のんびり山歩き〜甲山ゆったり探索〜06.12/3

この日は、久しぶりにゆったりのんびり1日かけて山をうろうろしてみました。
来訪したのは、約1年ぶりの甲山森林公園。さしたる情報もなく、ただなんとなく。
前夜の呑み過ぎ⇒プチ二日酔い+朝っぱらのちょっとした所用で時間もなかったし
ちょいと疲れ気味のこの頃、ここはヒトツのんびりじっくり探索を楽しもうという算段です。
最寄駅からの道でさっそくひたすら迷子になったりというスタートではありましたが、
そこそこ面白いものも見れて、じっくり楽しめた一日でした。
ついつい行きたいところだらけで、あっちもこっちもと走り回ってしまいますが、
時にはこうやってじっくりのんびりも、やっぱりいいものですね☆

<1>甲山森林公園

  
というわけで、ステキに色づいた森を見ながらの散策開始。う〜ん見事。
歩き始めると、さっそく、いい色合いの実を満開につけたムラサキシキブ(右)に出会えました。

  
まだまだ野菊の仲間も咲いていました。ということで、ノコンギク(左)と、
リュウノウギク(右)。さすがに盛りは過ぎ、木蔭でもあって写真はイマイチですが…

  
落ち葉の上にふわっと舞い降りたのは、溜息が出そうにキレイなムラサキシジミ(左)
オオバヤシャブシ(右)は早くも花芽をつけていました。

  
ツルウメモドキの実(左)の赤と濃オレンジに見惚れていると、すぐ近くの木蔭には
咲き残りのアキノキリンソウ(右)が小さく揺れていたりしました。

  
いせいよくぶらさがっていたのは、満開のヘクソカズラの実(左)。
湿地には、コマツカサススキ?(右)の枯れ穂もステキに揺れています。

  
林にさしかかったので、しばらくまたぞろシダのお勉強。まずは…サイゴクベニシダ?(左)と
色合いもよく秋の景色に溶け込んでいるタチシノブ(右)。

  
常緑のはずなのに、すっかり枯れかけていたハシゴシダ(左)も発見。
近くにはイノデ類もありましたが…アイアスカイノデかな?やっぱ難しいなぁ。

  
人家の庭先をのぞいてみると、メジロの古巣(左)と、さらに、エナガの古巣(右)も発見。
すぐ側でこんなかわいい鳥たちが繁殖してるなんて、うらやましいぞっ♪

  
地味な辺りでは、クダマキモドキ類の産卵跡(左)とか、サルノコシカケ系の
キノコ(右)なんかも発見。一人でにんまりしながら撮影しました。

  
池の近くに行くと、イノモトソウがありましたが、ものすごく葉の細い株(左)と、
ものすごく葉の太い株(右)が同じ場所にあってしばし悩んでみたり。
図鑑の識別雹に従えば、いずれもイノモトソウになるんですが…本当に同じ種類?

  
さらに近くには、オクマワラビ(左)と、ホソバシケシダ?(右)なんかもありました。
もうここらへんになると、はっきりいってまだまだ私の実力では手が出ません、ハイ。

  
咲き残りのヤマハギ(左)を眺めつつ、林縁を歩いてると、枯れ葉の中にクロコノマチョウ(右)
を発見。ひたすらじっとしていましたが、このまま越冬にはいるのかな?

  
ちょっと上のほうにある池にいくと、ヨシガモが出現してくれました。
2♂2♀でしたが、なんせ遠くってまともに撮影できないくらい。

  
♂2匹(左)というシーンもけっこうあったのですが、ぐんぐん泳ぐのでデジスコだとちょっと(^^;
近くにはカワセミ(右)も出現。ドキドキしながら撮影しましたが、あんまりまともに撮影が
できないうちに、子どもが大騒ぎしながら出現して、そんでもってオジャン。

このあと、林の中をうろつくと、シロハラなんかに混じって、なんとクロジも数羽。
林を抜けると、上空にはオオタカと、なんとアマツバメが登場。もちろん、全部証拠写真は
撮れませんでしたが……しかしアマツバメってまだいていいんでしょうかねぇ。

  
シャシャンボの実(左)なんぞ見ていると、上空からギチギチと鋭い声。
見上げると、モズ(右)が高鳴いていました。う〜ん、秋空によく似合う声ですな。

  
そんなこんなで、いつのまにか日も暮れなずむ頃、リョウブの木を見ていると、カラ類の
混群が登場。エナガ(左)がおおかったのですが、中にはヒガラ(右)も数羽いました。
草むらからは、ベニマシコの声も響いていましたが、残念ながら姿は見えず。

  
やがて悠々と火も暮れなずむ中、公園をさらにうろつくとカミヤツデ(左)が早くも咲き始めて
いました。最後に、梢に舞うウスタビガの繭(右)をデジスコで撮影して、ゆったりした
一日の〆括りということにしたのでした。

というわけで、なかなかのんびりとイイ一日でした。この日は天気予報どおりの
見事に晴れ上がった空で、歩くとちょっと汗ばむくらい。これならヤツガシラ方面に再挑戦
してみても成果があったのかもしれない、と思いつつ、あんまり悔しくないのは、やっぱり
のんびり歩いた一日がそれなりに楽しかったからかもしれませぬ。う〜ん、満足☆
ちなみに、弟から「イン・ザ・プール」という話題(?)の小説を借りたのですが、そこに依存症の
人の話がいくつか出てきます。そうやって考えると、私なんぞ思いっきり、野外探索依存症(笑
きっと2週間くらい部屋に缶詰になったら、禁断症状で震えるのかもしれません。でも、
ビョ〜キを治療して社会適合する気が全くないのだからこれまたしょうがない。
せいぜい時には、こうやってのんびりした探索を過ごすことで、体力方面の負担
だけでも、すこ〜しばかり軽減することといたしましょうか。はてさて。


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