九州スナ心中の旅@〜怒涛の幕開け〜07.11/23

この日は、突発的かつ発作的になぜか九州におりました(笑
せっかくの3連休だからどこかに遠出して魚捕りしよう、なんて企んでいた時に、
いつも拝見している「トンボ観測」というブログにスナアカネがUPされていたのを発見した
ので、思わず問い合わせたところ、丁寧なお返事を頂いて感激したので、
二兎どころか三兎も四兎も狙ってのいきなり九州ツアーとなったわけです。
しかし、金曜はなぜか仕事先でセミナーがあって帰宅はなんと10時半。
ここで負けては男がスタる、とそのまま九州に突撃し、2時間ほどの仮眠だけで
早朝には目的の池に到着して、鼻息も荒く歩きまくったんですが……
ま、今後の展開はいつものとおりです。上手くイカんもんですね。はい(^_^;

<1>福岡市某所

  
というわけで、朝日の昇る頃には目的の池に到着。我ながら気が早すぎる(笑
池をのぞくと、オカヨシガモ(右)なんぞ泳いでましたが、さすがに爆裂に冷えているので、
トンボの姿なんぞあるはずなし。憧れのスナに会えると、気合が入りすぎたかな。

  
しかたないので、公園の中をひたすらうろついてどこかで寝ているはずのトンボを
探してみます。面白かったのは、人工島の公園なんですが、海辺ビオトープみたいなの
を作っていて、ハマサジ(左)やフクド(右)が植えてあったこと。いや、確かに
良好な海浜環境を指標する植物ですが、わざわざ植えなくてもよかろうよ。

  
カワラヒワ(右)もたくさんいて、あちこちで鳴いていました。池の縁にはお約束通り、
ヒドリガモの大群(右)も歩き回ってて、トンボ探しに水辺に行くたびに飛ばすはめに…

  
こちらも面白かったのは、水辺に植えて?あった植物たち。
全然見覚えのない浮葉系の植物(左)があったり、アメリカミズキンバイ(右)が一面にあって
まだ花の跡があったり、と人工環境ならではの面白さがあります。

  
ある意味ビックリしたのは、あちこちにあったスクミリンゴガイの卵(左)。
ここは海の中にある人工島の公園。植えた植物についてきたってことでしょうかね?
カモに攻撃されたのか、殻の割れた親貝(右)もアチコチに落ちてました。

  
周辺を歩くと、いかにも食べましたという跡のあるマテバシイ(左)を多数確認。
これは、と思っていると、やっぱりムラサキツバメ(右)も出現。メチャクチャ鮮やかな紫に
見える角度で撮れたんですが、これが悔しいことにフェンスの中側だったので、遠い…
あわててフェンスを登ろうとすると、「すいません!ここ有料施設です!」と怒られ、
その声に反応したムラサキツバメはフワフワと遠くに飛び去ったのでした。

  
待てど暮らせどトンボの姿がなく、情報を頂いたbobtuckさんに「トンボいません」とメール
すると、「気が早すぎます」とのお返事と共に、様々な情報を頂いて感激。
そして、ほどなく気温も上がり、タイリクアカネ(左)やコノシメトンボ(右)が出現し始めました。

  
なにげに嬉しかったのは、今年は見にいきそびれていたタイリクアカネが
本当にはいて捨てるほどいたこと。この公園では間違いなく一番数の多いトンボでした。
というわけで、見事に色づいた♂(左)、♀(右)ともバシバシと撮影しまくり。

  
再度池の縁に行くと、ヌマツルギク(左)が咲いていました。いろいろある公園だなぁ。
さて、水辺を歩くと、タイリクアカネ♂(右)がアチコチで縄張り張ってます。
しかしこいつが紛らわしい。「顔が赤い&羽の付け根が赤い」が私のスナアカネを探す
目安なんですが、タイリクアカネも個体によっては顔が真っ赤に見えるので
その度にドキドキしながらそ〜っと近づいては溜息をつく繰り返し。

  
うろうろしていると、意外なことにヒメアカネ(左)も出現しました。後で聞くと、この公園で
ヒメアカネはかなり珍しいとのこと。面白い辺りでは、羽の先がちょうど不可思議な雰囲気に
4枚とも擦り切れたコノシメトンボ(右)なんかも発見。
そうこうするうちに、明らかに怪しそうな人が登場。思わずお声をかけると、やはりトンボ屋で
それも「トンボ探検隊が行く」のクロギン氏とのこと。氏もやはりスナ狙いとの
ことで、いろいろと面白いお話をお聞かせいただきました。ありがとうございましたm(_ _)m

  
なぜかコノシメトンボの♀(左)はやたらと少なかったりしました。
うろうろすると、アオモンイトトンボ(右)も出現。でも、やっぱり、
憧れのスナは簡単には出現しません。むむむむむ……

  
やがて、トンボ類の活動がさらに活発になり、タイリクアカネ(左)、
コノシメトンボ(右)とも交尾個体がポロポロ見れるようになりました。

  
ちなみに、池の中をのぞくとメダカ(左)多数。人工島なんで移入モノなわけですが、
最近ビオトープ=メダカという安易な構図が多くてちょっと気になりますね〜。
トウワタ(右)もたくさん植えてありました。カバマダラが発生したりしないかな〜。

  
やがて、明らかに怪しい影を発見。ドキドキしながら匍匐前進で進むと、
それはなんと、ショウジョウトンボの未熟個体(左)だったのでした。なぜこの時期に?
その後、成熟♀(右)が出現したときもムダにドキドキさせられて苦笑い。
そうこうするうちに、上空をフワフワと飛ぶヤンマがいたので、よく見ると
これがオオギンヤンマ!慌てて網を振ると入ったのですが、網の破れ目から逃げられて…
うむむ、証拠写真ナシです。う〜ん、なにも成果ないままだなぁ…

  
まだまだ元気なトノサマバッタ(左)と遊んだり、池の周りをチョロチョロしていたのが
よく見ると、ホオジロハクセキレイ(右)で感激したりしましたが、そのうちに、トンボも
だんだん少なくなる時間帯になってしまい、ギブアップ。
やはりスナ狙いというのは無謀すぎたか…
最後にはまわりの海辺なんかも回りましたが、全く成果なく日が沈んだのでした。

というわけで、まぁ予想通りの一日でした(笑
なんといっても相手が迷トンボですから、過大な期待はしていなかったわけで、
見れたらラッキー的な感覚だったので、これでも充分楽しめましたが、
bobtuckさんにご報告したところ「まだきっといるので明日案内します」との
力強いご提案を頂いちゃって、これまた感激!
憧れに手が届くかもという期待もあって、ワクワクしつつ、
この日はそのまま有明方面まで異動して、夜漁としゃれ込むことに。
しかし、よさそうな水路を発見し、覗き込むと浅瀬にそれなりの魚影を見つけ、
意気込んで水路に入ったんですが、数歩歩いたとたん、
トプンッ
いきなり体が沈んだんです。
よくみると水路の中央にトラップのように深い溝が作ってあって、そこはなんと水深3m弱。
とっさに網と護岸にしがみつき、頭からの全身水没は防いだものの、当たり前のように
胴長の中まで水浸しで、冬の夜中にずぶ濡れという我ながらお見事なオチ。
コインランドリーが見つかってなかったらカゼ引いて死んでますね(笑
チャンチャン♪


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