亀探しの旅〜残暑の湿地探索〜07.9/2

この日は、とっても楽しみにしていた「亀探しの旅」。亀といってもそんじょそこらの
亀じゃないんですが、その種明かしは本編に譲るとして、以前よりお世話になってる
お師匠にご案内いただくという大変ありがたい一日なのです。
本来は一日前に開催しようかという話もあったのですが、滅多にないことに私が
休日出勤となり、そんな日に限ってメチャクチャに晴れやがって(笑)、翌日の
雨マークの天気予報を見ながらジクジクとストレスを溜めてみたりしたのですが、
この日は結果的には、もうちょっと曇っててもいいよというくらいの大快晴。
成果のほうももうバッチリの、大変嬉しい一日となりました。
ちなみに、超貴重情報となりますので、当日見つけたものや順路等に一部
ダミーを入れてご報告していることをご容赦ください(^o^)/

<1>阪神間某所

  
まず、朝一にやってきたのは海岸沿いの湿地。さっそく上空をミサゴ(左)が飛んだりします。
時間帯が早かったからか、ギンヤンマがメチャクチャ飛んでましたが、撮影できるはずもなく、
時折ヒョロヒョロと出現するアオモンイトトンボ(右)を撮影して遊んだり。

  
うろうろすると、イガガヤツリ(左)に続いて、なんか面白そうなテンツキ類(右)の大群落を発見。
恥ずかしながら、名前がよくわかりませんでした。ご存知の方教えて下さい〜。

  
埋立地の中にできている湿地だからでしょうか、面白そうな帰化植物が多数で、
キンガヤツリ(左)とか、テリミイヌホオズキ(右)など続々発見。

  
さて、海沿いの湿地なら、ということで水辺をじっくり探します。
ヒョイと目の前からキリアイ(左)が出現するというラッキーにも恵まれましたが、
慌ててしまってこの程度。あとは遠くにソリハシシギ(右)なんかいましたが…

  
そちらは成果薄なので、さらに植物方面を攻めると、面白い帰化植物が
次々出現。まずは、埋立地の常連、ナルトサワギク(左)と、シナガワハギ(右)。

  
こちらはたくさん咲いていた謎の植物。おそらくムラサキ科?
帰って調べれば分かると思ったら、これまた難物で全くお手上げでした。
花はモンパノキとかに雰囲気が似てるんですが…なにもんだろう?

  
最近一番どこでも見る帰化植物である、トマト(左)もあちこちにありました。
1株だけでしたが、ヒメマツバボタン(右)も発見いろいろあるな〜。

  
しばらく練り歩いたあと、ふと見ると足元といいたくなるくらいの至近距離に
トウネンが佇んでいて仰天しました。警戒心薄すぎるぞ。

  
さらにうろうろすると、マルバアサガオ(左)発見。本当に帰化植物の宝庫じゃなぁ。
そして、謎の帰化植物そのA(右)も発見。明らかにナス科。でも、どんな
図鑑にも診たことのない顔。こいつはなにもの?

  
セイヨウミヤコグサ(左)もあっけにとられるほどたくさんありました。
面白かったのは、ニシキミヤコグサのように花が赤色に変色する株(右)もあったこと。
まぁミヤコグサとはかなり近縁みたいなんで、不思議ではないかもしれませんが…
そこらで海岸の探索は諦めて、ちょっと離れた湿地帯へ移動します。

  
実に面白そうな雰囲気の湿地帯をうろうろすると、かわいいビジョオニグモ(右)を発見。
なにげに久しぶりの出会いです。この個体は♂らしく、とても小型でした。

  
さて、気を取り直して師匠の言う辺りを歩き回ると、さっそくベニイトトンボが出現。
あっけない出会いに仰天しましたが、個体数は少ないようで、数個体撮れたのみでした。
すごく面白かったのは、この湿原地帯、キイトトンボがいないんですよ。全国どの生息地でも
無数のキイトトンボに混じるように飛んでいるものですが、こんな場所もあるんですね〜。

  
気を取り直して、お次は網を取り出してあちこちガサガサ開始!
すると、白花のアキノタムラソウ(左)や、まだ咲き残っていたミズタビラコ(右)やらを発見。

  
道端にはセスジツユムシ(左)も結構見れました。もうそんな季節ですね。
溜池のあぜ道には、シンテッポウユリ(右)がポツポツと咲いていたりします。

  
うろうろすると、ホソミイトトンボ(左)が結構多数。そして、おもしろかったのは、
明らかに羽化直後の個体(右)がいたこと。水中からは、アオイトトンボ系のヤゴが多数
採れたんですが、正体はこいつだったのかもしれません。解明できない理由は下記で…

  
ホソミオツネントンボ(左)も数匹だけ混じっていました。さて、実際に捕れたものはというと、
まずはやたらたくさんいたのは、マツモムシ(右)。これは水中の葉に止まっていたのを
そぉっとひっぱると、なんか水中写真のような不思議な雰囲気に撮れたものです。

  
たくさん取れて驚いたのは、希少種でもあるコオイムシ。お久しぶり。
感激もしましたが、かなりやっかいなヤツでもありました。というのは、ヤゴの類の小さいものは
あとで撮影しようと思って持ち帰っていたのですが、帰ってからフタをあけると、一匹残らず
徹底的にコイツの餌食になっていたんです。すごい食欲だなぁ…。
そんなわけで、上記のアオイトトンボ系ヤゴの正体が分からないんです(ToT)
別途持ち帰ったイモリの幼生も、葉っぱと一緒に飼育水槽に入れたら、葉っぱにまぎれていた
らしきコオイムシ幼虫が翌日には全滅させていました。さすがは水中のギャング……


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