飛来アカネ探索2006〜中海沿岸に再挑戦〜06.10/22

<2>安来市・なかうみ農村公園周辺

  
お次に来訪したのは、昨年も訪れたなかうみ農村公園。まずは、昨年楽しんだ
グランドを歩きますが、さっぱりそれっぽい姿はなく、ノシメトンボ(左)と、ナツ・アキが
大量にいるだけ。ルリニワゼキショウ(右)なんてカワイイ花は見つけたんですけどね。

  
かなり粘った後で諦めて近くの水田地帯へ。すると、水の上をハシリグモ類(左)が走り、
水中にはメダカ(右)がたくさん泳いでいてわりといい雰囲気。そういえば、昨年も
ここで何匹か見たな、と思いつつ、同じ水路を歩いてみると…

  
おや? これは!!
ということでなんかえらくあっけなくオナガアカネ♂を次々発見。
昨年よりもだいぶ警戒心が薄いみたいで、すんなりドアップで撮影できちゃいました。

  
あまりにのんびりしてるので、顔のドアップ(左)なんて撮ってみたりして。そして、
よく見てると、わりとホバリングするということを発見。前回のマダラナニワの幸運が頭を
よぎって、しばし挑戦しますが、なんとかピントがあっていたのは左の1枚だけでした。

  
よくよく見ると、ボロッボロの個体(左)から、かなりキレイな個体(右)まで、幅があることも発見。
同じように大陸から飛んできたわけですが…う〜ん、なんかちょっと不思議。

  
十分堪能した後で海辺に行くと、ハクチョウ類の姿があったのでドキッとしましたが、これは
コブハクチョウ(左)でした。えらいこと人騒がせだなぁ、と笑いながら海の方を見ると
ものすごい数のショウドウツバメの大群(右)が飛んでいて再度ビックリ。えぇ、証拠写真に
なってないことくらいわかるんですが、腕前と機材に免じて許しちゃってください。

<3>鹿島町の溜池

  
さらに足を伸ばしたのが、昨年も来訪した鹿島町の溜池。歩き始めると、シラヤマギク(左)が
咲いてたり、オオミゾソバの群落(右)があったりとさっそく楽しめます。

  
色鮮やかに紅葉したチョウジタデ(左)なんてみてると、池縁には一面にシロバナサクラタデ(右)が
広がっていて、やはり嬉しくなります。かなり曇ってきたのが玉に傷ですが…

  
歩き始めると、コオロギ類が多いのに気付きました。まずは、どこにでもいるエンマコオロギ(左)と、
湿地棲の小さなコオロギ、ヤチスズ(右)。

  
ハラオカメコオロギ(左)に続いて現れたのは、すっかり弱例幼虫のコオロギ(右)。
多分、幼虫越冬するタンボコオロギなんだろうと思いますが……

  
ツボスミレ(左)がポツポツと狂い咲きをしていて、葦原の中には、昨年に引き続き
カヤネズミの巣(右)も見つかりました。もちろん主は不在でした。

  
さて、さっそくコバネアオイトトンボを探しますが、何故かこの日はまったく見つからず。
オオアオイトトンボ(左)、アオイトトンボ(右)ともに出現したのですが…

  
モシャモシャと捕食中のマユタテアカネ(左)に引き続いて、マイコアカネ(右)も
一応見ることは出来ましたが、こちらもこの1♂のみでした。ムムム…。

  
水辺にはツチイナゴ(左)が元気に飛び交っています。そして、キトンボ(右)もいたので
カメラを向けたら、ここでちょうど電池切れ。うっかり車に予備を忘れてきたので、泣く泣く
引き返すことにしたのでした。もうちょっと粘ったらなにか成果がありそうだったのに…

<4>米子水鳥公園 再訪

  
最後に、一面の曇天の下、もうどうしようもない暗さの中でしたが、米子水鳥公園に
再訪しました。すると、水辺にチュウサギ(左)を発見。そして、コハクチョウの幼鳥(右)も
それなりに近い距離まで出てきてくれていました。

  
熱心に食事中なので、デジスコを向けても、ほとんどは水面から突き出したお尻(左)が撮れる☆
ちょっと離れた辺りには成鳥(右)もいて、なんとか数枚撮れました。

  
ビジターセンターに入ってカモ類を見ていると、ふいに薄ピンクの花(左)が見えました。
これは、とよく見るとやはりウラギク。思わずデジスコを使って撮影しちゃいました(笑。
日本海側だとだいぶ珍しいはずですが、職員さんの話だとこの公園には多いんだそうで。
感心しながら外に出ると、オニグモ(右)が立派な巣を張っていました。

というわけで、なかなか満足な1日でした。さすがにタイリクアキとかスナとまでは
いきませんでしたが、飛来アカネ今年もばっちりGETです。しかし不思議なのですが
昨年とほとんど同じ位置に同じように縄張り張っているんですが、飛来種なんですよね。
♀がほとんど見つかっていないということは定着はしていないのでしょうが、なぜ毎年
あの何でもない水田地帯に飛んでくるのか、もしくは飛ばされてくるのか?
なんだかコロンブスもびっくりの盲点的な説明方法があるような気がしてなりませぬ。
しかし、かなり回復してたとはいえカゼっぴきで一日走り回るとさすがにちょいとキて、
ズルズルゲホゲホと騒音を局地的に撒き散らしつつ、ほうほうの体で帰路へつきました。
本当はオマケで久し振りの夜漁をしてシンジコハゼとか狙おうと、胴長から水中ライト
まで一式持参していたのですが、まぁまたの機会にするとしましょう。トホホ。


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