高知ヤゴ勉強旅A〜総空振りな日〜08.1/6

この日は、高知遠征ヤゴ勉強旅の第2日。今回はゆったりと2日かけて
トンボ公園の周辺であれこれヤゴやらなんやら探求しようという予定なのです。
この日は早朝から、杉村さんから拝命した宿題も含め、いくつかの大志を抱いて
果敢な挑戦を繰り出した日でもありましたが、
なぜか空振り続きの悲しき展開となった一日でもありました。
まぁ狙ったのは多くが上級者編の種類だったので、当然といえば当然の
展開だし、結果的には副産物も多くて、かなり楽しめたんですけどね。

<1>トンボ公園周辺

  
というわけで、早朝からとある池で酷寒の中、秘密ミッションを実行。
体がしびれそうな冷たい水の中、ひたすら黙々と網入れしてみましたが、
場所によっては分厚い氷を叩き割りながら(笑)だったのもあって、なかなか成果は
上がりません。きれいなタイリクバラタナゴ(左)や、オイカワ(右)は捕れましたが…

  
結局、4時間近く頑張って、取れたのはアジアイトトンボ(左)とギンヤンマ(右)。
狙っていた某ヤンマは、1度だけ、明らかに自分が踏みつぶしたという感じの
死骸が捕れてヘコんだんですが、手がかじかんでてそれを取り落としてしまい、
それっきり見つからなかったので証拠写真さえゼロの体たらく。
しかし、早朝から全身完璧に冷え切っての空振りは、ちょっとコタえます(^^;

  
しょうがないので、トンボ公園まで帰って情けない成果報告を終え、
再度ヤゴ展を見学することに。というわけで、昨日分で紹介していないあたりから、
大きなオオヤマトンボ(左)と、エゾトンボ(右)。どっちもなかなか捕れないんよね。

  
ネアカヨシヤンマ(左)や、マルタンヤンマ(右)なんかも展示してあって、
じっくり見てると朝市に捕り損ねた某ヤゴがなんとも悔しくなってきます。

  
ついでに魚の展示も拝見すると、四万十川ならではのアカメ(左)なんかと一緒に、
最近見つかった新種のヒナイシドジョウ(右)も展示してあることを発見。
そっか、こいつは噂しか聞いてなかったんだけど、四万十川にいたんだねぇ。
やはりこの施設の魚の展示は徹底的かつマニアックで見ごたえがありますゾ♪

  
そのあとでまた舞台裏のほうを見せていただいたら、タナゴ飼育用にはイシガイ(左)
の他にニセマツカサガイ(右)も使われているということで、殻を貰って喜んだり。
実はニセマツカサは初見。マツカサガイと雰囲気が大きく違うんですね。

  
その後、頑張ればサラサヤンマが捕れるという湿地(左)のベストポイントを教えていただいて
しばらくがんばって倒木やら落ち葉やらをひっくり返して回りましたが、見つかったのは
倒木の裏にいたなんか不思議な幼虫(右)だけ。これは……えっとなにもの?

  
ひたすら落ち葉をひっくりかえしてまわっても、出現するのはハシリグモ類のみ。
種類は…左はイオウイロハシリグモだと思うんですが、右もおなじなのかな?

  
最後に湿地の周りの水たまりに網を入れてみたら、ヤブヤンマ(左)と、
ヨツボシトンボ(右)が捕れましたが、やはりサラサは幻の名にふさわしいことを実感。
落ち葉の下に隠れているからって、もうちょっと簡単に見つかってもいいんじゃないんか?

  
あきらめて引き上げかけると、成虫越冬のキンヒバリ♂(左)を発見!
やっと♂がきれいに撮れて、めっちゃくちゃ感激したりもしました。
ふと気付くと近くには、ヤクシソウ(右)もまだまだ元気に咲いていました。

  
最後に杉村さんに、ここんとこ空振りし続けの某トンボが夏に産卵していたという
小さな流れを案内いただきました。ここなら捕れるだろう、と意気込みましたが、
ヤマトシジミ(左)が出てきたほかは、かなり粘ってもコシアキトンボ(右)のほか、
コヤマトンボ、コオニヤンマといったお約束の種類のみ。むむむむ。

  
小さな小さなモクズガニ(左)も何匹飼出現しました。仕方ないのであきらめて、
近くの水辺に網を入れると、今度は巨大なウシガエル(右)が出現。

  
しばらくがさごそ遊ぶと、ヤリタナゴ(左)や、ゴクラクハゼ(右)なんかが
捕れました。じっくり魚捕りしてもかなり面白そうなポイントですね。

  
ヌマチチブ(左)も捕れました。そして、この日も奇麗なミナミテナガエビ(左)
を確認。深く満足してこの日の〆としたのでした。

〜おまけ〜

  
帰宅後の自宅水槽から、かわいいヤリタナゴ(左)と、ゴクラクハゼ(右)。
次はヤゴ探しだけでなく、魚捕りも目的にして遊びに行かなきゃいかんですな〜。

  
そして、ミナミテナガエビの小さな個体(左)と、大きな個体(右)。
大きな個体は、現在では水槽の主のような顔をしていい場所に陣取っております。

というわけで、あれこれと楽しめましたが、結局よく考えたら狙ったヤゴは全て
総空振りというなかなかシマらない結末となりました。というか、この日捕った
ヤゴは本当にお約束の種類ばかりなんだよな。まぁ狙った種類が難しいのばかりだった
というわけなんですが、まだまだ修行が足りんです。
でも、この2日間じっくりとヤゴ展で比較勉強したり、相変わらずビックリの
たっぷりつまった舞台裏を見せていただいたり、管理の地道な努力を垣間見たり、
トンボ業界の裏話をたくさんお聞きできたりとやっぱり盛りだくさんの2日間でした。
杉村さん、スタッフのみなさん、本当にお世話になりましたm(_ _)m
次回は成虫の時期にお伺いして、なかなか会うことのできなかった種類を
まとめて探求したり、あとは視点を変えて、魚捕り狙いでお伺いしたり、
いまからイロイロとひそかに企んでおりますんで、どうぞよろしくお願いします(^^)


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