紅紋探求B〜トラトラトラ!〜07.6/10

<2>新見市周辺 続き  

  
さて、それではと移動してきたのは、某産地。歩き始めると、ヒトツメカギバ(左)が
いたり、突然崖からシーボルトミミズ(右)が落ちてきたりしました。

  
早くも花を沢山ぶら下げていたウリノキ(左)を眺めたり、つぼみをたくさんつけた
ヤブレガサ(右)を見たりしながら、とりあえず崖の上のほうまで急ぎます。

  
ヒトリシズカ(左)はすっかり実になっていました。近くにはヤマトウバナ(右)も
あったりしますが、なかなかよさそうなポイントは見つかりません。

  
肉団子作り中のキボシアシナガバチ(左)がいたり、珍しく翅を閉じているトラガ(右)がいたり
それなりに楽しい出会いが続くうちに、いい感じの崖の上に到着。
Aさんのアドバイスどおりの場所で、さらにちょうど晴れ上がったのでちょっとドキドキ。

  
予想外のビックリな出会いもありました。ナツアサドリです。
地元にもあるはずで前々から会いたかった植物なんですが、こんな場所にありましたか。
感激しつつバシバシと撮影してから、真っ赤な実を数個失敬。美味かったです♪

  
岩場には、シノブ(左)もかなりの群落になっていて驚きました。しばらくうろうろしていると、
すぐ近くにミスジチョウ(右)も出現。上手く撮影できませんでしたが、う〜ん、いい雰囲気だなぁ。
まぁ、なんとなく場所の条件もわかったし、来年探す時の参考になりそうだ。
そんなこと思っていた時です…。なんか黒い影が視界を横切ったような気がしました。


ベニモンカラスシジミだ!
少し遠くに止まったその姿は何度も夢想したその蝶に間違いありません。
心臓が爆発しそうにドキドキし、なんとか近づこうと無駄な努力を重ねますが、崖の上に
張り出している葉の上に止まっているのだから努力にも限界があります。
そうこうしているうちに、近くの枝上からもう1匹黒い影が舞い、見ていた個体がツイと
その影を追って小さな卍を切ったと思うと……なんとすぐ近くにとまったじゃないですか!

  
うぉっしゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
完全にパニックになりながら、思い切り手を伸ばし、バシバシと撮影。嗚呼、至福。
それも、手前の枝がジャマで思わず手を伸ばした時、ベニモンの止まっている枝に触れてしまい
凍りついたのですが、全然動じないので思い切って枝ごと手繰り寄せると、そのまま
目の前で撮影させてもくれたのでした。10枚ほど撮影すると彼はツイと消えましたが、
私は思わずその場にヘタりこんで、今、何が起きたのかを冷静に理解しようとしばらく努力。
そして、誰もいない崖の上で、天空に向かって何度も雄叫びをあげたのでした。
長年の夢がようやくかないました。神様、本当に本当にありがとうございます☆

  
そのまま彼は再登場はしませんでしたが、満たされた気分で山を下り、
沢沿いでニホンカワトンボ(左)や、ミヤマカワトンボ(右)などをバシバシ撮影。

  
続いて登場したのはダビドサナエ。これまた久しぶりの出会いになります。
ちなみに現場ではクロサナエと思い込んでました…わりと見分けるのは手間なんですね。

  
まだ咲き残っているヤマツツジ(左)やら、前回も見かけた謎の樹(右)やらを見つつ、
そうそう上手くはいかないでしょうが、二匹目の泥鰌を探して夫婦岩方面に移動することに。
#右はツルマサキでした。マサキとはかなり雰囲気が違うんですねぇ。

  
うろうろしてるとスジグロシロチョウ(左)が何匹も飛び交っていたり、道端に
なんかえらく小さくて可愛いガの仲間(右)を見つけたりしましたが、さすがに二匹目の泥鰌は
そんな簡単には落ちていないのでした。まぁ、当たり前ですわな。

  
そのかわり、見つけたのはホシミスジの蛹。それもすでに翅の模様がくっきり
浮き出ていて羽化直前の雰囲気。嬉しさに踊りつつバシバシと撮影してから、
自宅で羽化の撮影でもしようと、こちらもお持ち帰りをすることに。

  
最後に、ゼフで有名な別の場所へ移動しました。なんかこのまま帰るのはもったいなくて、
夕方に何か見れるはずもないんですが、ついつい…。うろうろすると、畑では
面白い花(左)を発見。これ、なにかわかります?正解はタバコの花なんですよ。
そして、林床にはさらにビックリな出会いが。全くツヤのない葉…キビノヒトリシズカ(右)です。
そっか、こんな場所にあったのか。来年の春はこのあたりに再訪しなきゃいかんですな。

  
そして、ちょっと嬉しかったのが、ミツバベンケイ。ほとんどが昨年の実(左)でしたが、
探すと花芽をつけた株(右)もありました。花を見にまた再訪しようかなぁ。

  
ママコナ(左)も咲いていましたが、さすがに暗くなってきたので引き上げることに。
しかし、思いもかけない事態が発生しました。先ほど取ってきたホシミスジの蛹は、運転席前に
ぶら下げていたのですが、運転中にフト気付くと、目の前で羽化が始まって(右)たんです。
いくらなんでもこんなに早いなんて…そう驚きつつ、慌てて車を停めてバシバシ撮影。
しかし、彼の翅が乾くまで、しばらく動きが取れなくなり、自宅着は深夜になったのでした。
チャンチャン。

というわけで、積年の宿題をようやくクリアした、記念すべき一日となったのでした☆
いろいろとアドバイスをいただいたAさん、本当にありがとうございましたm(_ _)m
ちなみに、ベニモンはあの嬉しい出会いの時、10枚ほど撮影したのですが、興奮したのと、
腕を思い切り伸ばした姿勢に無理があったのか、3枚以外は全部ブレてました…
あの時は完全に頭が真っ白だったし、まだまだ修行が足りないなぁ(^_^;
でもこれで満足するつもりはありません。来年はもっとばっちりなショットを!
そしてマイポイントを開発して、♀も!交尾や産卵も! なぁんて、さっそく罰当たりな
贅沢を考え中。ちょっとはコツも分かった気がするし、頑張るので乞うご期待、かな?


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