晩秋の島へ〜ギリギリな成果〜 23.11/26
  
<2>甑島周辺 続き

  
などと嘆きながら引き返していくと、草むらの中になんか怪しい物体(左)が…
あわてて枯れ草を取り除くと、うわ!コシキイトラッキョウ(右)じゃんか!
さっき諦めたところだったのに、これはむちゃくちゃ嬉しい(>.<)!

  
花のアップ(左)を撮ってみると、かなり実がふくらみかけていて
ギリギリ間に合ったって感じですかね。それでもこれだけでも来た甲斐はあったな、
とちょっとニンマリしながら引き上げていくと、ウラナミシジミ(右)にも遭遇。

  
彼の草の中をじっくり見ていくと、なんとも面白そうな枯れ穂もいくつか見つかりました。
これも珍品、ハマトラノオですね。花の頃に再訪したいもんで。

  
カノコユリの枯れ穂(左)は本当に無数といいたくなるくらい延々とありました。
んで、ふと思いついてちょっと良さげな環境のところに入ってみると、
花の終わったコシキイトラッキョウ(右)がごちゃっとご登場。

  
と思ったら、続けてかなりの数のまだ咲いているコシキイトラッキョウが
続々と出てきたじゃないですか。ちょっとこれは想定外だったのでビックリ仰天(@.@)!

  
少し離れたあたりでもコシキイトラッキョウ(左)は見つかりました。
あたりにはサツマノギク(右)も多数あって、こいつは環境選ばない感じですな。

  
さらに歩き回ると、草地の結構広い範囲にコシキイトラッキョウが
ごちゃっと見つったり。岩場にあると書いてあった文献があったので、そんなもんだと
思ってましたが、この感じだとむしろ日当たりのいい草地の方がメインなのかな。

  
さらにあたりにはノギク系の怪しい枯れ穂も多数。葉っぱも枯れちゃっててはっきりは
分からないけど、これ多分コシキギクっぽい雰囲気ですね。
野菊系は結構いい加減だから少しくらい咲き残ってないかなと期待してましたが
ここまですっかり終ってしまっている時期だったのはさすがに読みが甘すぎたかf(^^;

  
さらにコシキイトラッキョウはいくつか群生を見ることができましたが、
かなり探し回ってもコシキギクの方は片鱗すら見つからず、やっぱダメだったか、
と肩を落としながら引き上げていったんですが…

  
ほぼほぼ車まで戻ってきたところで、ひょっこりと道端にある咲き残りの
小さな野菊をが目につきました。お、なんかあるな。
ってこれコシキギクやんか!!うわ、最後の最後で見つかった(>.<)!!

  
花のアップ(左)も撮りましたが、本当にギリギリ終ってないって感じですね。
しかし、草原で完全に終わってたのに、登山道の端っこに数花だけ残っててくれるって
めちゃくちゃドラマチックな出会い方じゃないですか(^o^)♪
それではと周辺を探し回ると、サツマサンキライだよなという感じの葉(右)も発見。

  
でもあとは、カノコユリの枯れ穂(左)とサツマノギク(右)ばかりで、
コシキギクは花の終わった株すら見つけれず。まぁでもギリギリでも見れたからいいよね。

  
とりあえずの成果に満足しながらエリアを大きく変えて見ましたが、
ここからがなかなかに修行な感じの展開でした。
同じような海岸沿いの草地を探そうと走り回るんですが、延々と林道を走っても
海辺まで出れなかったり、ようやく見つけても全く花がなかったりで
かなりの時間をムダに走り回るだけで浪費してしまったり(T"T)
林道でヤマヒヨドリバナ?(左)が見つかったのと、岩場でホソバワダン(右)があった程度で…

  
最後に訪れた漁港沿いではノアサガオがぱらぱらと咲いていましたが、
ここでもあまり面白そうな草地は見つからず。そもそも条件よさそうな草地があっても
科全に季節が終わっているから何も見つからないだけかもしれないんですが(^^;

  
えらく大満開のボタンボウフウ(左)に続いて、サキシマフヨウ(右)も発見。
こんなとこにも植えられてるのねと思ってたんですが、後で調べてみると
 この島には自生してるんですね、もうちょっとちゃんと撮っときゃよかったなぁ…
ってあたりですごくあっけなくタイムアップになって、大急ぎで
漁港方面にひた走り、今回の大挑戦はあっけなく終幕となったのでした(+_+)

というわけで、なんとかギリギリな感じで成果のあった1日となりました。
思っていた以上に季節的には遅かったようで、草地の中にほとんど花がない状態だったけど
それでも予想外にもコシキイトラッキョウにはたくさん会えちゃったし、
ほとんどミラクルといいたくなるぐらいの逢い方だけどコシキギクも見れたし
条件から考えるとかなりラッキーですよね。
後半はただただひたすら迷走するばかりでほとんど挑戦できずに
終ってしまったのがちょい悔しかったけど、下調べ不足ということでしょうがない。
ちなみにこの場所から自宅まではかなりの距離があるので、普通であれば夕方には
帰路に就くんですが、この日はフェリー到着が19時とかで
そこから高速までもかなり遠いもんで、家に着いたのはド深夜もいいところ。
フェリー乗り場までかなり遠い&朝の便は早い時間だから、金曜夜のうちに近くまで行くのも
なかなかハードだし、日曜日に行くと帰りが大変だし、行きにくい場所ではありますが
次回はもうちょっとじっくりと地形図等見つめて目星をつけてから
ベストなシーズンに挑戦すべく頑張って計画立てなきゃですね。
この島にはほかにも会ってみたい大珍品がたくさんあることですし、
季節を変えて何度も頑張って挑戦するぞっと(>_<)!


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