場所違い迷走〜ムダに歩いた日〜  19.8/24

この日は、実にわかりやすく迷走してまいりました。
具体的な場所名は伏せておきますが、前から憧れだった某花を捜したくて
広島西部の渓谷を歩いてみたんです。
ところが、けっこうしつこく歩いてもそれっぽいものがない、というか
それっぽい環境がないナァと悩んでいるうちに、
あらためて情報元をじっくり見るうちに、同じ名前の渓谷がもう1つあって、
どうやらそっちらしいという事実を発見するという(笑
それではと転戦した先では、期待した花には季節が早すぎたようで
さらに天候の悪化なんかもあったりとかして
全体的に微妙な成果というストーリーになったのでした(^^;

<1>広島県各所

  
この日は諸事情でスタートがかなり遅くなったので、午後からのんびり歩き始めると、
咲き残りのツルニガクサ(左)やら、キンモンガ(右)やらを発見。

  
不思議なツル植物(左)があって、最初はこれが本命なのかなと思ったりしましたが
良く考えると明らかに小さい。どうやらこれはオニドコロの範疇になるのかな?
アザミ類(右)もパラパラとありましたが、当然ながらお名前不詳。
分布的に見ると、実はお初のゲイホクアザミだったりするのかも。アザミは難しい…

  
ササユリ(左)もパラパラとあって花期なら見応え逢ったんだろうなという雰囲気。
ヤマトキホコリ(右)もありました。トキホコリじゃないよね?

  
小さな渓流沿いを歩いていくと、イワタバコ(左)がちょこっとだけ咲き残っていてくれました。
ミズタビラコ(右)も同じく先端だけギリギリ咲き残りで、これまた嬉しい感じで。

  
あたりにはミヤマカワトンボ(左)が飛び交っていましたが、敏感すぎて全然撮れず…
ナメラダイモンジソウ(右)はあちこちに葉がありましたが花はまだまだ先な雰囲気です。

  
林道沿いにはミヤマママコナ(左)もパラパラとありました。ここらのはミヤジマママコナになるの?
ふと岩壁を見ると、ビロードナミシャク(右)がコッソリ隠れていたりもしました。

  
実の数は少なかったのですが、可愛い実をぶら下げているコバンノキも発見。
そういえば花はしばらく見てないような気がする。来年その時期に再訪しようかナァ…

  
大柄なテンナンショウ類(左)もありました。タカハシテンナンショウとかかな?
シュウブンソウ(右)もひょろひょろと伸びつつ花をつけていたりします。

  
さらに歩いていくと、クサアジサイ(左)やら、ヤマトウバナ(右)やら
といったあたりもご登場されましたが、ここら辺でパラパラと雨が(^.^;

  
滝に繋がる薄暗い道沿いには、モミジガサ(左)やらオクモミジハグマ(右)やら
といったあたりも発見。なぜかどちらも咲いていたのは1株ずつだったんですけどね。

  
シラヤマギク(左)もありましたし、1花だけでしたがひっそりとツルリンドウ(右)も
咲いていたりしてくれましたが、どう考えても狙いの花のありそうな環境が少ない…
ということで情報元のサイトを再度確認したりしていると不意に圧倒的事実を発見。
ここと同じ名前の渓谷が東側にもあるわ。条件的にも見れるのはそっちだ(笑

  
転戦するほどの時間はないので、諦めてのんびりひきかえしていくと、
ノコンギク(左)やらノブキ(右)やらを発見するも、だんだん雨が強まってきたり…

  
ふいに葉上にスカシエダシャク(左)が鎮座していたりもしました。
渓流沿いには、まだ花をつけているイヌザンショウ(右)もみつったりします。

  
ちょっと気になったのは、気の高いところに着生していた細長いシダ類。
シシランにしては細いけど、ナカミシシラン?それとも憧れのクラガリシダ?
図鑑等での識別点を見るには、かなりしっかり近づいてみないと区別がわからないナァ…

  
その後、残り時間でやってきたのは近くの草原地帯。
歩き始めると、ワレモコウ(左)やらオミナエシ(右)やらが群生してて見事です♪

  
さらに歩いていくと、シラヤマギク(左)が咲いていたり、かわいらしいキキョウ(右)が
咲いていたり、秋の気配がなんともいえずいい雰囲気。

  
ブラシみたいなゴツイ花をつけたノギラン(左)を愛でていると
真っ赤に色づいたミヤマアカネ(右)もご登場。うむ、これはなかなか鮮やかだ。

  
さて、山のほうを登ってみると、あちこちにホクチアザミのつぼみ(左)が。
ママコナ(右)は賑やかに咲いててくれますが、期待していたほかのママコナ類は見つからず…

  
シュロソウ(左)もちょこっとだけでしたが、笹の間に咲いていてくれました。
ゴイシシジミ(右)がふらふらと飛び出すという嬉しい一幕にも遭遇。

  
ホクチアザミはけっこう大きく膨らんだつぼみ(左)もあったけど、まだ咲いている株はなくて残念!
あとは、意外にあちこちにシラネセンキュウ(右)があったのも嬉しい発見でした。

  
さらに、オケラ(左)やら、咲き始めな感じのマツムシソウ(右)やらってあたりも
ありましたが、この場所で期待していた某花は時期的に早すぎた感じ。むむむ。

  
さらに大株のシラネセンキュウ(左)なんか見ていると、ふいにミヤマチャバネセセリ(右)が
登場するも、すでに日も暮れて撮影は四苦八苦、というあたりがこの日の〆となったのでした。

いうわけで、実にしまらん展開の1日となりました。
まぁ、ちょこちょこっと調べただけで突撃したのが悪かったんですが
まさか同じ名前の渓谷が、広島の両端にあったとは(笑
しかも一点狙いで遅めに出たので転戦はできないし、せっかくだからと
近くの草地にツッコんでみたら、まだ秋の花には早かったしで
おまけに天気も悪くて薄暗いし何度も雨に祟られるしで
予想とはまるで違ったストーリーになっちゃったりはしたんですが、
まぁそれでもポツポツと面白い出会いがあったのは嬉しい限り。
ホクチアザミとか、昔はハチ高原ではあちこちにあったのに最近は
まったく見なくなっちゃって、花芽でも久しぶりに会えたのは嬉しかったですしね♪
今回訪れたエリアは季節をずらすと面白そうだから再訪しようと思います。
んで、翌日は当然ながら訪れ損ねたもう1つの渓谷に突撃、と
なるわけですが、それだけでは面白くない、ということで地図をしばし睨んだ後で
夜のうちにドカンと移動して、翌日の大挑戦に備えたりしたのでした。乞うご期待っ(>_<)!


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