間のいい成果〜尾張のんびり旅〜 20.3/21

<2>愛知県某所 続き

  
さて、山道を登っていくと、ごちゃっと咲き並んでいるショウジョウバカマ(左)を発見。
コクラン(右)なんかも意外なくらいあちこちに葉が見つかったりします。

  
ウラジロの新芽(左)がなんとも可愛らしく並んでいたりもしました。美味そうやな。
木漏れ日に浮かび上がるミカワバイケイソウ(右)なんてのも面白い雰囲気。

  
さて、山を登っていくと、コバノミツバツツジ(左)があちこちに大満開で、
面白いあたりでは、オケラの枯れ穂(右)なんかも見つかったりします。

  
尾根筋では、パラパラとカタクリも咲いていました。先ほどの場所だとまだまだ先な
感じでしたが、場所がわかると季節感が全然違うんですなぁ。
ってなあたりで、延々と歩いてもターゲットのエリアにつかないことに気づいたので
あらためてじっくりと地図をにらむと、コースを間違っていたことに気づいて
慌てて引き返すという一幕も。今日はどうも道に迷いがちですな。まぁいつものことだけど。

  
歩いていくと、もののみごとに大満開のヒメハギ(左)もありました。
アオバナアオキ(右)もぱらぱら見つかりますが、普通のより清楚でいい雰囲気ですな。

  
モチツツジ(左)もあちこちに咲いていました。マキノスミレ(右)も
ありましたが、シハイスミレとの中間型っぽいのが多くて少々悩んだりとか。

  
そうこうするうちに狙いのポイントに到着。結構延々と無駄に歩いたナァ(笑
と思うと、いきなり目に飛び込んできたのは、ヒロハノアマナの大群落。こりゃすごい!

  
さすがに夕暮れ近くだったので、しぼんでいる花がほとんどだったのですが、
それでも開いているあたりを狙ってバシバシ撮影。こいつも考えてみたら久々の出会いやな。

  
んで、期待していたキスミレも、大群生していてまぁお見事。
ちょうど盛りなタイミングに当たったみたいで、なんとも嬉しくなりますね。

  
というわけで、かわいいあたりを選んでこちらもバシバシと撮影。
早春の枯れ原に浮かぶ黄色い花って素敵だよなぁ。裏側が赤紫なところも小憎いねぇ。

  
あまりにもいい風情だったので、バシバシとほんとうに大量に撮影して大満足。
春はやっぱりスミレなわけですが、黄色いのはやっぱり別格の美しさがありますな。

  
満足して山を下っていくと、ミカワバイケイソウ(左)に次々遭遇。中には
昨年の枯れ穂が残っている株(右)もあってちょっと面白かったりもしました。
そういやしばらく花に逢ってないなあ、今年は久しぶりに見に来ようかな。

  
さて、この後は実はこの日のメインテーマ、ということで
前々からあこがれだった早春の某珍品蛾を探すべくとある河川敷に。
目星をつけていた外灯あたりを日暮れ直後に歩くと、 ギフウスキナミシャク(左)やら
クラマトガリバ?(右)やら続いて、いきなり本命らしいものが飛び出して大興奮!
すぐに飛び去ってしまったんですが、これは期待できそう、ということで粘ることにして、
基本は遅い時間しか活動しないということだったので、しばらく仮眠を取ることにしたんですが
9時過ぎに違和感を感じて目を覚ましたら、外灯が消えてるんです(+_+)
え〜、常夜灯じゃないのか。そうなるとなかなか厳しいナァ…

  
しょうがないのであたりをうろうろしていると、1箇所だけショボい常夜灯を発見。
一応のぞいてみるか、と立ち寄ってみると、セスジナミシャク(左)やら
シロテンエダシャク(右)やらが飛来してはしました。


んで、なにげなく上を見上げた瞬間、しばらくホンキでアタマが真っ白になりました。
怪しいのいるじゃん!色も薄いし本命だ。でもこんな場所に?
そう、憧れのクワトゲエダシャクとの遭遇の瞬間だったのです。

  
とりあえずそこらにあった箱やらなんやら積み上げたりして、四苦八苦しながら
天井の梁に近づいて、バシバシと撮影。いやぁ、まさか逢えるとは。
完全にあきらめた頃の逆転ホームランですな。神様ホンマありがとうございます。

  
ドキドキしながらそっと下にいざなって、再びバシバシと撮影。
ちょいと気温も低めだったからか、案外とおとなしく降りてくれて嬉しい限り。

  
でもしばらく撮っていたら、ふいに翅を広げて飛ぶ準備態勢になったんです。
そうか、こうなるとたたまれていた翅の模様がはっきりわかるのか。
「内横線がくの字」って特徴もよくわかって、これもまた嬉しい限り。

  
一度飛んじゃったんですが、すぐ近くの場所に落ち着いたので、すぐ撮影再開。
上面から撮ると、翅閉じてる時(左)と、開いている時(右)で雰囲気の差がすごいなぁ。

  
側面からもバシバシと本当に影が薄くなるくらいに大量に撮影しまくり。
ライトトラップとか持参しない身としては、次いつ会えるかわかんないですもんね。

  
顔のドアップ(左)も撮ってみました。そういや脚のドアップ撮り損ねたや…
彼はその後もきりりとしたポーズ(右)をとり続けていたので、満足するまで
ひたすら撮ってから引き上げることに。いやぁ、ほんま大願成就や。


めちゃくちゃ大満足したあたりで、近くに見つけておいた岐阜タンメンを食して
予想以上の美味さに感激し、ステキな1日の〆く括りとしたのでした。

というわけで、いろいろ濃密な1日となりました。
まぁ、なんといっても、妙にさっくりとお会いすることができた
クワトゲエダシャクが最高にうれしかったですかね。
いったいどこに行けば逢えるんだろう、と思っていた種類でしたが、
とりあえず式でやってきた河川敷の一角で、
しかも狙いをつけていた外灯が消えてしまうという予想外の展開の中、
唯一近づけたしょぼい常夜灯に1匹だけ来ているというのはミラクルな展開すぎる♪
それまでも、道に迷う展開が多すぎたという難点はあったけど
コシノコバイモ、ハルリンドウ、ヒロハノアマナ、キスミレと
期待通りの面々が、オマケ多数で見れちゃたから、本当に完璧すぎるし、
〆括りの岐阜タンメンはびっくりするくらい美味かったし、もう大満点ですな(^^)
ちなみに、この夜はここからとんでもないストーリーが待ってました。
意外にいろいろさっくりターゲットが片付いたので、明日どこにいこうかな、
と考えていた時に、知人から「マキバの最近状況知ってる?」と連絡があり、
「ちょうど昨日行ったけど見損ねた、まだ滞在はしているらしいよ」
などと返事をしたんですが、そうするとそれに続けて
「そうなんだ、ベニバトは見れた?」
「え、なに、ベニバト出てたんすか?」「知らなかったの?」
…ということで、そのまま夜通しツッ走って岡山までトンボ帰りとなったのでした(笑


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