酷暑の6連休C〜五色ヶ原→薬師岳〜07.8/14

この日は、立山登山第二日目。計画上一番ハードなコースとなる予定の日でした。
本によればコースタイムは約9時間、移動距離は約12km(高低差は計算方法が分からず)。
だいぶ切り立った尾根伝いにガレ場を歩くというし、山の場数はあまり踏んでいないヘナチョコな
オトコとしてはかなり不安だったのですが、ここが一番標高も高く、高山蝶も期待できそうだと
自分を奮い立たせ、なおかつ友人のいる小屋に遊びに行くには、この日に距離を稼がなくては
たどり着けないという笑えない事実も後押しをして、エイヤエイヤと登りまくったのですが…
結局予定以上に早く目的地にたどり着けて自分の体力にすこ〜し自信を持てたり、いろいろと
面白い出会いもアレコレ満載だったりの、充実した一日となったのでした。
いや、ワタクシだって、やるときゃやるんですよ、マジな話☆

<1>五色ヶ原→薬師岳

  
というわけで、朝も早くから飛び起きて、きっちりと三杯メシもかっくらい、
お日様の昇る頃には、朝日に照らされるコバイケイソウ(右)なんか見ながら、いざスタート!

  
まだ日の差していない湿地をみると、数株だけクロユリも見れました。
昨年とは違って数が少なく、咲いていたのは1株だけでしたが、会えてよかった!

  
コイワカガミもアチコチで咲いていました。ハクサンシャクナゲ(右)も咲き残りを
3株ほど見れたのですが、この頃には直射日光がすごくて写真的にはなんともかんとも…

  
なんか幻想的な雰囲気のクルマユリの群落(左)もありました。
近くには、やっぱりつぼみ(右)もありましたが、これはこれでいい雰囲気ですよね〜☆

  
ネバリノギラン(左)もあちこちで不思議な形の花をつけていました。
少しあがっていくと、シナノキンバイ(右)もいい雰囲気で咲いている群落を発見。
この辺りで、フワッとクモマベニヒカゲが舞ったりもしたのですが、全く静止しないまま
消えました。意外にもこれが今回唯一出会ったクモマベニだったりしたんです…

  
トウヤクリンドウ(左)もあちこちにありましたが、きちんと開いている花は少数でした。
そのあたりの岩壁にはリンネソウ(右)も大きめの群落をいくつも確認。

  
たいへん花付きのよいコフタバラン(左)もありました。こりゃ立派だなぁ。
マイヅルソウ(右)もポツポツト咲き残りの株が目につくようになります。

  
そして、期待していた出会いもわりとすぐに訪れました。
歩いていると、すぐ近くの岩の上にライチョウ♀(左)が、威風堂々と立っていたんです!
あわててバシバシ撮影していると、少し離れたあたりには父子(右)も確認。
じっくりたっぷり観察できるくらいの時間、しばらくうろちょろしてくれました♪

  
さらに岩場を進むと、タカネシュロソウ(左)も発見。そのあたりから、小規模な
樹林帯にさしかかると、さっそくヒメキマダラヒカゲ(右)があちこちで舞います。

  
林の中を通ると、ミネカエデ(左)やオガラバナ(右)といった、一風変わった
花もみることができました。蝶はあとはクロヒカゲくらいのものでしたけど…

  
カニコウモリ(左)をみたり、大満開のシナノオトギリ(右)を見たりしながら、
焼けるような陽射しの中、せっせと距離を稼ぐべく頑張ります。

  
ツマトリソウ(左)もポツポツと咲き残っている株がありました。そして、
ベニバナイチゴ(右)も1株だけ、きっちりと咲いている株を発見。何度見てもいい色じゃ。

  
ちょっとした湿地にさしかかると、さっそくミヤマツボスミレ(左)が出現します。
アップ(右)でみると、薄い紫色がかった花びらがなんともいい雰囲気ですね。

  
その辺りにはアキアカネ(左)も多数飛び交っていました。
気になったのは池に合った謎の卵(右)。サンショウウオ類にしちゃ形がヘンだけど?

  
ミヤマコウゾリナ(左)なんぞ愛でつつ歩くと、突然小さな影が舞いました。
これが、相当驚いたのですが、なんとコキマダラセセリ(右)だったんですよ。
こんな2000m級の高山地帯にも出現するんですね〜。ちょいトリビア。

  
さらにえっちら歩いていくと、スゴ乗越小屋には予想外に9時半頃には到着。
これなら目的地までいけるだろう、ということで意気揚々と進んでいくと、
ハクサンフウロ(左)やら、コイワカガミ(右)やらカワイイ花々が次々と登場。

  
タテヤマウツボグサ(左)も小群落があったのでバシバシ撮影していると、すぐ近くに
2株だけ白花の株(右)も発見。これはこれでいい雰囲気ですよね。珍品なのかな?


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