夏の名残な一日〜豊岡→鳥取砂丘〜06.9/9

本日は、ちょっとワクワクしながら豊岡へ向かいました。「近畿のトンボ雑記」
syoさんにお伺いしたナゴヤサナエのポイントへついに出撃なのです。
私の厚かましい質問に大変丁寧なお返事を頂きましたsyoさん、ありがとうございました。
過去2年、何度も行っては空振した憧れのトンボに、ようやく会えるかもと、
期待しながら走っている前夜、突如として意外なほどの豪雨に会い、またもいやな予感…。
皆様の御予測通りかと思われる、その後の顛末と、発作的に来訪した鳥取砂丘で、
干からびそうになりながら歩き回った成果は、本編をお楽しみくださいませ。

<1>出石川某所

  
というわけで、到着しました丸山川支流の某所。詳細な案内に従って到着すると
なんと2年前から目をつけて通い続けたポイントだったので仰天。ありゃ?
しかも、一見して増水気味だし、やたら風は強いし、不安が膨らみます。
歩き始めてすぐ、オオヨシキリ(右)が本当に目の前に出現しましたが、1枚だけ
撮れた写真は、ちょうど顔が隠れていました…残念。

  
まずは、川原をうろつくと、幽玄な雰囲気のクモの仲間(左)が多数。
アキノノゲシ(右)も咲いていて、季節をちょっと感じたりしました。

  
川原にはオオブタクサ(左)の花穂が咲き乱れ、花粉症の人は悲鳴を上げそうな光景。
うろうろすると、ヤブガラシの花に、ヒメスズメバチ(右)なんかも見つかりました。

  
さてさて、肝心のトンボはというと、ノシメトンボ(左)がやたらめったら多数。
あとは、ハグロトンボ、アジアイトトンボ、シオカラトンボ……だけ。
昼近くまで粘りましたが、水面にテリを張るようなトンボは皆無でした…とほほ。

  
ひたすらうろついていると、アカタテハ(左)などの可憐な蝶にたくさん会えました。
そして、今回はなかなかつきあいがよかったのが、かわいいコムラサキ(右)。

  
しばらく粘ると、なんとか翅表のキレイなあたりも撮影に成功☆
でも、なかなか全面に紫色の写真は難しいですね。まぁ、風も強かったから・・・

  
川岸のハッカの花では、キタテハ(左)が熱心に吸蜜中。そして、ちょっと
嬉しかったのは、突然出現したコニワハンミョウ(右)。コンクリ上なのが残念ですが…
これ以上粘っても成果は期待できそうにないし、それじゃぁ、そうだ、
あのハンミョウに会いに行こう。そんなわけで、次の目的地は唐突に決まったのでした。

<2>鳥取砂丘周辺

  
というわけで、ちょいと足を伸ばして来訪しましたのは、お隣の県の鳥取砂丘。
ステキな砂模様の広がる空間の中、お天道様は全速全力、ヤる気満々です。

  
さっそく昨年たくさんカワラハンミョウを見た辺りを歩きましたが、その場所では
一匹も見つからず。ハマゴウ(左)やら、アメリカアゼナ(右)やらの花はあったんですが…

  
かわりにといってはなんですが、アオモンイトトンボ(左)がたくさん飛び交っていました。
諦めて別地点へ移動しようとすると、カワラケツメイ(右)の群落を発見。

  
さて、本格的な砂丘方面を歩き始めると、さっそくネコノシタ(左)を発見。しかし
花が残っていたのは数株だけでした。近くにはネナシカズラ類(右)もあり、これが
噂のハマネナシカズラか、と喜びましたが、あとで調べるとアメリカネナシカズラ
だったようです。う〜ん、ぬか喜びってやつだなぁ。

  
そうこうするうちに、目的のハンミョウその@、カワラハンミョウが出現。
オモシロかったのは、メチャ暑い日だったからなのか、最初にみつけたときは、
草によじ登っている状態(左)。その後、ひなたを歩く時は素早くてシャッターが
押せないんですが、日陰に入ると一息つく(右)んです。う〜ん、溜息が聞こえそう。

  
もちろん、この場所では、砂地特有のビロードテンツキ (左)も多数。
相変わらず名前がわからない、カヤツリグサ系の花(右)も今年もたくさんありました。

  
そこらの流木をのけてみると、不思議なコガネムシ系幼虫(左)も発見。
近くには黒っぽいヤチグモ系?のクモ(右)もいましたが、君はナニモノ?

  
そして、カワラハンミョウのたくさんいるポイントを発見。交尾中の個体(左)にも遭遇しました。
前側から見ると(右)、♂がしっかりくわえているのがよくわかりますが…痛くないんかな?


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