本州再南端部リベンジ〜ツイてない日最終編〜06.11/5

この日は、昨日に引き続き、和歌山南端部にリベンジをかました一日。前日・前々日とかなり
ツいてない日々だったので、ここんところ凝っている「±0の理論」が正しければ、これは
もう、ルーミスシジミの交尾態くらいは撮れる筈だという見事な皮算用で挑んだわけです(笑
でも、この日も天気のきまぐれな変貌に振り回されて、これまたロクすっぽいいことのないまま
ただ走り回ってヘトヘトになるという一日でした。最後は諸事情で上着がなくなった上に
ものすごい豪雨に巻き込まれて、完璧にカゼを引く始末。神様、この埋め合わせは
いつかご返却いただけるんでしょうか。そうじゃないと、泣いちゃうぞぉ。

<1>和歌山県古座市周辺

  
というわけで、朝一は昨日のヤクルリにリベンジということで海岸を訪れます。すると、さっそく
大型のキリギリス類がいたので、よくよくみると、これがヤマクダマキモドキ(左)で仰天。
海抜0mなのに、サトクダマキモドキじゃないんですね。なんでだろ。
近くには、シロダモの真っ赤な実(右)もお見事に色づいていました。

  
うろうろすると、ハスノハカズラのかわいらしい実をいくつも発見。ウソ臭い葉っぱの
大ファンだったんですが、なぜか花も実もみたことがなかったので、感激!

  
さて、日差しがつよくなると、そこここでヤマトシジミ(左)が舞い始めて、求愛(右)も
何度も見ることが出来ました。昨日すでにわかっているんですが、ここのヤマトは
時々ものすごく巨大なのが混じるんですよ。噂に聞いてなかったら、絶対に別種だと
カン違いして、いろいろと悩んだと思います。それくらい差が激しいんです。

  
ウラナミシジミ(左)もそこここで優雅に翅を広げていました。
そして、成虫越冬するバッタ、ツチイナゴ(右)も登場。

  
うれしかったのは、そこここに見られたヒオウギの実(左)。通称ぬばたまってやつですね。
そして、暖地ならではの帰化植物、シチヘンゲ(右)も発見。

  
こんな時期なのに、ヌルデ?(左)が一花咲かせていたのでちょっとビックリ。
海岸をよくみると、オオバアザミ?(右)もいくつか咲いていました。

  
うろうろすると、アサギマダラのほか、テングチョウ(左)や、イチモンジセセリ(右)なども
活動していました。サツマシジミも舞うのですが、なかなかいい位置に止まりません…

  
そうこうするうちに、ヤクシマルリシジミ(左)が何匹か集まってる場所を発見。
しばらく粘っていると、何の前触れもなく、いきなり開翅(右)を一瞬だけ見せてくれました。
1枚しか撮れませんでしたが、御開帳です。こりゃありがたやm(- -)m

  
同じ場所ではサツマシジミ(左)もけっこういて、微妙に開翅気味なシーン(右)も
なんとか押さえることが出来ました。う〜ん、やっぱり上品な色合いやねぇ。

  
うろうろしてると、これまた南方系のモンシロモドキ(左)を発見。でも、その後
わりとすぐさま、また一面の曇天にみまわれたので、別の場所へ移動したのでした。

<2>古座川町周辺

  
お次に来訪したのは、再度ルーミス探しの古座川町周辺。深い緑色に沈む優雅な渓流沿いで
うろうろと探しますが、天候は回復したものの、なかなか蝶の姿はみつからず難航。
なんだか面白そうな雰囲気の実(右)をたくさんつけた樹はあったんですけどね。

  
ここでもマツカゼソウ(左)がわりと満開で驚きました。そして、ひたすらイチイガシの
周辺を探すと、南方系のミナミトゲヘリカメムシ(右)を発見。う〜ん、君じゃないんだよな。

  
この日も垂れ下がるように咲くシラヤマギク(左)はあれど、渓流系のキクはまったく空振り。
ちょっと面白かったのは、右の写真。一箇所にどんだけ排水口集中しとんねん、みたいな。

  
いずれもかなり距離があったのですが、なんか中途半端に翅の長いフキバッタ類(左)や、
イシガケチョウ(右)なども出現はしたのですが、どっちもほんの一瞬でした。

  
イチイガシ(左)も実が満載についていましたが、なかなか手近な場所にはなくて
アップ撮影はできませんでした。かわりに見つけたのは、かわいらしいツブラジイ(右)
生のまま齧っても、かなりイケてましたよ。美味美味。

というわけで、結構楽しみながらうろうろしていたんですが、手ごろな雰囲気のイチイガシの林を
みつけたとたん、またぞろ急に曇天に変化。「ケッ、またかよ。ワンパターンだな」。
思わず口にした一言が神様にきこえたのでしょうか、次の瞬間、ものすごい大豪雨(笑
すいません、すいません。ワタクシが思い上がっておりました〜(ToT)

  
ほうほうの体で逃げ出して、山麓へ下りた頃には雨はおさまりましたが、曇天は変化無し。
しかたないので、近隣の名物「虫喰い岩」(左)を眺めたり、近くに咲いていたアザミ類(右)を
みたりしながら、別のポイントを探求することにしました。


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