琵琶湖遠征 〜飛び込み魚捕り客〜05.12/11

この日はフト思い立って琵琶湖へ。魚捕りでイロイロ狙ってみようというわけです。
前日、ちょっとネットをうろついていたら、琵琶湖博物館うおの会のページを発見。
イベント予定をみると、なんとちょうど当日に定例調査があるとのことで、これは幸い。
ということで当日、何も知らずに飛び込み参加と来てみたら、これは一般向けイベントでは
なかったので、ちょっと場違いな雰囲気になりましたが、快く参加させていただき、いろいろと
勉強させていただきました。うおの会の皆様、本当にありがとうございました。

 <1> 滋賀県栗東市周辺 

  
そんなわけで、前日夜は湖岸を宿とし、翌朝は、琵琶湖博物館周辺を散策して
白くきれいなナンキンハゼの実(左)や、なぜかまだ満開だったオミナエシ(右)などを観察。
その後、うおの会の皆様のところにずうずうしく飛び込ませて頂いて今回の調査区域である栗東市へ。

  
最初の調査箇所は魚のいる水路がなかなか見つからずに難儀しましたが、ついに発見した
ポイントではかなりの漁獲高をみることができました。ちなみに、私はここでは、
胴長を取りに戻るタイミングを逸して、陸上からの観察に徹することにいたしました。

  
おもしろかったのは、水路の深いところで冬眠していたのでしょうか、大きなイシガメ(左)が
本当にたくさん捕れたこと。全部で10匹くらいはいたでしょうか。
中には、甲羅に人為的っぽい傷が治癒した跡のある個体(右)もいました。

  
さてさて、捕れたお魚はというと、8種類ほど。
まずはかわいいヌマムツ(左)と、銀鱗っぽい雰囲気もあるヤリタナゴ(右)。

  
かわいいカマツカ(左)も数匹捕れていましたし、小さなアブラボテ(右)もたくさん取れました。
タナゴ類でも、アブラボテとヤリタナゴは比較的普通種なようですね。

  
感激したのは、琵琶湖固有種であるスゴモロコ(左)の幼魚が捕れたこと。
そして、うおの会の方々の趣旨にはずれますが、個人的最も感激したのは、
あこがれのキイロサナエのやご(右)が何匹か捕れたことでした。

  
しばらくポイント探しに走り回った後で、またお次の調査地点へ。
ここでは私も胴長で飛び込み、ヤリタナゴ(右)などの獲物をGET。

  
こちらでは、ホンサナエのやご(左)が取れました。そして、黄色い斑紋のやけに目立つ
エゾトンボ系幼虫(右)も捕れたので、これはキイロヤマトンボかと期待しましたが、
あとで調べるとコヤマトンボの個体変異の範疇のようでした。残念。

  
全身に寄生虫のみえるギンブナ(左)も見つかりました。
調査を終了し、博物館へ戻ると、チョウゲンボウ(右)が目の前にとまってくれました。

その後、うおの会の方々にお礼を言い、せっかくだからと琵琶湖博物館を見学しました。
本当は早々に切り上げてもう一箇所くらい魚捕り、と思っていたのですが、想像以上に展示が
充実していて、閉館直前まで堪能してしまいました。そちらの様子は続編で。

  
そして、琵琶湖博物館を堪能しての帰路。
夕陽に浮かぶカモの大群(左)を観察していると、群れの中にマガンらしきもの(右中央)を発見!!! 
大興奮してなんとか撮影しようとしましたが、すでに暗く証拠写真にもなりませんでした。

しかし、やはり琵琶湖はスケールがでかくて面白い。
また冬のうちにも再訪したいと思いますが、どうやら憧れの琵琶湖固有種の中には
初夏にだけ湖岸に来るものが多いらしいことがわかったので、それくらいの時期にぜひ
タモ網かついで猛チャレンジしたいと思います。


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