ハチ高原猛風注意報〜台風10号の置土産@〜06.8/20

この日は、久しぶりのハチ高原で、ウスイロヒョウモンモドキの幼虫調査。
今年は発生数も多かったので、さぞかし幼虫も多かろうと期待しつつ、とりあえず朝一で
トンボ方面の探求に向かった頃には、悪くはない天候で期待できそうだったのですが、
途中からものすごい雨&暴風に移行。ああぁ、またこのパターンなんですか〜??
通り過ぎたはずの台風10号のとんでもない置土産に泣かされた一日でした。
ちなみに、現地集合時、到着したメンバーが口々に、「すごい雨だなぁと思ったら、
やっぱり来てたんですね」。…ハイ、えと、あの、どうもスイマセン(T_T)

<1>豊岡盆地

  
というわけで、まず朝一は恒例のナゴヤサナエ探し。しかし、川の中を
さまよえどそれらしき姿は全く出現せず。う〜ん、手ごわいなぁ。
メハジキ(左)が咲いてたのと、ジャコウアゲハ(右)が舞っていたのがわずかな成果

  
川岸にはヤブツルアズキ(左)が花盛りでした。そして、道端の水たまりでは、
カラスアゲハ(右)が一心不乱に急水していました。

  
結局見れたのは、アジアイトトンボ(左)とハグロトンボだけ。道端にオトコエシ(右)
なんかが咲いていたのがささやかな成果でしょうか。そんな感じなのでトンボ探索は早めに
切り上げ、お次はハチ高原の近くで蝶方面を探求しようということで移動したのですが、
道中からものすごい暴風雨で探索不可能な状態になったので、あえなくギブアップ。
集合地点で皆様に雨男ぶりをホメられつつ、調査地点へと移動しました。

<2>ハチ高原周辺

  
少し小雨になったのでウスイロヒョウモンモドキの生息地に近づくと、
子供なら吹き飛びそうなすざましい風が絶えず吹き続け、そこらに濃い
ガスがもうもうと立ち込めています。台風はすでに韓国にいるハズなのに・・・
うん、私のオンブオバケは今日はすごぶる調子がいいみたいですねぇ。

  
歩き始めると、さっそく最初のビックリが発生。なんと、ウスイロオナガシジミ(左)が
とまっていたのです。さすがにボロボロでしたが、予想外の出会いに大喜び。
その後、オミナエシ(右)が咲き乱れるあたりで、幼虫調査の開始です。。

  
しかし、悪天のおかげなのか、なかなか幼虫の巣はみつからずに苦戦。
そこここにコオニユリ(左)やら、ツリガネニンジン(右)やら、素敵な花は
いくらでも咲いているんですが、強風のせいで撮影はかなり困難。

  
シロヤマギク(左)もありましたし、個人的に大ファンのツルリンドウ(右)も
数花だけ咲いていてくれました。しかし、撮影条件が極端に悪い…

  
そうこうするうちに、玄人のみなさまが、立派な幼虫の巣をたくさん発見。
ちょっと濡れ細ってしまっていたのですが、小さな小さな一齢幼虫が
たくさん並んでいました。健在をよろこびつつドアップで撮影。
短時間で比較的とまった数を確認できましたが、天候は一向に回復しそうに
なく、調査にならないので、早めに撤収することに決定。

  
途中の道端には、バライチゴ(左)がまだ咲いていました。長いなぁ。
ほとんどの株は立派な実(右)をつけていたので、ヘソマガリかもしれませんが。

  
帰り道の道すがら、Yさんがそこらのササをひょいひょいっとちぎって、
ヒメキマダラヒカゲの幼虫(左)やコチャバネセセリの幼虫(右)やらを
次々と見せてくれます。さすがは玄人。

  
さらにしばらくいったところのシシウドには、キアゲハの幼虫がたくさんいて、
弱齢幼虫(左)から、終齢幼虫(右)までたくさん見れました。

  
そのあたりの草地にはスズサイコ(左)がまだ咲き残っていて、すばらしき天候のせいで、
昼過ぎにもかかわらず満開に開いていました。草地には立派なヒキヨモギ(右)も発見。


そのあたりでちょっと嬉しいハプニング。
すでに既存の生息地からはすこしはなれていたのですが、そのあたりにも
オミナエシの大株がいくらかあったので、Kさんと一緒に「この辺りで
幼虫が見つかったら面白いですね」といいながら草むらの中に突撃。
なかば冗談だったのですが、すぐにKさんが立派な幼虫巣を発見して仰天。
嬉しいことに、確かに個体数は回復傾向にあるようです。
(ちなみにこの地域のウスイロヒョウモンモドキは自然公園法の改定に伴って、
7/20より採集禁止となりました。ご理解とご協力をお願いいたします)

  
みなさんとわかれたあと、私は昨年ホシチャがいたという噂の草地にちょいと立ち寄り
ました。するとサワヒヨドリ(左)が満開。ここにもオミナエシ(左)が咲き誇ってました。

  
しつこくウロウロと探し回りますが、見つかるのはイチモンジセセリ(左)と、
コチャバネセセリ(右)ばかり。さすがにそうそう簡単にはいきませんねぇ。


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