真冬の川面を行く 〜タモ網ガサガサ団again〜05.12/3

めっきり冷え込むようになったこの頃。もはや、花や昆虫をまともに狙ったのでは
あまり面白くない時期になってしまいました。それでは、ここは一つ、胴長にタモ網ひっさげて、
厳寒の川面に寒身をさらし、「ひぇ〜川の中はいってる人がいるよ」という賞賛の声を浴びつつ、
ガサガサといろんな生きもの達に出会ってみようかしら。タモ網ガサガサ団の本格稼動です。
最初の舞台は、深い意味もなく都峰高原に決定。だって本当の真冬だと来れなくなるし。
いつものように前日に現地に着き、目が覚めたら…雪が舞っていました(笑)。

 <1> 神崎郡・砥峰高原 

  
初夏以来久しぶりの砥峰高原は、一面の枯れススキでわびさび満点。
肝心の天気はというと雲も多くて激寒で、日陰にうっすら白く雪が積もっていました。

  
草原を歩いてみると、ハンノキの実(左)が冬を感じさせます。
うそ臭くて大好きなアカバナの実の跡(右)も数箇所で見れました。

  
ほんの少し歩いただけで、雲が強くなり、結構みごとな吹雪に。
さすがにしばらく悩みましたが、ここまで来たのに悔しいので、胴長を出し、
雨ガッパをかぶって、しばらくタモ網をそこいらの流れに突っ込んで獲物を探しました。
かなりイイカンジで雪が舞っていたので、その間の写真は一切なし(笑)。


というわけで獲物の一部。ちなみに上の写真の他、オニヤンマも採れました。
あと、魚類はドジョウとタカハヤ。こちらは写真をとるヒマがなかったので後程。

  
というわけで捕獲できたサナエトンボ系のヤゴ。赤っぽいのと黒っぽいのがいましたが、
後でよく調べると、どうやらこれが両方とも超貴重種ヒラサナエのヤゴらしいんです。
ダビドサナエかなと思っていたので雑に撮影したので、現在後悔中…

  
シオヤトンボらしき個体(左)も1匹だけ見つけました。シオカラトンボでじゃない雰囲気ですが、
識別点が難しいので再確認中。間違ってたらごめんなさい。
カワゲラ類(右)はそもそも少なかった上、手がかじかんで極小個体は捕獲できなかった
という理由で、今回はこの1個体のみ。トウゴウカワゲラとかですかね?

  
今回面白かったのは、ナベブタムシがたくさ〜ん捕れたこと。ちなみに実は初撮影。
右側の写真上側が幼虫で、他は成虫のようです。実はコイツが刺すと知らず、
かわいいといぢくりまわしていたら、見事刺されました。小さいくせにメチャ痛いですね〜。

というわけで、短時間ながらいろいろと面白いものをGETできたガサガサでした。
30分も粘ると心底体が冷えてきたのでギブアップして、次なる目的地、
同じ水系の最後尾、揖保川河口へと向かったのでした。

〜おまけ〜

  
ちなみに、帰宅後の水槽から砥峰高原で捕れたお魚の報告を。
ドジョウ(左)と、ちょっとピンぼけですがタカハヤ(右)です。なかなか可愛いでしょ?


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