早春の但馬で〜シマラナイ旅路〜08.3/16

この日は、深い意味もなく但馬方面までフラフラと移動しました。
一つには、以前から見てみたかったスミレ狙いだったんですが、それ以外にも
久しぶりの豊岡平野をうろうろすれば、またいろんな出逢いが
待っているだろうという大変に安易な皮算用の産物なのです。
しかし、結論から言うと、おの安易過ぎる期待はわかりやすく砕かれ
なんとも成果の少ない、シマラナイ旅路となったのでした。
まぁ、昨日が好調だったから、±0ってことでちょうどヨシでしょうか。
神様のご采配というのは相変わらずスルドいものです。

<1>浦富海岸周辺

  
というわけで、朝一でやってきたのは鳥取の浦富海岸周辺。
さっそく歩き始めると、マンサクを発見。……って、あれ?萼片が黄色いぞ?
一見アテツマンサクに見えますが、こんな海岸縁にあるようには思えませんし、
一応マンサクにも萼片の黄色い個体があるということでそっちかな?
この2つは正確には葉っぱがないと識別できないんですよね。

  
近くにスミレが咲いていたので、よくみるとコタチツボスミレ(左)でした。
正確に言うと山陰型コタチツボスミレってやつになるんですかね?
トキワイカリソウ(右)も青々とした葉っぱを広げていました。

  
人家の近くではえらく見事なウメ(左)も発見。こりゃ見事だわ。
早くもハマヒサカキ(右)もあちこちで満開状態で、春間近を実感します。

  
さて、気合を入れて歩き始めると、案外あっけなく、目的のスミレに遭遇。
憧れのナガハシスミレです。昨年三川山で咲き残りを1株みつけただけなので、
今年はと意気込んでいただけに、嬉しい限り。しかし、面白い花ですね〜。
なんでこうもまたひょろ長くなっちまったんだか、進化的必然性は謎の一言。

  
うろうろすると、なんとキンキマメザクラ(左)も発見。もう咲いてんだ〜。
アップ(右)でみると、やっぱり清楚でいい感じですよね。世間様より一足お先に花見じゃ♪

  
うろうろすると、ナガバノコウヤボウキの実(左)を発見。そういえばこの花ってまともに
撮影できたことがないな〜。オケラ(右)もイイ雰囲気の実をつけていました。

  
道端にはつぼみをたちあげたシュンラン(左)も発見。葉がほとんどちぎれてたけど、
なにの仕業なんだろう?ウバメガシ(右)は花芽を付け始めていました。

  
オオバヤシャブシ(左)はあちこちに大満開に咲いていて、場所によっては山肌が
黄色く見えるほどでした。アップ(右)でみるとオモシロい造形ですね。

  
そのあたりではイワツバメ(左)がメチャクチャに群れ飛んでいましたが、早すぎて撮れたのは
この1枚だけ。証拠写真で… 海辺にはハマダイコン(右)もきっちり咲いていました。

  
岩場に行くと、タイトゴメの芽生え(左)がありました。独特の風合いがありますね。
オモシロあったのは,近くで見つけた芽生え(右)。驚くほどに、鮮かな紫色です。
う〜ん、なんとなくシソ系の種類かナァと思いますけど、なんなんだろう?

  
そうこうするうちに、再度ナガハシスミレ(左)に遭遇。パラパラとあちこちに咲いて
いました。側面(右)からみると、不思議なシルエットですね。これだけ距が長いという
ことは、受粉に関わる虫の口が長いということ?どんな虫が担っているんだろ?

  
周辺をウロウロすると、マルバグミ(左)も実をつけていました。そのあたりでは
あちこちに、ワカサハマギクの芽生え(右)も発見。季節を変えても面白そうですね。

  
沢沿いには、ヤブツバキの散った花(左)がよどみに流れ着いていて、なんか風流な感じでした。
驚いたのは、すでにかなり満開状態のキブシ(右)があったこと。そんな季節かぁ〜。

  
少し離れた辺りの湿地では、アカガエル類の卵塊(左)も発見。ヤマアカガエル?
すでに幼生(右)の泳ぎだしているものもたくさんありました。


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