氷雨の中の魚採り 〜千種川中流探索〜05.12/4

この日は千種川にタモ網を入れ、徹底的にいろいろと探索しようと思っていたのですが、
目覚めると昨日以上に寒い&雨が降っていて、一向に天候が回復しないので、中流あたりで
2箇所ほど網を入れただけでギブアップして、あとはひたすら車の中で寝てる一日になりました。
あとで計算すると24時間中、15時間くらい寝ていたようです。寝る子は育つ…か?

 <1> 千種川中流 上郡町〜上月町 

  
というわけで最初に出向いたのは上郡町の山間部。山間の流れの中で清流系の
水生昆虫を狙おうと、こんな紅葉の中(右)を歩くと、ミヤコアオイの葉(右)がありました。

  
近くには、コバノカナワラビ?(左)やヤマヤブソテツ(右)などのシダ植物も
多種見れました。花のないこの時期、毎年必ずシダを勉強し始めるのですが、
春になると忘れてしまうことを繰り返しております。だれか本格的に教えて下さい。

  
網を入れると、フタスジモンカゲロウ?の幼虫(左)や、コシボソヤンマのヤゴ(右)など
わりといろいろな水生昆虫が捕れました。

  
定番ではありますが、コヤマトンボ(左)やコオニヤンマ(右)などのヤゴも多数。
魚系では、カワムツ、カワヨシノボリなども捕れましたが、近所の子供が出てきて「僕も魚捕る〜」
などと言い出したので、撮影前に大慌てで撤退。他人の子にカゼひかしたら責任取れないですモン。

  
お次に来訪したのは、上月町あたりの支川との合流点。
水辺にはオオイヌタデの枯葉(右)が、まるで紅葉しているようできれいでした。

    
メマツヨイグサ(左)がわりと満開に咲いていたり、サワガニ(右)が結構いたりと
なかなか楽しめましたし、いざ網を入れると、本川側で多種の魚をGETできました。

  
というわけで、まずは水生昆虫系から獲物をご報告。

  
川の中で捕れて一番ビックリしたのはツチガエル(左)。水底で冬眠中だったのでしょう。
ミヤマカワトンボの細長いヤゴ(右)も1匹だけつかまりました。

  
ホンサナエと思われるヤゴ(左)もわりと見つかりましたし、ヤゴ系では他に
コヤマトンボ、コオニヤンマ、オニヤンマ、オジロサナエなどを確認。
オオヤマカワゲラの幼虫(右)も何匹か見つけました。

と、このあたりで結構なドシャ降りになったのでほうほうの体で退散。
こちらも魚類は撮影するタイミングがないまま日没を迎えることになりました。
千種川にはまだまだ豊かな生物層が残っているようですし、減流域から河口まで、
冬の間に何度かチャレンジしてみたいと思います。

〜おまけ〜

  
帰宅後、獲物を放り込んだら、たいそう賑やかになったMY水槽(左)から今回の成果をご報告。
まずは、ストライプも鮮やかな、かわいいムギツクの幼魚(右)。

  
そして、今回の目玉はこちら。上月町の方で捕れた、ズナガニゴイ(左)とニゴイ(右)の幼魚。
水槽に入れるまで、別の種類だとは気付いていませんでした。

  
カワムツ(左)も多数。ヌマムツっぽいのもいたのですが逃げられちゃいました。
そして今回いくらでも捕まったスジエビ。こちらは水槽内で死骸をリサイクル中の映像。

  
愛嬌タップリのカワヨシノボリ(左)と、今回は極小個体がとれたカマツカ(右)
この手の底魚は水槽で飼っていると、挙動が愛らしく、何時まで見ていても飽きません。
金魚やグッピーやネオンテトラじゃなくて、裏の川で簡単に取れるこういうヤツラを
一度飼ってみると、本当に病み付きになること、ワタクシが保証いたします☆


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