飛来トンボ探求の記 〜敵前逃亡編〜05.10/22

この週末、ある方から誠に魅惑的な情報を頂いたので、あしかけ2年フられ続けている、
飛来アカトンボ類にリベンジすべく、島根東端まで遠征。高速を使わなくても4時間弱で到達できる
というコロンブスの卵的事実を発見しつつ、現地でいつもどおりの車中泊としましたが、夜中から
ものすごい暴風雨になり、翌朝もまったく天候回復の兆しがないのでリベンジを断念。
天気予報を見てるとどうやら瀬戸内海側は天気が悪くはないらしいので、そのままスタコラと
久しぶりの鯉ヶ窪湿原に足を伸ばしました。聞くとこの日、島根では雹も降ったそうで…

  <1> 鯉ヶ窪湿原

  
というわけで、半年ぶりの鯉ヶ窪湿地に到着したのは昼前。到着すると、駐車場に車が一台もなく、
もしかすると、と思ったのですが、受付のおじさんの申し訳なさそうな顔で危惧があたったことを確認。
おじさん曰く「花はほとんど終わっていますが、ヤマラッキョウはまだ見れますよ」
ということで、時期外れの鯉ヶ窪湿地では、たしかにヤマラッキョウ(右)が花盛りでした。

  
でも、ずっとあこがれていたミコシギク(左)はまだいくつか咲いている株があったので感激。
ちょっとした群落(右)もありましたが、雨のせいか、全部寝そべってしまっていました。

  
さてさて、じっくり歩き始めると、ヤマシロギク?(左)も咲いていましたし、
ツルリンドウの鮮やかな実(右)も見ることが出来ました。

  
アキノギンリョウソウ(左)は花が終わって実をつけ始めたあたり。
ビチュウフウロ(右)は面白い雰囲気の実を満開につけていました。

  
おじさんの台詞の通り、園内は花は少なめでしたが、かわりに色鮮やかな実を楽しむ
ことができました。まずは、赤い実からということで、本当に見事だった
ウメモドキ(左)と、ミヤマガマズミ(右)の真っ赤な秋。

  
ヨソゴの赤い実(左)や、イヌザンショウの黒い実(右)も本当に見事で
写真でうまくお伝えできない、つたない腕がクヤシイ限り。

  
そんな中に混じって、タンナサワフタギでしょうか、黒い実(左)もありましたし、
ツノハシバミの気の早い花芽(右)もみつけることが出来ました。

  
咲き残っていたアザミの仲間も見逃せません。湿地の代表格、キセルアザミ(左)と、
数株だけまだ咲いていたタムラソウ(右)。

  
ミヤコアザミ(左)も小さな株が1株だけ咲いていました。大株(右)は花が終わってましたが、
こうなるとひょろ長くなって、なんだか雰囲気がかわってきますね。

  
そして、さすがは秋ですね、美味しそうなキノコも沢山ありました。
というわけで、まずは市販品とは全く雰囲気の違う、野生のエノキタケ(左)と、
真っ白な…名前は失念しましたが、いかにも美味そうなキノコ(右)

  
そこここにヤマラッキョウ(左)は小さな群落を作っていましたし、ハンカイソウ(右)の
豪壮な雰囲気の実もみつけることができました。

その他にも、いくつかの花の名残をみつけましたが、やはり時期が遅すぎるというのは
確かな事実。来年は、オグラセンノウやらシラヒゲソウの咲く頃に来訪したいもの。
そう思いながら湿原を後にしました。


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