ナナメにスベった旅@〜岐阜→長野編〜06.10/07

今回の旅は、計画初段階は大変わかりやすいテーマが主眼でして、
「岐阜のマダラナニワトンボにリベンジしよう」という主題でした。
しかし、ついでに岐阜あたりでなにか面白いものが見れないかな、と探しているうちに、
岐阜はミヤマシジミの分布西限と判明。山梨の悔しい記憶が復活し、それではそちらも再挑戦
してやろう、ということになったのですが調べるうちに、こちらは北端部にしかいないと判明。
マダラナニワは南端部なので、かなり距離がある…あ、いっそのこと長野の方が近いやんケ。
というわけで、なぜか岐阜→長野というハシゴ旅をご報告する事態になったわけです。
ちなみにこの状態を、身内の専門用語で「趣旨がナナメにスベった」と言います(笑

<1>岐阜県・みたけの森

  
最初に来訪したのは、これまた久し振りの「みたけの森」。なんてことない場所なんですが、
前回も意外な面白さがあったので、お気に入りの場所。さっそく、歩き始めると
エゾビタキ(左)が出現。林縁には、ツリガネニンジンの群落(右)が見事でした。

  
近くにはガマズミの実(左)が大変色鮮やかでした。そして、ピンボケで申し訳
ないのですが、ジョロウグモの共食い(右)なんてショッキングな光景も確認。なんでまた?

  
地面には、美味そうなホコリタケ(左)多数。クリタケ?(右)もあったりして、
長旅じゃなかったら料理用に乱獲したんですが、残念無念。

  
さてさて、湿地へいくと、一面にイヌノヒゲ(左)の大群落が待っていました。
地味な湿生植物ですが、アップ(右)でみるとなかなかきれいでしょ?

  
髭の長い、別の種類かな?というイヌノヒゲ類(左)も発見。正体やいかに。
ちかくには、ヒメアカネ(右)がのんびりと佇んでいました。

  
ミカヅキグサ(左)など、ちょっと面白げな湿生植物も種々ありました。ミミカキグサ(右)も
けっこうありましたが、木蔭がチラチラとなかなか撮影しにくい場所ばかり…

  
林の中にはいると、ピンク色の濃いノリウツギの残骸(左)を発見。
よくよくみると、まだ1株だけ咲いている株(右)もあって驚きました。

  
林床には、ヒメカンアオイ(左)がけっこう点在してました。ギフチョウくらいいそうですね。
そして、なんだか面白そうな冬芽(右)も発見。えと、ナツハゼかなんかかな?

  
そして、ここでは狭い範囲ですが、東海地方固有のシラタマホシクサ(左)も
見ることができちゃうのです。アップ(右)で見ると、まぁ清楚なこと☆

  
おもしろげなコケ(左)もありました。コアカミゴケってやつかな?
近くには、ヒョロヒョロでしたが、サワシロギク(右)もありました。

  
うろうろすると、色づいたヒメアカネの♂(左)が何匹もテリ張ってる場所を発見。
近くにはヒナバッタ(右)も、何匹も飛び跳ねていました。

  
まだ幼虫のホシササキリ(左)、など見てると、数年ぶりの面白いものを発見。
背中がピンク色になった色変わりのショウリョウバッタモドキ(右)です。かわいい配色で(^^)
バッタ類は時に背中がピンクになるものがいるようで、他にもコバネイナゴなど見ています。

  
さらにうろつくと、ササキリモドキ類(左)を発見。スルガセモンササキリモドキ?
ヒシバッタ類(左)もいたので、クローズアップレンズ×2でドアップ撮影に挑戦。
こういうのを見ると、最近出た直翅類の大図鑑がほしくなります。5万もすんだよな〜

  
さらに、池の縁の湿地へ向かうと、林床にはオオハナワラビ(左)がやたら多数。
湿地には勇猛な雰囲気のマツカサススキ?(右)なんかもありました。

 
嬉しいのは、かわいらしく群生しているキセルアザミ(左)。この場所のは小型かな?
ナガバノミズギボウシ(右)は、さすがに時期が遅く、完全に実になっていました。

  
おもしろそうなカヤツリグサ類(左)もありましたが、図鑑を見てもよくわからん…コアゼガヤツリ?
スイラン(右)も黄色い大振りの花を見せびらかしていましたが、風が強くて撮影は難航。

  
ヒメシロネ(左)も咲いていましたし、交尾中のマユタテアカネ(右)も見れたり最初に来訪した
場所としては、なかなか成果一杯で大満足。そうこうするうち、ちょうどよい時間に
なったので、今回の本命、マダラナニワトンボのいる池へと移動することにしたのでした。


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