レンゲソウの絨毯の中には、白花の株(右)も発見。これはこれでいい雰囲気♪

  
そういえば久しぶりのトウキョウダルマガエル(左)もいましたが、すぐ潜ってしまって
いい写真はあんまり撮れず。コオニタビラコ(右)なんかも超満開状態でした。

  
うろうろすると、ミズタカモジらしき雰囲気の花も見つかりました。
今度こそ、あってるかな〜と思いますが、まだ伸び初めの雰囲気で、花穂も短くて
イマイチ自信ナシ。時期と雰囲気からそうじゃないかな〜と思うんですけどねぇ。

  
お次に来訪した場所では、羽化直後らしきアサヒナカワトンボ(左)を発見。
水たまりの中には、ヤマアカガエルのオタマジャクシ(右)がなんとも賑やかです。

  
うろうろすると、まだケマルバスミレ(左)が割と花盛りでビックリ。
ホウチャクソウ(右)も、ものすごく花盛りの株がたくさんありました。

  
この場所の狙いはとあるランだったのですが、その本命自体は空振り。
しかし、エビネ(左)は花芽をたくさんつけた株をみつけました。そして、さらに驚いたのは、
林床でみつけた明らかに怪しい芽生え(右)。オニノヤガラか?それともさらなる稀種?

  
サイハイラン(左)もいい雰囲気で伸び始めた株がたくさんみつかりました。
そして、そういえば久しぶりの、ヤマユリの新芽(右)もあちこちで発見。

  
ウワミズザクラ(左)は全開に咲いていました。このウソ臭いブラシ花、大好きなんですよね。
沢沿いをのんびり歩くと、セントウソウ(右)もポツポツ見つかったりします。

  
ウラシマソウ(左)も、見事な大群落を見ることができました。そして、
1株だけですが、ムラサキマムシグサ(右)もちょうどいいカンジに咲いている株を発見♪

  
フデリンドウ(左)も数箇所でいい雰囲気の花を広げていました。
ナルコユリ(右)は、たくさん花芽をぶら下げ始めたところ。

  
名前に反して2つ花をつけているイチリンソウ(左)なんてのも見つけました。一卵性双生児?
そして、このあたりでは初めて見る、ちょうど咲きかけのガクウツギ?(右)も発見。


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