酷暑の6連休B〜黒部ダム→五色ヶ原〜07.8/13

<3>黒部ダム→五色ヶ原 続き

  
稜線沿いには、シモツケソウ(左)が咲いていたり、オヤマリンドウ(右)があったり、
次々と面白い花が出現します。ここでらでなにげなく上空を見上げると、悠々と飛んでいく
キベリタテハを見つけ、「降りて来い!」と一喝してみたり。当然効きませんでしたが。

  
素早くてまともに撮影させてくれなかったのですが、高山性のクモマヒナバッタ(左)も
出現。よくよくみると、小さな小さな幼虫(右)も見つけることができました。

  
さらにヘロヘロになりつつ登ると、オンタデ(左)があったり、あちらこちらに
ハクサンフウロ(右)の小群落が現れたりし始めます

  
そして、やっぱりこれ。チングルマ(左)を見ると高山に来たんだなぁという気がしますね。
付近にはアカモノ(右)なんかもいい雰囲気に咲いていました。

  
ゴゼンタチバナ(左)もこのあたりになるとまとまった群落が出現するようになります。
小さな湿地には、なんか面白そうな雰囲気のスゲ類(右)も発見。名前はナニ?

  
キソチドリでしょうか?これまたいい雰囲気しているランの仲間(左)もありました。
コイワカガミ(右)も、ポツポツと咲き残っている株がみつかります。

  
イワイチョウ(左)もあちこちにありましたが、雨が少ないようで、湿地は干上がってる
場所が多いようでした。岩場では、白く清楚なイワツメクサ(右)も発見。

  
そして、今回驚いた&嬉しかったのはこちら。大満開のコバイケイソウです。
なかなか縁がなく、昨年ようやく数株花の咲いた株を見れたと思ったところに、今年は
当たり年だったのか、あちこちに大群落があって感激!やっぱキレイですねぇ♪

  
さらに汗だくになりつつ登っていくと、アオノツガザクラ(左)やら
ミネズオウ(右)やら、高山性の面白い低木類にもまだ花の残っているものがありました。

    
そして、このあたりもなかなか目立ちますよね。高山性のシオガマ類、
エゾシオガマ(左)とヨツバシオガマ(右)です。これもアチコチに咲いていました。

  
クルマユリは、数こそ少なかったのですが、つぼみ(左)から、花盛りの株(右)
まで見ることができました。全体で見ると、まだ咲き始め風なのかな?

  
1株だけでしたが、ミヤマタンポポ(左)も発見。花が閉じてて残念でしたが…
シナノキンバイ(右)もポツポツありましたが、花は終わりかけの雰囲気でした。
そうこうするうちにようやく、五色ヶ原山荘に到着。もう最後は足を引きずるような
状態でしたが…。荷物を置き、小屋で買った板チョコをボリボリ齧ってエネルギーを
充填しながら、夕食までの短時間、さらに周辺の散策開始です。

  
林っぽい場所では、ウラジロナナカマド(左)がかわいらしい花をたくさんつけていました。
ミヤマアシボソスゲ?(右)も不思議な格好の花を披露してくれていました。

  
湿地では、ちょっと地味ですが面白い質感のミヤマイ(左)も確認。
近くには、ハクサンオオバコ?(右)もありましたが、花が咲きかけなのかな?

  
ちょっと名前がよくわからなかったのですが、ツガザクラかな?、面白い雰囲気の
低木(左)も花をつけていました。小さくてかわいいヒメクワガタ(右)もあったりします。

  
そして、やっぱりこの場所のスターはこれだよね、ということでハクサンイチゲ(左)と、
今回はなんでかとても数の少なかったハクサンコザクラ(右)をみて大満悦の〆括り。
宿に戻って、メシを大量にかっくらい、明日に備えて早々に寝たのでした。

というわけで、大変に疲れましたが面白い一日でした。
なんといっても高低差1000mの登りってのがツラいですね。それも途中の
平の小屋あたりまでは比較的なだらかなんで、そう考えると相当な角度だなぁ…
前半はあまりの酷暑のため、昨年ほどはゼフの種類がでなかったのが残念ですが、
フジミドリはなんとか見れたし、オオゴマも予想外にパカッと全開だったし、
高山植物もアレコレ面白いものが続いたわけで、成果は山盛りですね、うんうん♪
なお、この翌日の工程についてはちょっと悩むところもあったのですが、
この日宿で同室だった方々がすごい腕前の山男達で、
武勇伝を聞いてるうちに明日の工程くらい問題がないんじゃないかという
無意味な安心感が出てきたので、過酷(?)なコースに挑戦決定!
さて、どんな展開が待ち受けているのかは、乞うご期待ってとこですね☆


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