但馬御案内紀行〜地元名産ご案内A〜07.8/26

<2>豊岡盆地周辺 続き

  
水田地帯をのぞきながら、O氏に「先週はクロゲンゴロウもいたんスよ」などと言ってると、
ヒョロヒョロ目の前を泳いだのでビックリしてみたり。なんとか捕獲してやらせ写真もGET。

  
近くではガムシの幼虫(左)にも会えました。こんなところに無造作に潜んでいるもんなんですね。
近くには、緑色方のクルマバッタモドキ(右)を久しぶりに見つけたりしました。

  
お次に来たのはヒヌマイトトンボの生息地。歩き出すと、なんとヒオウギ(左)が1花だけ
咲き残っていて感激しましたが、湿地はなんかやたらと水が多くなっており、アシも伸びて
ものすごく歩きにくい。でも、倒木の下にカワザンショウガイ類(右)なんかみつけたりしました。

  
しかぁし、ヒヌマの影はどこにもありません。おかしいなぁ…
かなり粘ったのですが、全くそれらしい影はナシ。暑すぎるからか、それとも成熟すると
居場所が変わるのか、どうやらアシ原の奥の方に移動しているようです。
羽化不全のオオカマキリ(左)や、エンマコオロギの幼虫(右)なんかはいたんですが。

  
コバネササキリの幼虫(左)や、セスジツユムシ?の幼虫(右)など、なぜか
時期外れに幼虫のままの直翅類がいたのも印象的でした。
そうこうするうちに、ヒョロヒョロと小さなイトトンボが出現。「これは違うなぁ」。
そう言いながらもO氏は数枚撮影されていましたが、あとで聞くと
撮った写真をよく見ると眼後紋がなく、ヒヌマの老熟♀だったかもとのこと。
しまった、もっとよく見とくんだった。
いずれにせよ、埒があきそうにないので、別の場所へ移動することに…

  
お次に来訪したのはちょっと山の方。なぜかノラニンジン(左)なんか咲いている
草地を歩くと、ヨモギの葉に、ヒメアカタテハ幼虫(右)なんか発見してみたり。

  
ウマオイ類(左)がクモに捕らえられていたりしました。これはハヤシノウマオイかな?
やがて、黄色い蝶が舞ったので、これそうかなぁ、と追いかけてみると、
最初に見つけた交尾個体は、やっぱりキチョウ(右)だったりしました。あはは。

  
しかし、歩くほどにツマグロキチョウも多数出現。なかなか止まらずに苦労しましたが…
ほとんどが地味な夏型(左)でしたが、なかには秋型(右)が少数だけ混じり始めていました。

  
相変わらず立派な産卵管のオナガササキリ♀(左)なんかに見惚れていると、
O氏がフクロウの羽(右)を発見。やはりこの辺りの森にも生活しているんですね。
しかし、なにも遮るもののない草地を歩くと、爆裂な陽射しが
殺人的にガンガンと全身を攻めたてます。こ、これは、タマらんぞ!

  
道端のマツの葉をよくみると、不思議な卵殻(左)を発見。マツカレハとか?
あまりの暑さに、手近な休憩所であえいでいると、ミカドトックリバチ(右)が出現。
カラッカラに乾いている地面をほっくり返して、唾と混ぜて泥にして運んでいきました。
ツバメみたいにどこかの泥を使うんだと思っていたら、こんな乾燥した土を使うんですね〜。

  
そして、ここで本気でビックリしたのは、まだ活動していたクロシジミ!
林縁に数匹いたのですが、これがヒョロヒョロとすぐ飛んでしまい、高い枝に止まるので
撮影は難航。それがまた、止まっている枝を叩いてもなかなか飛び出さないんですよ。
強烈な直射日光の中、あちこち走り回って、なんとか証拠写真をGET。
撮れたのはボロばかりでしたが、案外新鮮そうな個体も見ることができました。
#とりあえずこれも知人限定公開にしておきます。#

  
面白かったのは、カシワの若い実(左)。いやぁ、なんかいい色合いと質感ですね。
さらにうろうろすると、なんとか交尾中のツマグロキチョウ(右)も撮影成功☆

  
草地には、ショウリョウバッタモドキ(左)や、セグロイナゴ(右)なども出現。
しかしどうにもこうにも暑すぎる! 弱音を吐くわけじゃありませんが、また体調を
くずしても困るので、ここは勇気ある撤退とし、また別の場所まで逃げるように移動します。

  
最後に来たのは、海辺の水田地帯。黄昏ヤンマ狙いなんです。
始めてきた場所なんですが、O氏と一緒に「これは大当たりでしょう!」と叫ぶほど、
雰囲気のいい雰囲気の湿地が広がっていて、これまたビックリ。
面白そうな植物もありそうでしたが、結局私にわかるのは、イヌホタルイ(左)や
ハリイ(右)といった普通種ばかり。カヤツリグサ・スゲ系は難しいなぁ〜。

  
トノサマガエルもあちこちにいました。親(左)もたくさんいましたが、
今から上陸いたしますという子ども(右)が案外いたのがかわいらしくていい感じ。

  
ここで見つけたコバネイナゴ(左)はやはりまだ幼虫でした。
そうこうするうちに、日が暮れ始め、上空をヤンマが飛びはじめましたが、
O氏が「納得がいかん」というほどに数が少ない。撮影できたのは、はるか上空を
飛んでいるマルタンヤンマ♀(右)くらいのもの。ネアカヨシヤンマも出現したものの、
ものっすごい上空を2〜3度飛んだだけ。ちょっとシマらぬ結末となったのでした。

というわけで、爆裂に暑かったのですが、大満足の一日でした。
一応形式的には私がO氏をご案内した形になるはずですが、O氏が次々と
ビックリするような発見を連発していただいたおかげで、こちらが仰天するという
展開の連続でしたね。特に最初のナゴヤサナエは、まさか今回でリベンジ成るとは
本気で全く予想していなかっただけに、ありがたい限り☆
トんでもない暑さに疲れましたが、本当に楽しかったです。
O氏は今年も沖縄や北海道に突撃されているので、この日はこのあと
ファミレスで各種情報のやりとりや、最近出た面白そうな図鑑の批評などして、
最後まで濃密な時間を過ごすことができました。
Oさん、また是非どこかご一緒しましょう!
次は沖縄や北海道をご案内いただくツアーとかどでしょか?(^o^)/


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