| ＜１＞和歌山県古座市周辺 続き |
しつこくウロウロしていると、ノスリ(左)がすぐ近くを飛びました。一応証拠写真(笑
海岸を歩くと、立派なサンゴの残骸(左)もあって南国を実感させられます。
海辺には、お約束的存在のアゼトウナ(左)が今を盛りと咲き誇り、夏の名残、
ハマゴウ(右)もポツポツとだけ咲き残っていました。
海辺には南方系のタマシダ(左)がものすごく密生していました。そして、
身近な南方系、ウラナミシジミ(右)もようやく何個体か確認。
ここでも、タイキンギク(左)はポツポツあるのですが、咲きはじめなのか大きな群落が
なくて絵になりません。キノクニシオギク(右)も全体的には、まだ咲きかけの雰囲気かな？
しかし、いくら待てども日差しはもどらないので別の場所へと移動したのでした。
| ＜２＞古座川町周辺 |
お次に来訪したのは、古座川の周辺。再度すごく晴れてきたので、ブツブツ言いながら
田園地帯をうろつくと、ヒキオコシ(左)が大満開。アサギマダラ(右)も飛び交っていました。
リュウノウギク(左)の咲く斜面を見ていると、アザミ類(右)を発見。相変わらず
名前はわからないのですが、う〜ん、スズカアザミ？(←あてずっぽ)
悩みつつ眺めていると、ホウジャク類がやたらいることに気付きました。
というわけで、にぎやかに飛び交うホシホウジャク。ものすごい勢いのはばたきなので
どのくらいのシャッタースピードだと止まるかしばらく実験しました。
これで1000分の１秒なんですが、翅先はぜんぜん止まってませんね。すごいなぁ。
テングチョウ(左)も数匹飛び交っていました。林縁では、こちらも南方系でしょうか、
イズセンリョウ(右)が不思議な実をつけていました。これ、実ですよね？
さて、さらに奥の方へ進むと、なんとそこここにマツカゼソウ(左)が咲いててビックリ。
夏の花なのに、まだ咲いてるんですか？ 崖地にはヤマゼリ？(右)もありました。
そして、ちょっと嬉しかったのは、久し振りの南方系シダ類。ナチシダ(左)と、
ナチクジャク(右)。よく考えたらすぐ隣町に那智の滝があるんですから、当然ですが。
渓流系の花を探して林の中をうろうろすると、サンショウソウ(左)やら、ヒメガンクビソウ(右)
やら、面白いものが見つかりますが、肝心の渓流系の花はまったく空振り。ありゃ？
なんか面白そうな着生系のシダ(左)もありました。ノキシノブ系なんでしょうか…
林縁には、すっかり実になったコクラン(右)も発見。花の頃に見たかったなぁ。
さて、ここでの狙いの1つは恐れ多くもルーミスシジミ様。ふらふらと場所を移動しつつ
探しますが、さすがになかなか見つからないなぁ、と思っていたその時。
車のそばの陽だまりから、小さな青く輝く蝶が飛びたち、フラフラと梢に消えました。
ムラサキシジミより明らかに小さくて白っぽい。こ、これはルーミス様っぽいぞ！
ではここでしばらく粘ろう、と車を停めると、とたんに雲が湧き上がって……
はい、いつものパターンですね。蝶など舞わない天候になっちゃいました(ToT)
悔しいのでどこかで静止してる個体でもいないかとウロウロしますが、全く成果なし。
ゴンズイの鮮やかな実(左)や、マムシグサ類の実(右)はあったんですが。
かすかに咲き残っていたミカエリソウ(左)を見てると、ミヤマカワトンボ(右)を発見して仰天。
まだまだ元気で、全然近づかせてくれなかったけど。もう11月ですよ？
さらにうろうろすると、ヌマダイコン？(左)が咲いていたり、一群だけ
アケボノソウ(右)があったりといった、小さな発見も続きます。
岩から垂れるように咲いているシラヤマギク？は見れたものの、期待していた渓流系の
花も全く空振り。それでは、とちょっと奥まった集落方面に行ってみたのですが、完璧に
車一台ちょうどの幅の、崖沿いの山道がず〜っと続いていて、泣きながら走る羽目に。
直線距離５kmほどを１時間近くかけて移動して疲れ果ててこの日は終了。
赤々と沈む夕陽を愛でながら、涙濡れた〆括りとなりました。
というわけで、これまたなんだかツイてない一日でした。前半戦はまだしも、
後半戦の渓流性の花たちはものすごい空振りで、どうにもこうにも疲れるくらい。
さらに悔しかったのは、道中であきらかに不審なリンドウ類を見つけたのですが、
車を停める場所が一切なかったので泣く泣く見送ったんですが、帰宅後に図鑑で見ると
これがなんとアサマリンドウだったらしいと発覚。無理してでも撮っとけばよかった(T_T)
というわけで、ヤクルリ開翅もルーミスも、渓流性の花も空振りで悔しいので、
珍しく同じ場所で連戦を誓うことといたしました。本当は、翌日は三重でシギチを
狙ってやる予定でしたが、ちょ〜どデジスコが壊れたし、まあいいか（＾＾；