晩秋の三浦半島〜ささやかな挑戦〜  18.11/25

この日はちょいと不思議な展開ととなりました。
所用で関東まで行ったついでのちょこっと探索なのですが
せっかくだからO氏と待ち合わせて三浦半島探索ということにしたら
いきなり昼過ぎから所用が飛び込んできちゃって
午前中のみの短時間探索というちょいと予定外のパターンに。
時間的にも近場チョイチョイ巡りだったのですが
それでも何箇所かまわるとO氏のあでやかなご案内のおかげで
直翅類を中心に面白い出逢いが続いて濃密な成果になってみたり。
前哨戦の不思議なオマケもセットでご紹介いたします♪

<1>関東地方各所

  
なでまずやってきたのはまだ薄暗い早朝の都内某所。
小さな公園に生えるササクレヒトヨタケ(左)なんぞみつつ、あたりの地面を
ほじくり返すと、なんかあやしい幼虫(右)が転がり出てきてビックリ。

  
んで、転がり出てきた怪しい繭玉(左)を割ると、きらびやかな物体(右)がご登場。
おっしゃ、狙いのリュウキュウツヤハナムグリじゃないですか!
さっそくの大成果に嬉しくなりますが、この後しばらく探してみるも、幼虫ばかりで
繭玉の追加はみつけられず。むむ、なんでじゃ。

  
少し場所を変えると、地面が一面に糞に覆われ(左)ているエリアを発見。すげぇぞこれ。
さっそく近くの側溝をほじくり返してみると、次々と幼虫(右)が転がり出てきてくれます。

  
ここでも繭玉は見つからなかったのですが、なぜか成虫が2匹ほどご登場。まだ活動してるのね。
少し前から大量に帰化しているという噂を聞いて見にきた次第ですが、
こんなピッカピカの虫が、晩秋の都心近くにいるって、違和感がすげえですなぁ(^^;

  
少し大きめの幼虫(左)も登場しました。これは別の種類なのかな?
などと思いつつさらにほじくってると、なんか怪しいもの(右)が…

  
のそっとでてきたのはアズマヒキガエル。こんな場所でで越冬するんですか。
ヘンなヤツもいるもんだとおもったら、近くから別個体(右)も出てきて二度ビックリ。
といったあたりであっけなく時間切れで前哨戦は終了とし、駅に急ぐことに…

  
んで、O氏と合流してやってきたのはとある谷戸。
とりあえずのんびり歩くと、中途半端な形のサネカズラ(左)に続いて、
たっぷり花芽をつけたスギ(右)を発見。来春はすごそうやなぁ…

  
お名前失念しましたが、かっこいいエダシャク類を食べてるジョウロウグモ(左)も発見。
あたりには微妙に咲き残ったノハラアザミ(右)を発見。

  
ちょっと面白かったのは、高い梢にしがみついていたヒメクダマキモドキ(左)。
最初はモズのハヤニエかと思ったけど、まだ生き残ってるのね、と話をしていたら
別の梢でもヒメクダマキモドキ(右)を発見。案外遅くまで元気なんだなぁ。

  
海岸に移動すると、ご立派な雰囲気のワダン(左)を発見。やっぱ美味そう。
あたりのハマオモトをのぞくと、奥にハマオモトヨトウの幼虫(右)も見つかったりしました。

  
イソギク(左)もあちこちにあったので満開なあたりを撮ってると、
その中に異様な物体(右)があってびっくり。ハナイソギクの極端なヤツかな、
といいながらバシバシ採りましたが、これは花だけがイソギクの葉の間から出てるだけで
本来の葉は普通の、たんなる栽培菊の逸出だったみたいですね。まぎらわしい。

  
ハマコンギク(左)もパラパラと咲き残っているのがありました。
ふと見ると、遠くに雄大な富士山(右)がそびえていて感激したり。

  
大群落になっているイソギク(左)もありました。ここまでいくと見事やな。
浜辺にはかわいらしいヒメアサリ?(右)も転がっていました。

  
場所を変えると、ふわりとウラナミシジミ(左)が登場しましたが、時期的にボロボロ…
草むらの中にはツユムシ(右)がひょこひょこと登場したりしました。

  
草むらの中にはカントウヨメナ(左)がパラパラと咲いていたんですが
その中に意外なあたりでキダチコンギク(右)なんかもあってビックリ。

  
草地を歩くと、ビックリするぐらい次々とショウリョウバッタモドキ(左)がご登場。
どの個体も体色が色あせてたんですが、周りの景色に合わせてるのか?
あとは、そういえばお久しぶりのチョウセンカマキリ(右)なんかも見つかりました。

  
真っ赤に色づいたアキグミ(左)も発見。ここでO氏がいつもサトアリヅカコオロギがいるという
秘密の石を教えてくれたのですが、少々時期が遅かったようで
ひっくりかえしてみてもトビズムカデ(右)が転がり出てきただけ。むむ。

  
でも、もう1つの近くの石をひっくり返すと怪しい影(左)がご登場。
チョコチョコ走り回ってるのはクボタアリヅカコオロギ(右)だったのでした。
なぜかこの石の下はいつもクボタだけがいるんだそうで。面白いナァ。

  
さらに探索範囲を広げても、大量のショウリョウバッタモドキ(左)が登場するばかり。
面白かったのは、今年の台風で被害を受けて、この時期に一斉に
鮮やかな新葉を広げ始めていたエノキ(右)。今年は大変だった見たいですね。

  
可愛らしいヒナバッタ(左)の多数飛び交う草地をうろうろすると、
O氏が本命のカヤヒバリ幼虫(右)を見つけてくれたり。こいつは嬉しいですやん。

  
探すとあたりには結構な数の幼虫が見つかったので、大興奮しながらバシバシと撮影。
来シーズンはいい時期に再訪して、成虫もばっちり撮影してみたいモンですね。

  
といったあたりであっけなくタイムアップになったので、最後に朝見つけてきた
リュウキュウツヤハナムグリをバシバシと撮影し、光線具合で全く色合いが変わるのに
感嘆したりして、この日の挑戦の〆括りとしたのでした。

というわけで、短時間だけどなかなか楽しめた1日でした。
三浦半島の方は、時期的にもあまり期待できるものが少ないので
Oさんとのんびり歩き回るだけかなと思ってたけど
カヤヒバリ幼虫やら、クボタアリヅカコオロギやら
なんか直翅方面に偏りましたがいろんな発見があったのはうれしい限り。
Oさんの日ごろの探索があってこそですね、本当にありがとうございます♪
あとは半ば冗談で探しに行って速攻見つかったリュウキュウツヤハナムグリも
かなり衝撃でした。なによりも、地面が全部糞で出来ている
というエリアがかなりありましたから、ありゃ相当な数が帰化してんですね。
おまけのヒキガエルゴソッと登場というのもかなり笑えましたが、
そもそもこんな埋立地帯にヒキガエルがいるってのも
考えてみたらものすごく不思議ですよね。どうやって渡ってきたんだ?
まぁ、三浦半島も、あと意外に都内についても
まだまだ挑戦したい・見たいものは多数ですだから、
またちょこちょこと遊びに来なきゃいかんナァと再確認した次第。
Oさん、房総方面なんかも含めていろいろ挑戦しましょうね(^.^)♪


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