古巣を楽しむ〜鶴見川源流祭に参加〜07.5/13

この日は、毎年恒例の古巣来訪。鶴見川源流祭へ参加してまいりました。
鶴見川源流ネットワーク主催のこのイベント、現在は遠方になってしまいましたが、
それでもワタクシ的には、これだけはなにがあっても欠かすわけに行かないのです。
懐かしいフィールドの自然と、懐かしい顔々を見ながらのゆったりした時間。
毎年ながら、本当に心がリラックスして、ゆったりと幸せになるものです。
今年は、数年ぶりに完全ドピーカンの大快晴で、本当に快適な限り☆
さらに、旧友との近況報告も楽しく、周辺をウロウロすると素敵な発見も続き、
鶴見川源流域にまだまだ豊かに残る自然の魅力を再発見しつつ、
気軽に尋ねることのできる古巣があるということのありがたさを実感しました。

<1>都立小山田緑地周辺

  
まず、始発バスでやってきたのは、小山田緑地に隣接する歴環地区。
さっそく、オカタツナミ(左)やら、ミヤマナルコユリ(右)やらが出迎えてくれました。

  
ここでは超貴重種のレンゲツツジ(左)も今年も花をつけていましたし、マルバウツギ(右)
なんかも咲いていました。さっそく、狙いのトンボを探しますが、こちらはnull。

  
そのかわり、このあたりの固有種である、タマノカンアオイの大株(左)を発見。
ちょっと葉をかきわけてみると、まだ花(右)がいくつも咲いていて驚いたりしました。

  
そして!ここで仰天の発見!
草地の中に小さなランを発見したんです。花はまだ開いていなかったので、確実な識別は
私にはできませんが、おそらく環境とかあわせて考えると、ヤマサギソウのような雰囲気。
長らくこの辺りをフィールドにしてましたが、始めて見つけました。まだまだ奥が深いなぁ。

  
水田地帯をうろつくと、こちらも貴重種のミズハコベ(左)を多数発見。
アオコウガイゼキショウ?(右)も大きな群落がたくさんありました。
#ヒロハコウガイゼキショウではないかとのご指摘を頂きました

  
そして、期待通り、稀産種のアズマツメクサ(左)も健在で、大群落が見れました。
ドアップ(右)でみると、辛うじて花や実がわかりますでしょうか?小さいなぁ〜。
健在ぶりに嬉しくなりましたが、目的のもう一つの稀産種は空振り。絶えちゃったかな?

  
そして、今更ながらの大発見もありました。休耕田の一面を多い尽くしていたこの植物。
よくみたら、全国的貴重種のミズタカモジじゃないですか!こんなところにあったんですかぁ。
#これは普通種のムツオレグサだそうです。すいません、どシロウトでm(_ _)m

  
オカオグルマ(左)は今年はとっくに実になってしまっていました。
近くには、コガタコガネグモ(右)も発見。いつもはすごく敏感なのに、今日はおとなしいね。

  
満開のノアザミ(左)を愛でていると、キアゲハ(右)が止まっているのを発見。
なんか色合いも艶やかで、嬉しくなってきます☆

  
ナワシロイチゴ(左)も早くも咲き始めていました。近くのヤマグワには、
クワゴの幼虫(右)がやたらめったらいて、ちょっぴり不気味な雰囲気だったりもしました。

  
懐かしい池を訪れると、帰化植物のナガバオモダカ(左)が今年も満開。
池にはカワセミ(右)もいたので、大急ぎでデジスコを組み立てて、1枚パチリ☆

    
さて、会場を訪れると大満開のニセアカシア(左)が目に飛び込んできます。そうそう、これ!
これがなきゃ、源流祭の雰囲気にはなりませんな。近くにはナミアゲハ(右)が休憩中でした。

  
草地をウロウロすると、脱皮直後のナキイナゴの幼虫(左)を発見。
ツチイナゴ(右)もたくさん跳んでいてちょっと驚きました。ちなみに、どうでも
いいんですが、ツチイナゴの目の下の涙マーク、こちらは”泣きイナゴ”風ですよね。
時々、人に名前を聞かれてウソを教える理由はそこなんです、なんて自己弁護。

  
草地をうろうろすると、フタリシズカ(左)やら、ヤマハタザオ(右)やらを次々と発見。
目の前の枝からオオタカが飛び立つというラッキーもありましたが、デジカメは間に合わず(^^;

  
少しはなれたところまで行って、今年も貴重種のヒロハカワラサイコ(左)の健在を確認。
花が一つも咲いていなかったのが気になりますが… 近くにはシロコブゾウムシ(右)もいました。


そうこうしているうちに、源流祭スタート。昨年の太鼓囃子のようなニギヤカさは
ありませんが、さすがに永年続いているだけのことはあり、円熟した雰囲気がありました。
和光大学の学生さん達による、初々しい司会や、ツルバクのぬいぐるみ等々もにぎやかで、
例年通り楽しい感じ。すっかりお客さんモードで楽しんじゃいました♪


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